卒業生におくる祝辞
卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。
5年前の入社式ではまだ高校卒業直後だったあなたが、この5年間で知識や経験を積み重ねられたはずなのに、大きくなったのは態度くらいなもので、心も体も大して成長しなかったことをとても残念に思えます。
そういえば先週、最後の最後に事務ミスで作業増やされたのは、あなたなりのお別れの花束だったのでしょうか。余程嫌らしく詰めてやろうかと一瞬脳裏をよぎりましたよ…バカらしいからスルーしましたけどね。
特に5年間の集大成となったここ2年程は、様々な場面で事務所内を掻き乱し、通常業務にも関わらす、私たち職員にもたくさんの労苦を与えてくれました。
その中でも、入力業務の効率化を狙い、半年がかりで行った新システム導入業務での酷いありさまときたら…今でもあの時の心労とともに蘇ってきます。
自分「だけ」がいかに大変かを声高に訴え続け(本当に声に出して喚いていた)、事務所内一人一人の信頼と協力姿勢を失い続け、周囲の方々と力を合わせることができなかったからこそ、周囲に「あいつには何を言っても無駄」という諦観を与えられたのだと思います。
あなたが無能の謗りを日々撒き散らし、社内での私の立ち位置をぶち壊してくれたこともあって、私は現場で仕事を干されましたね。
そこからやむなく休職して1年かけて復帰してきた今、(復帰当初のリハビリ的な業務として)会議をペーパーレスにする設備の導入という業務をさせていただいております。
全く問題なく業務は進み、間も無くこのプロジェクトは終わりそうです。
あなたがいてくれなくて本当によかった、むしろアレは何だったんだと、今毎日のように思います。
このように、仲間との出会いを活かせず、自分自身の持てる力を存分に発揮することもなかったあなたですが、いよいよ四月からは社外人です。弊社で培った力を礎に(…できる器量があるようには到底思えませんが、一応そういっておきますか…)、新しいステージに進むあなたが、せめて他人様に迷惑をお掛けしない程度に人並みな活躍くらいはしていただきたいなと期待して、私からは二つのことをお話ししたいと思います。
1つめは、「不平不満を公言しない」ということです。
あなたは毎日、会社や職場、職員に対しての不平不満を公言していました。更衣室や給湯室、お手洗いならまだしも、デスクで。
デスクとは非常にオフィシャルな場ですから、そこで言葉や態度に出して不平不満を垂れ流すというのはどういう了見をしていたのか未だにわかりません。調子の悪いときやトラブルの発生時ならまだしも、常時ってどういうことだったんでしょうか。
仕事ですから、個人がコントロールすることなど到底不可能な無理難題が降りかかってきます。それを最大公約数的にクリアしていくのが社会人、あるいは組織人の務めです。
弊社は特殊性ゆえに、他社がやらないような、やれないようなソリューションを提供しなければならない。状況、財務体質、ニーズ、本当に様々ですし眉をひそめるような事も多々あるものですが、だからこそ窓口にお越しくださる方々に対して真摯に向き合う必要があります。
だって、下手したら○にますから。
あなたは、真摯に向き合わず、来訪者に対しての不満を募らせていました。
来客対応をすれば、対応後にあいつはしょうもない奴だと小馬鹿にする。
電話応対をすれば、受話器を置いたそばからグダグダと相手や状況に文句を垂れる。
何かというと不平不満を垂れ流し、その矛先は会社組織や同じ事務所内の職員にも向いていましたね。
私に対して隣席から「器ちっちぇえな」と吐き捨てられたときは、よくノーリアクションで無視できたなといまだに自分を誉めたいものです。若い頃なら女性相手といえど、多分手が出ていました。
弊社のベテラン一般職員達も一緒になって井戸端会議をするのですから始末におえません。お前ら業務中やぞ。
そうして当然のように業務が終わるわけもなく(手を止めて井戸端会議をずっとやるのだからそりゃそうです)毎日サビ残になって、また不平不満をつのらせるわけです…何のエコシステムですかね。
コレ今書いていて思うのですが、管理職がマネジメントできていないのが悪いよね。いやー酷い職場環境でした。
おかげさまで隣席にいた私の精神は文字通り壊れてしまい、1年がかりの休職とリハビリとなりました。いまこの文章を書いていても、やはり異常だったんだなお前らは…と思わずにおれません。
あなたはこの5年間で弊社の雇用条件に基いた暮らしをしました、しかし、それは決してあたりまえではありません。このように生活できたのは、支店長や先輩、同期、一般職員さん達、ご家族など、多くの人の支えや励ましがあったからです。
常に自分が周りの人々とのかかわりの中に生かされていること、言い換えれば決して一人ではないということを胸に刻み、それをあたりまえと思わず感謝の気持ちを持ってください。
あなたのような、公的な場でも不平不満を垂れ流し続けるような女が、幸せになれると思わないでください。まずその場に立つことのありがたさを認識していただきたい。
2つめは、「電話応対や来客対応など1つ1つの基本を気持ちよくやる」ということです。
電話を受けたら、基本的には自分から切らない。
ましてや、ガチャ切りとか、どういう育てられかたしたらそうなりましたか。
今の若い子は固定電話をとらないからねー、ってよくフォローされていましたが、だから何?って話ですよ。他の事務所にいたときから生意気な女だなとムカついてました。やっぱり管理職任せにせず最初から厳しく接したらよかったんですかね…
社内回覧を回す際に無言で投げやるのは、どんな心境でそうなるのですか?これについては他事務所でもたまにありますが大抵他でフォローしていますしね。君のはただただ躾がなっていないって話でした。もはや最後は期待も注意もしなかったものです。
あなたは地元商業高校卒で、人材不足に悩む弊社が耐えきれずに高卒採用を解禁した際の一期生になります。以後の若手職員が全く育たず、離職者続出で定着もしていない状況を鑑みるに、今の高卒のレベル低下と弊社人事部の戦略ミスは明らかです…
うちの息子は絶対にあなたの母校には進学させないと決めましたよ。
というか、今時の実業高校ってビジネスマナーとか教えないのでしょうかね。これだけレベルの低い阿呆ばかりだと単純に就職できないはずなのですが…
あなたがこれから進む道は、決して楽な道ばかりではありません。幾度となく迷い、悩むことに出会うこともあるでしょう。
そのような時でも、社会人として求められる最低限のビジネスマナーがあればきっと問題は激減するはずです。それがあなたのフラストレーションを下げる助けにもなる好循環を生み出すでしょう。
ぜひ、基本的なビジネスマナーを磨き続け、自分の得意なこと、自信の持てることを一つ一つ増やし、自分を磨き続けてください。
保護者の皆様、本日はお子様のご卒業誠におめでとうございます。
この晴れの日を迎えられましたことを(私はもう2度と逢いたくないし話したくもないので)心よりお喜び申し上げます。
親の顔が見てみたいわ!ってのがありますが…ほうほう、この親にしてこの子ありですか、なるほどなるほど納得のアホヅラ…(反面教師にしよ)
最後になりましたが、支店長をはじめ諸先輩方、5年間日々熱心に大切に育ててくださり本当にありがとうございました。
それにしても、もう少しどうにかならんかったんですかね…結局私をスケープゴートにして休職に追いこんだこと、根に持ってますからね。で1年後にこうなるんならば、私がメンタルを病んで社内的に色々と終わったのはなんだったのよっていう疑問は晴れないままですよ。まぁ今から何年もかけて消化していくんでしょうけど…
今日、弊社を巣立つコイツが、弊社の卒業生としての誇りを持って…くれるわけもないですが、これからせめて新聞沙汰にならない程度には生きてゆかれることを願い、私の祝辞とさせていただきます。
おまえとは二度と逢いたくない。
令和6年3月31日
PTA会長 黄昏
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