二丁目の夜は、長い。 「私?ビアンですよ!もう、バリビアン」 笑いながらそう答えている女は、後に自分が「ビアンである」と公言したことを後悔することとなる。 「あ…
よづ
2023年9月9日 04:08
二丁目の夜は、長い。「私?ビアンですよ!もう、バリビアン」笑いながらそう答えている女は、後に自分が「ビアンである」と公言したことを後悔することとなる。「あんたほんと可愛い~何?ビアンなの?バイ?」親しげに話しかけてきたのは、あるゲイバーの店員。見上げるほど背が高く、両腕にはいくつかのタトゥーが目立つ。薄めの色のサングラスをかけており、その威圧的な見た目とは裏腹に優しそうな声だ。