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Vol.22 攻撃の始まり(督促)...

とうとう「回収行為」が開始されました。

回収は大きく分けて2つの種類が存在します。

【回収行為】
Step.1. 督促(電話/訪問/手紙)
Step2. 差押

放置から1ヶ月もすると
「銀行」や「阪○不動産」から
督促(着信/訪問/手紙)がくるようになりました。

「電話」には着信拒否をしていたものの、
店舗(東京店)の電話には反応せざるを得ません。
教えられた手順で対応をします。
僕  「…はい…もしもし」
債権者「支払いが確認できないのですが、どーなってますか?」
僕  「父の会社は代表が別の方に変更されたのでそちらへ….」
債権者「誰に?」
僕  「〇〇(医者)です、番号もお伝えしますね」
債権者「え? 困ったな…」

そう言い残して電話を切りました。
以降、債権者からの電話は止みました…

あとで分かったことですが、
あの闇医者は業界では有名なようで、
プロほどムダな後追いを控えるとのこと。

幸い「訪問」はありませんでした。
これも闇医者の効果なのか…
なんでも訪問は近年は行われなくなってきているそうで、
リスクの高い回収行為とのこと。

【訪問】
・以下の不当な回収行為は禁止
 ー継続して訪問をする(1日4回以上)
 ー正当な理由なく「PM9:00〜AM8:00」に訪問する
 ー許可なく敷地内に立ち入る
 ー自宅以外(勤務先/実家など)に連絡をする
 ー債務者に「退去しろ」と伝えても居座る
 ー他社から借金するよう要求する
 ー債務状況を第三者に公にする
 ー家族などに請求/協力を要求する
 ーポストから書類を取出して開封する
 ー身分を偽って連絡し、債務者の情報を得る
 ー暴力的な態度をとる
 ー大声をあげたり、乱暴な言葉を使う、多人数で押しかける
 ーはり紙/落書きなどで借入の事実を明らかにする など
・抵触すると債務者から「逆訴訟」される可能性がある
・その割に成果に結びつかないことがほとんど

銀行の回収担当だった知人に、当時の様子を聞く機会がありました。
曰く「本当は滞納者管理などしたくない。銀行員もまた滞納者の逆鱗にビビってる。電話も5コールで諦め、それを繰り返す。出ないでくれ..と毎回願っていた。在宅確認では、留守でいてくれ…と願いながら、家の電気が消えているタイミングを見計らって、ピンポンを押す」とのこと。
空振りを数日間繰り返せば「本部扱い」となって担当の手からは離れる。人一倍リスクを避けたがる銀行員の最高のゴールとのことです。

債権者もまた「人の子」なのです。
自分の金でもないのに回収モチベが高いわけがありません。

手紙と訪問は最初の1ヶ月で全て止んだものの、
ハガキ/手紙は続きました。

毎日10通以上は送られてくる書類….
日々「過激」になってゆきます…
とはいえ中身は同じ。次第に中身すら確認しなくなってゆきました..

上記のような督促が3ヶ月ほど続いた頃でした。
少し雰囲気の違う書類が届きます。
「期限の利益が喪失した」と書かれています。

【期限の利益の喪失】
・これまでの返済条件は無効になった
・今後は早急にお金を一括返済しろ
・この返済を無視すれば「差し押さえ」に進む

僕 「なんか変わった書類が届きました...」
医者「喪失されたね。次に裁判の予告命令が来るよ」
僕 「どんな裁判なんです?」
医者「Step.2の差押に進むための裁判だね」
僕 「でも何故そんな面倒な手順を相手は踏むんです?」
医者「裁判所がそう指示するから。つまり今までの督促は儀式よ」

電話、訪問、ハガキ
いくら督促をしても回収出来ないことは債権者も承知しています。
あくまでも督促は「裁判のための通例」とのこと。

次の展開が本番ということになります…

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