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#154 踊りの遺伝子と中年の危機

昨日4月1日は祝日でした。 キリスト教の復活祭イースターが3月31日にあり、 その祝日(?)の振替休日でした。 この日は朝早くから白い服を着た人たちが ラッパと太鼓の音楽に合わせて 唄を歌いながら街中を行進していきました。 その行列の中に、音楽に合わせて 踊りながら歩いている子供達がいました。 腰を振る独特な動きをしながら、 何かにとりつかれたかのように踊っています。 日本人にはない踊りの遺伝子が 備わっているとしか思えませんでした。 ■ 最近「愚直に考え抜く」という

    • #153 仕事を見つめ直すタイミング

      先日、現場を回っていた時の事。 井戸の洗浄作業を行っていると 汲み上げた水を求めて 村人が集まってきました。 タライやポリタンクを片手に集まり 水を汲んでは頭の上に乗せて 家に歩いて持ち帰っていきます。 ここは町から離れた小さな村。 この村には別の井戸があり、 ポンプで水を汲めるはず。 ところがこのポンプが 故障していて水が汲めないようでした。 そんなこともあり 作業中の井戸から汲み上げた 水を求めて集まってきたようです。 ■ この風景を見ながら、 以前と比べて心境

      • #152 想定外の出来事

        入居している宿舎の敷地内に 直径2mほどの井戸が備え付けられています。 とはいえ、入居当初からコンクリートの蓋で 覆われたままでした。 宿舎で生活を始めたものの 断水が続くことに悩まされていたところ この井戸を使えるようにできないか、 管理人さんに相談してみました。 すると、「先ずは調べてみる」とのこと。 調べてみるといっても、 まさか人が入るわけではないし、 調べるための特別な機械を 持っているようには思えません。 ところが自信満々の管理人。 どんなことをするのか任せ

        • #151 4日間の断水!?

          首都から150kmほど離れた街に 宿舎を構えています。 そして、宿舎での生活を始めて2週間ほど経過してようやく 生活が軌道に乗ってきました。 というのも基本的なインフラが 脆弱で毎日停電と断水が繰り返します。 入居して宿舎整備を始めたときは、 たまたま4日連続の断水がありました。 宿舎の水道栓を開いても水はでず、 水洗トイレは備え付けられているものの 用を足しても流せず。 途方に暮れていると、 宿舎の管理人の息子が来て、 「水を持ってきてやる」 と、バイクに乗って出かけ

        #154 踊りの遺伝子と中年の危機

          #150 ハサミを使わない散髪屋

          昨日、散髪に行きました。 以前から髪の毛を切りたかったことと併せて、 ローカルの散髪屋さんはどんなものか、 単純に興味があったこともあり、 散歩がてら出かけました。 ブラブラ歩いていると、 一軒の散髪屋の看板を見つけました。 コンクリートブロックでできた入口に 白い布がのれんのように掛けられていて 店の中が良く見えませんでした。 店の前で足を止めて中を覗こうとすると 店員の若いお兄ちゃんが出てきて 「ボンジュー」 と挨拶。 店の中に通されると、 3m四方ほどの大きさの部

          #150 ハサミを使わない散髪屋

          #149 自分で選択できること

          日本の家族から一通のメールが届きました。 昨年12月に受けた 技術士二次試験口頭試験結果です。 結果は、合格。 筆記試験と口頭試験を無事通過でき、 晴れて技術士合格となりました。 今回は四回目の挑戦でした。 今回無理だったら 少し間をとろうかと 思っていたところ。 内心、ホッとしました。 ■ よく四年以上も同じ試験の 勉強を続けられたものです。 「資格の適正がない」と言われたり、 惰性で受け続けているだけと思ったり、 頑張ってるアピールしてるだけかと思ったり、 色々考えた

          #149 自分で選択できること

          #148 宿舎の電気事情

          海外案件の立ち上げで 現地の生活拠点になる 宿舎整備を行っています。 そこは首都から 150kmほど離れた地方都市。 宿舎にできそうな物件を見つけたのですが、 そこは新しく建物を作ったばかりで、 電気や水道の整備から 始める必要があります。 ■ 宿舎を構える都市の 電気事情はあまり良くなく 電気使用量の増える夕方には 毎日のように停電があります。 非常用の発電機を備えて 乗り切るしかなさそうです。 そして何故か宿舎の内側の壁に 公共用電力のメーターが2台あるのですが、

          #148 宿舎の電気事情

          #147 困った時に変えてみるアプローチ

          海外案件の立ち上げ業務に取り組んでいるのですが、現地担当者との意思の疎通が難しいところです。 週末に現地協力会社の担当者と打合せをしたときのこと。 2週間ほど前から依頼していた書類が今回の打合せで漸く提出されました。 そして、来週以降の予定を確認していると、「(今回提出した)書類の承認が得られないから作業ができない」と当然のように主張してきます。 こちらとしては「いやいや、そもそも書類提出が遅れたから作業ができないんだろう」という言い分なのですが、そこが中々理解してもらえ

          #147 困った時に変えてみるアプローチ

          #146 失敗したときに試される?

          ものごとが上手く運ぶときはまだしも、失敗をしでかしてしまったときにこそ、試されるものがあります。 海外案件での現地担当者との打合せのとき、ある失敗を犯したことがわかりました。原因は、海外での仕事で良く陥りがちな指示の誤解。 外国語で現地担当者とやり取りするのですが、外国語ということで言葉の定義を取り違えること、事象の背景説明をしきれなかったこと、表現・指示が曖昧だったことがあります。 回復するには、もう一度同じことをする必要があり、時間もお金もかかります。最近は物価高騰

          #146 失敗したときに試される?

          #145 気分がのらないとき、どうする?

          仕事をしていると気分が乗らないときがあります。 まさに今日その時間帯があり、無為に時間を過ごしていました。 体調が悪いわけではなく、ただ気分が乗らないのです。 気分が乗らないときを作らないのが理想なのですが、人間だもの、それは理想と割り切るしかないように思います。 ■ 出来ることは、気分が乗らないときにどうするか、対策を立てておくこと。対策の持ち手を増やしておくこと。私の場合、外にでて散歩する、人と話す、音楽を聴く、本を読む、寝る等があります。 ただ、今日はふと気分が

          #145 気分がのらないとき、どうする?

          #144 5分間だけやってみる

          新しいプロジェクトの立ち上げのための書類作成や環境整備に追われています。 取り組む作業をリストにして書き出して、優先順位をつけて、淡々と進めればいい。そうは分かっていても、取り組む作業をリストにして書き出したところで、「で、何をしたらいいのだろう」手が止まってしまいました。 こんな時はどうするか。 試行錯誤をするのみです。 今日は、以前どこかの本で読んだことのある「5分間だけやってみる」作戦を試してみました。 とりあえず、書き出した作業を5分間やってみる。 すると、初

          #144 5分間だけやってみる

          #143 言葉の定義

          新しいプロジェクトが始まり、立ち上げのための書類作成や環境整備に追われています。関係者と打合せをしつつ、必要書類を仕上げていっています。 ■ 海外での業務では、日本での業務とは異なり、何かと手間がかかります。 日本では電話一本で確認がとれるところ数日かかることがあったり、打合せをしても話が拡散してなかなかまとまらなかったりするのです。 その要因として良くあるのが、言葉の定義の問題です。 ある一つの言葉から想像することが、日本人と大きく異なることがあります。日本人同士でさえ

          #143 言葉の定義

          #142 挨拶+αの言葉を付けてみる

          海外に来ると気のせいか人と人との距離が近くなる印象があります。 その要因の一つに、挨拶+αの言葉があります。 ■ 今いる西アフリカのベナンでは、公用語がフランス語です。 当然のことながら、挨拶の言葉があり、 朝の挨拶は、Bonjour(ボンジュ―) 午後の挨拶は、Bonsoir(ボンソワー) 感謝の言葉は、Merci(メルシー) 日本語では、それぞれ「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」にあたります。 久し振りにベナンでの生活を始めて「そうかここは日本ではないのだ」と感

          #142 挨拶+αの言葉を付けてみる

          #141 久し振りのイスタンブール観光

          先週から海外出張で西アフリカのベナンという国に来ています。 今回は、建設プロジェクトの立ち上げ支援というミッションで3か月程度滞在する予定です。 東京からトルコ経由で移動したのですが、経由地トルコのイスタンブールで乗換え時間が12時間近くあり、久しぶりに観光ツアーに参加しました。 しかも無料で。 今回利用したトルコ航空では、イスタンブールでの乗り換え時間が6時間以上で観光ツアー、12時間以上でホテル宿泊を無料で提供しています。 今回乗り換え時間が11時間50分。東京から1

          #141 久し振りのイスタンブール観光

          #140 難しそうなことをシンプルに表現する

          週末息子たちを連れて近くの科学博物館サイエンスワールドに行ってきました。 以前から面白いという話は聞いていたのですが、噂どおり興味深いものでした。 ■ 展示自体はお金がかかっているようなものではなく、いたってシンプルなのですが、内容が工夫されていて、この原理はこういう方法で表現できるのか、と一人関心していました。 ■ 「物事を説明するときには小学生にも分かるように説明する」ということが良く言われます。難しい言葉を並べて説明すると、それだけで賢くなった気になるのですが、そ

          #140 難しそうなことをシンプルに表現する

          #139 想いをつなぐ鉛筆削り

          私には簡単に捨てられないものがいくつかあります。その一つが、短くなった鉛筆やインクのなくなったボールペンの芯です。 ■ スマホ一台あれば事足りるこのご時世ですが、私はアナログに頼ることは多いです。メモをとったり日記を書いたりするときは、手にペンを持って走らせています。 パソコンやスマホに書き出したりするときもありますが、どうも頭の中に残りにくくもどかしさを感じてしまいます。 ■ アナログに紙に書き出すようにすると、必ず出てくるのが、書くものの亡骸。短くなった鉛筆や使い終

          #139 想いをつなぐ鉛筆削り