正月の帰省から学んだこと
直ぐに動く。
ふと脳裏に浮かんだ事の為に。
ある意味、煩悩を捨てることに
繋がるのではないかと思った。
実家の近所には寺があり
除夜の鐘を聴くことが出来る。
人間の108個に渡る煩悩を除くことを祈り
大晦日に全国で鐘が鳴らされるのだ。
吸い寄せられるかの如く
僕は家の外に出る。
静かな山手の住宅街なのだ。
人の声は一つも聞こえない。
凍てつくような冷たい空気と
お腹の底を響かせるような鐘の音。
毎年のように除夜の鐘を独り占め。
こうして、我が家はお正月を迎える。
お正月の定番は10個の指で
数え切れないほどあるだろう。
先祖のお墓参りもその一つ。
両家のお墓は京都市内にあり
必ず伺い新年のご挨拶をする。
お墓を使い古されたバケツとタワシで
隅々まで磨いていく。
最後は余ったお水を上から掛ける。
左右に飾られた綺麗な花々。
身体の力がふっと抜けていくような
お線香の香りが我々を包み込む。
「明けましておめでとうございます。
来年は好きな事が見つかり
素敵な一年になりますように。
また仕事も少しはマシになりますように。」
これはご挨拶というより
自身の願いをぶちまけているだけでは？
「新年のご挨拶した？」両親が言う。
「うん、ちゃんとな。」僕は言う。
お墓の祖父母も先祖も苦笑い。ごめんね。
お寺に絵馬が架けられてあったので
それをじっと眺めてみる。
無病息災、家内安全。
皆、家族と自身の幸せを祈っていた。
お墓参りからの帰り道。
ふと、脳裏に浮かんできたのだ。
「両親はどこのお墓に入るのだろう？」
こんなことを聞くのは早いし
不安になってしまう。
なんか恥ずかしい。
どうした長男？と言われそうだ。
ただ、脳裏に浮かぶ言葉は
直ぐに飛んでいってしまうのだ。
だから出来るだけ考えずに
まずは口を動かしてみたのだ。
聞いてよかったと思う。
次に脳裏に浮かぶのは
いつか分からないから。
今年の大晦日。
既に日本はお正月を迎えている。
石川県の地震のニュースを
友達がLINEで知らせてきた。
どうか被災地域の皆様が
ご無事でありますように。願った。
何も知らない僕の国では
お構いなしに花火を打ち上げている。
お正月の夜。
寝る前に昔飼っていた猫の動画を見た。
急に昔の思い出が蘇って
また会いたいと思った。
僕の子供時代の全てだ。
別れの悲しみって
こんな感情なのかな。
1月2日の朝。起き上がった。
また、ニュースで被害が拡大している事を知る。
昨日、猫との別れを悲しんだように
今日、苦しみ悲しんでいる人がいることに
心がぎゅっとされてしまった。
石川県に募金をしている方の投稿を拝見した。
とにかく募金する必要があると思った。
出来るだけ被害が抑えられますように。願う。
だが、僕は石川県に縁もゆかりもないのだ。
それでも思ったら、募金していた。
縁もゆかりもないしなあ。とか。
そういった自身の煩悩や迷いを捨てて
今感じたことを今行動に残そうと思った。
自身に余裕があれば手を差し伸べればいい。
それより、重要なことがあると思うから。
自己や家族を守ることだ。
防災グッズや自己で出来る事は沢山ある。
この脳裏に浮かんだ瞬間に
戸棚を開けなければ忘れてしまいそう。
だから、今、戸棚を開いて、確認する。
無病息災、家内安全。を整える。
そしたら、神様も少し手を貸してくれそうで。
脳裏に浮かんだ事を
直ぐに行動に移してみる。
人間は善き事ですら
忘れてしまう存在。
または理由をつけて
事への見方を変えてしまう。
あの日、両親に聞けたことが
今日を作ったのかもしれない。
↓ご紹介
とらねこさんの文豪のいざないへの企画に参加しました。
テーマは「お正月の帰省」でした。
他に書きたい内容もあるのですが
今回は以前学んだことを書きました。
思ったことを直ぐに行動するって
簡単のようで難しいです。
また聞くチャンスはあるだろうとか。
誰かがやってくれるだろうとか。
思っちゃうものだと感じます。
例えば、優先席を譲る。
ベビーカーを持つのを手伝う。など。
それを知っているからこそ、
思ったら、とにかく行動することは
割と自身に根付いている気がします。
ボランティアに単独行動で行って
現場が困っている記事を見ました。
この領域はしっかり情報収集を行い
行動に移した方が良さそうですね。
もしかしたら、この時期に配慮が足りていない
文章になっているかもしれません。すみません。
募金のページを貼り付けます。
僕は二番目を使いました。ご参考になれば。
Yahooのはクレジットの認証とかで
つまづきましたので。
※人それぞれ事情があるので
押し付けるものではないです。
被害が出来るだけ抑えられますように。
一人でも多くの人が助かりますように。
過去作はこちらです。ご興味があれば。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？