半年で3.7億の借金を抱えた事例

急な依頼で群馬に行ってきたんですよ
滞在時間2時間ぐらいだったのかな

そもそもこの案件自体は間に3人のブローカーが入ってたの
だからその当日までに手元資料を受け取れなかったわけ

通常こういう相談の時って事前に決算書なり不動産情報のなりもらってから対面するんだよ、その方が話が早いから

なんだけれどもその情報がないから事前にホームページだけ見てGoogleマップで色々状況とかなんとなく見ていくんだけど
その対象の施設が空き地なわけよ、何にもないの更地になってて
だからなんかよくわかんないまんま片道2時間かけて現地行ったと

ここ行ってびっくりしたんだけどいわゆる老人ホームなんだよ
なんだけどピカピカでオープンしたのがなんと今年の6 月
それなのにもう3.7億も債務超過になっててキャッシュが0な状態
やばくない？

だってクールジャパン機構だってこんな早く資金溶かさないよ
その経緯がすごく面白くて

じゃ決算書秘密保持巻いた後に 「決算書ください」っていう風に言ったわけ
そしたら4期って書いてあんの
つまり3年間稼働してなかったわけ

その理由を聞くと建てたのも建設されたのも２０２３年
理由を聞くとコロナの前に計画が始まったと
なんか当時銀行も多分おそらく貸付ノルマに追われてたんじゃない
だからその銀行一行が単体で保証協会協会もつけずにプロパー融資で最初に会社へ最初2億貸し付けてんのよ

プロパーが何かっての説明すると保証会社つけずに銀行100%貸付する行為なんですけど
普通ありえないですよね
ノルマ達成したいからやっぱり必死で貸付けしたんだろうね

その事業を簡単に言うと計画を粉飾したわけですよ、銀行が主導になって
かなり大額の過剰な貸し付けを行ったわけ

その後コロナが来たりだとかウクライナが色々あったりして
その部材が全然届かなくなったり建築素材がゴっと上がっちゃったわけよ

で結果的に事業が2～3年も遅れたと

その間に銀行の担当相当焦ったんじゃない
その老人ホームすら完成しないから
結局さらに追い貸しで1.7億補填して貸し付けしてるんよ

もうプロパーで回収できるかもわかんないけど後にも引けないから
銀行側としてもある意味サンクコストの自爆に取りつかれてるがあるわけ

そんな形ですったもんだありながらも紆余曲折あって4年目にやっと今年オープンしたと
オープン初日に銀行が回収に入ったわけよ
お前ら支援すんのか回収すんのかどっちなんだよって話なんだけど
まだ入居者が半分ぐらいだったわけ
だから赤字なんですよ当然ね
もうキャッシュがないわけ
だから破産も検討してますと

これさこまこれから分析してったりするから
ここどういう展開になるかわからないけど 質問したのよ
「ここすごい綺麗だし客付けすればすぐ満床になりそうなのにどうして半分しか稼働してないんですか」って

どうも保険の介護保険の事業認定というかこれが取り消しになったらしいのね
その経緯がめちゃめちゃ面白くて
その社長は親友と当初2人で事業始めたわけですよ
でもそいつと方向性巡って途中でちょっと喧嘩別れになっちゃって、彼を首にしたと
そしたら彼がその腹いせで一連の過剰の貸付の実態を行政にちくったらしいんよ
そしたら指定が取り消しになったと

これ申請するには第3者がその経営を事業を引き継いで新たに申請し直す必要があるわけ
だから第2会社の支援が必要なのよ
彼は続けていきたいんだけど続けられないからホワイト ナイトが必要なの
やっぱり自分が4年かけて情熱突っ込んでるから
そしてうまくいくような完成スキームも描けてるから
やっぱりその呪縛にも執着あるわけですよ

もちろんその現場の担当として残るなりなんなりして続けさしたいというところもあるから
ちょっと建設的な方向でできるかこれから考えようかなっていうところですね

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