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リサイクルで数十円の価値。そして終活に勢いがついた


ミニマリストあゆです。

80代の義母は終活に余念がない。
時間は有り余るため、使われていない部屋や押し入れなどの捨て活をもう何年もしている。

どうも曽祖父母の遺したものに苦労した苦い思いがあるようで、子どもに面倒を遺してはいけないと強い思いがある。

押し入れは客用の布団一式と着物類を残すのみと思われる。
(お客も来ないし、着物も着ないけどね。
それでも本当に立派な終活です)

モノを丁寧に扱い、手入れをして納めているため、何十年も前の鯉のぼりや洗い桶などきれいな状態で保管されていた。それらも何年も前に処分している。

先日お出かけ用のバックについて、「もう使わないけれど、数万もしたから捨てるのは忍びない。」と、言うため、リサイクルショップを提案してみた。

ちなみにいくらぐらいだと思う?と訊ねると、
「数十円」と返答が返ってきたので、それならば売れなくとも後悔はないだろうと思い安心して出してみた。

結果、なんと30円。三つあり、全て同額。
リサイクルショップも需要はなかったと言う事だ。

義母に伝えると、少しがっかりしたようで「それならば人にあげた方がましだった」と。
(いやいや、自分でも数十円っていってたじゃないか!おっかさん!!)

・人にあげたとしてもその人が本当に欲しいと思うのかは疑問であること、
・表面上はいいねと言っても、その人の家の押し入れに置かれるだけかもしれないこと、
・人から頂いたものを断りきれず受取り、ごみに出しているのは義母そのものではないか!ということ、
・買取訪問業者は対面なのでリスクや面倒か大きいこと、
・何年も経ったり、使い続けたりすると、価値は下がるのに、人は買った時の価値ばかり気にしていること、
・自分が買って、使ったのならばそれで値段の元は取っていると考えた方がいいこと、

そんなことをつらつらと義母に伝えてみた。

義母「そうね、踏ん切りがついたわ」

と、話終わると、
今度はアクセサリーをいくつもテーブルに出してきた。

旅行の土産にもらったものなど、一つ一つに思い出があるようだ。

「あなたがいるものがあれば取って。要らないなら処分するわ」と。

若干心が揺らぐものもあったが、何一つ受け取らなかった。
今の私はアクセサリーをつける気持ちが一つもない。
 

夫が、義父のものぽいものを2点受け取った。

義母に万が一のことがあっても、遺産整理はそう難しいことはないように思う。

義母の終活はまだまだ続く。
きっと身体が動く限り続けるのだろう。


あ〜、周囲の80代に義母の爪の垢を煎じて飲ませてみたい…。
お腹壊すからだめか…。


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