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粘土造形はじめました - 3作目 エヴァンゲリオン初号機

次はメカを作ろう、という目的だけが最初にあって、次作に選んだのはエヴァ初号機だった。弐号機(ザ・ビースト)と迷ったんだけど、あれはメカというには生々しすぎた。

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なぜメカが前提にあったかというと、粘土が硬かったから。硬すぎたから。

ガンダルフの目を作るために買った、レオン油土の紫がほぼ丸々残っていた。
赤がやわらかすぎだからと、なぜ一番硬い紫を買ってしまったのか、なぜ間を取って黄を選ばなかったのか、と後悔しても遅い。現実に糞硬粘土は1kg残っている。

とにかく粘土が伸びないし曲がらない。押せば崩れるし曲げれば割れる。カッチカチやぞ。

とても過去2作のように、こねこねして造形できそうにないので、削りメインで作れそうなメカを作ろうと思った次第。

ボディ制作

頭部だけ作るのもつまらないかなと思い、土台となる首〜肩あたりから手を付けていった。相変わらずノープランで思いつくままに。

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エヴァっぽさとはなにか、と考えたとき、やっぱエントリープラグ挿入口がある猫背部分はめっちゃ重要な所だよなと思ったので、まずはその辺から作り込んでいった。

初号機の資料を探すと、フィギュアや模型の画像がわんさか出てくるんだけど、みんなそれぞれ微妙に解釈が違うので苦労した。あれって公式の監修とか入ってないのかしら?

おおよそ土台の形が出来上がったところで、このまま頭を作ってもエヴァっぽさが足りないなと思ったのでプラン変更。
やっぱ、あの肩パーツがないと「エヴァっぽさ」が足りんでしょう。

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粘土を盛りなおしてサイズアップ。
この時、ブロックから粘土を削り出そうとして器具が2つ壊れた。硬すぎやろ!

なんとか胸部装甲まで作り込み、腕を取り付けてみてちょっと違和感。

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。。。えらいムキムキやな。エヴァってそんなんやったっけ?

こんなんエヴァとちゃう! ということで、アシュラマンの如く無慈悲に両腕を切断。ボディを削る。
目指すは、なで肩&猫背のエヴァ体型。

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ダミー頭部を置いて確認。いい感じかな?

肩パーツ制作

難所その1、肩パーツ。

なにせ、この糞硬粘土は接着ができない。粘りがないのでいくら押さえつけてもくっつかない。なので割れてしまうと修復する術が無いのだ。そして、こいつはよく割れる。

さらに、ぜんぜん伸びないので表面を均すのが難しい。なので直線や平面を作るのが難しい。

肩パーツ自体は、大きさも造形も大したことないのに、素材の問題でめっちゃ時間がかかった。見るのもイヤになって2日ほど手をつけなかった。

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なんとか形になった肩パーツは、仕上げの日までに壊れないよう、大事に封印された。


頭部制作

ボディと合わせながら慎重にサイズを決めていく。

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まあ、慎重に決めていったはずなのに、なぜか合わせてみると大きすぎて、一回り小さいのを作り直す羽目になったけど。

次は歯。
差し歯職人になった気分で歯を入れていく。

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この辺で、どうも頬骨装甲の形に納得がいかず、調整に調整を重ねる。

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←が調整前、→が調整後。
ハンサムになったかな?

いよいよ、頭部装甲の仕上げにかかる。
とここで、難所その2、エラパーツ(とつながる後頭部カバー)

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あああ、割れるぅ! ふんぬぅう!!

重ねて言うけど、一度割れると接合するのはほぼ無理なの。作り直し。何度も何度も何度も作り直し!

そんなこんなで、苦労の末になんとか頭部装甲の完成。

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ドッキング!!

全パーツをドッキングして完成!

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なかなかハンサムでしょ?

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背面もなかなか良くない?
ちょっとエントリープラグが刺さるのか心配になるが。


やった、やりきったぞー!!
総製作期間10日。こわれた道具2本。痛めた指4本。
二度と紫は買わんぞー!

教訓。メカは粘土で作るものではないと思います。

本当は1kgを使い切って、もっとでかい作品を作るつもりだったんだけど、ブロックから削り出すのがしんどくて、このサイズになっちゃった。

我が家の作品展。

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さて、次は何を作ろう。
黄色粘土(中間硬度)は注文した。

他作品も見てね!


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