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人生で一番最初に愛をくれた人

息子の存在を語る上で この人のことは避けて通れない

同性の友達は沢山いたが 「愛をくれる」 と言う表現ではやはり異性である

小学生・中学生・高校生と 人並に好きな人はいた

しかし 彼氏ができることはなかった

自分でも分かっていた 私を好きな人なんているわけがないと

幼少より愛されてこなかった私は 無意識にそう思っていた気がする

「カッコいい人が入院しているから、ちょっと色々聞いてきてくれる?仕事とかー彼女がいるかとか」

高校を卒業し、病院で働きながら看護学校へ通いだした1年目にひとつ上の先輩から相談された 

先輩の頼みとあらば仕方ない

あまり気が向かなったけれど 彼が入院している病棟へと行ってみた

とても背の高い 強面な感じの それでいて優しそうな人だった

「あの… 先輩から頼まれて… 彼女とかいるんですか?仕事は何ですか?」

何日かかけて色々と情報を聞き出しては 先輩に報告をしていた

先輩はとても喜んでくれた それを見て私も嬉しかった

しかし 彼は以外な言葉をくちにした

「俺と付き合ってくれませんか?」

最初に思った言葉は「この人 頭がおかしいんだろうか」だった

私を好きになる人なんかこの世に存在するはずがないからだった

そして この出会いが

私の運命を大きく変えることとなる


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