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【パリ旅行】美術館に行ったらシミを愛せるようになった

みなさんはコンプレックスがありますか。
私は高校時代からお顔のシミに悩んできました。

美容クリニックを調べまくったり、手軽に美白になれる方法を試したりと、奮闘する毎日。お金も時間も投資しました。
他人はそこまで見ていないのは分かるけど、自分が気になるのです。

ところが、思わぬきっかけでシミが全く気にならなくなりました。
それは、美術館です。

この記事では、美術館めぐりを通じてシミを愛せるようになったお話を書きます。これからはコンプレックスに悩んで時間を使うより、楽しく過ごしたい!

シミとの出会い(高校)


私がシミと出会ったのは、高校1年生の春でした。
鏡を見ていると、頬になにやら斑点ができています。

ひええええ!
で、出たあああああ!

お化けを見たかのようなリアクション。
それだけショックだったのでしょう。
思春期だったこともあり、毎日鏡を見ては落ち込みました。

思えば外で遊んだり、テニス部でハッスルしたり、紫外線を浴び続けてきました。(恐ろしいことに中学入るまで日焼け止めを塗っていなかった)
あの頃に戻って紫外線対策アリの人生としてやり直したいと思っても、過去には戻れません。

あの手この手を試す(高校から大学)


嘆いていても仕方がないと考えた私は、キレイな肌を取り戻そうと奮闘します。ネット情報をもとに、シミが薄くなる可能性があるものを試しました。
恐らく美容クリニックが一番効果があると思いますが、当時は値段の関係で諦めました。

・ビタミンC(化粧水、食べ物)
・美容クリニック(調べたけど高くて行けなかった)
・日焼け止め
・美白を売りにしている化粧水

結果、肌全体がトーンアップしたことにより、シミも以前よりは目立たなくなった気がします。(私の場合、日焼けするとシミも濃くなって目立つ)
だけどやっぱり消えないし、今後増える可能性あるし、悩みは終わりません。

シミを愛せるようになる(社会人2年目)

そんな私を変えてくれたのが、美術館でした。
先日パリに一人旅しまして、美術館をめぐった日のこと。

ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ピカソ美術館の4つを回ったので、まずは写真をご覧ください。

ヘルマン・ニッチュ
「Femme au tambourin」パブロ・ピカソ
「Le Canal Saint Martin」アルフレッド・シスレー

年を重ねるごとに美術館を楽しめるようになった自分に感激しつつ、気に入った絵画のみ静かにパシャリ。

芸術を堪能した私は満足げにホテルへ歩き始めました。
そして、パリの夕焼けを眺めながら、このような考えが浮かんだのです。

・「美」の基準って人それぞれなんだ
・ありのままの自分を表現していいのね
・前はピカソの良さがわからなかったけど、何枚も観るうちに美しく思えてきた

特に最後の1つは自分でも衝撃的でした。
正直ピカソの絵って何がいいんだろうと24年間思ってきたんです。
ですが、観ているうちに魅了され、美しいと感じるようになったのです。
最初オランジュリー美術館でピカソの絵を観たのですが、あまりの美しさに、予定していなかったピカソ美術館にも行ったくらいです。

「美」の基準って人それぞれだし、同じ人でもその時の環境や気分で変わるんだろうなあとしみじみ。
それを実感できてから、ホテルで鏡を見たときにシミを愛おしく思えるようになりました。

日本だと、「白い肌=美しい」という価値観が浸透しがちです。
だけど、みんな違ってみんな美しい。
私のシミも自分の人生を現わしていて、自分とともに生きてきて、美しいではないか。
ありのままの自分(の顔)を好きになれた瞬間でした。

これからはもっと晴れやかな気持ちで外に出られそうです。


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