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#102 プラスチックごみがない?

ガンビアの首都バンジュールのスーパーに買い物に行った時の事。出張の荷物に入れられなかったシャンプーと歯磨き粉を手に取り、レジで会計を済ませると、店員さんが紙袋に入れて手渡してくれました。

また、別の店で買い物をした時には、少し透きとおったフワフワした素材の袋に入れて手渡してくれました。

以前他の国では、薄いプラスチックの袋が多く使われ、それが道端や空き地に捨てられているのをよく見かけたのですが、街中を移動していてもプラスチック袋のごみが捨てられているところを見掛けることはありませんでした。


それもそのはずで、ガンビアでは2005年からプラスチック袋の輸入・製造・販売・使用が政府の政策により禁止されているのです。この政策はガンビアだけでなく、南アフリカ共和国を始めとして、2019年時点ではアフリカ大陸54か国中30か国でプラスチック袋の規制が導入されています。


薄いプラスチック袋は安価で軽く大量に使用されている一方で、そのごみは陸上だけでなく、海水の中にまで影響を及ぼしています。

ガンビアでは、使い捨てプラスチック袋を誤って家畜が食べて衰弱し死に至ることがあるようです。

また日本でも、夏休みの宿題で鳥の巣を観察していると、枝葉の中にプラスチック繊維が紛れていたとか。


日本では、エコバックが推奨され、プラスチック袋が有料化されていますが、使い捨てプラスチック袋が出回っていることで根本的にプラスチック袋が普及していることに変わりはありません。

息子たちが大きくなった時の世界を想像すると、アフリカ諸国のように使い捨てプラスチック袋自体を規制することも考えないといけないかもしれません。


そんなことを考えながら、商品を紙袋に入れて渡されると、気分的に気持ちがいいものです。

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