詰め物したのにその後歯がしみるのはなぁぜなぁぜ?
こんにちは!歯科医師Hachiです!
歯医者でむし歯治療をして、詰め物まで入れてもらったのに、その後歯がしみるといった経験をされたことありませんか?
「むし歯とってもらったのになんでしみるの?」
「もしかしてミスされた?」
など、不安に感じますよね。
今日は、詰め物をしてもらった後にしみる原因とその対処法についてお話しします。
原因①:むし歯治療における刺激で神経が過敏になっている
僕ら歯科医師は、むし歯を削って取ります。
むし歯を取り残すわけにもいかないので、しっかり削り取るわけですが、
一方で、その「削る」という刺激は歯にとっては、普通にしてたら受ける刺激ではないので、当然大きなストレスがかかります。
これにより歯の神経が過敏な状態になり、あらゆる刺激に対してしみやすくなります。
これはむし歯が大きければ大きいほど、顕著に起こりやすくなります。
原因②:詰め物の噛み合わせが高い
詰め物の噛み合わせが高いと、その歯に負担がかかりしみやすくなることがあります。
お口の中の感覚は髪の毛一本の太さも感じるほど、非常に敏感です。
ご自身の感覚では大丈夫だと思ってても、微妙に噛み合わせが合ってないこともあります。
原因③:詰め物の性質
詰め物は、金属のものやプラスチックのもの、セラミックのものもあります。
特に金属は熱を通しやすいので、よりしみやすいです。
プラスチックは欠けやすいので、欠けにくくするために歯を大きく削って、詰め物に厚みをだします。
歯を大きく削ることで、より刺激を与えるのでしみやすくなります。
セラミックにしたからしみないというわけではありませんが、他のものに比べると長持ちはしやすいです。
対処法①:様子をみる
え?と思われるかもしれませんが、原因①で述べた神経が過敏になっている状態であれば、時期に症状が落ち着くことも多々あります。
それは神経が一種の防御反応を働かせ、「修復象牙質」というものを作り出し、しみにくくするのです。
もちろん症状にもよるので、なんでもかんでも様子をみるわけではないですが、症状が特別強くなければ、様子をみるのも一つです。
じゃあいつまで様子みたらいいの?となりますが、正直個人差があります。
絶対これくらい待ったほうがいいという決まりはありませんが、僕は目安2ヶ月と言っています。
それは修復象牙質ができるまではそれなりに時間が必要だからです。
対処法②:噛み合わせの調整をする
噛み合わせが高い場合は、調整をします。
それにより負担が軽減されると、不思議なことに症状がすっと落ち着くことがあります。
ほかには、マウスピースをはめてもらって、歯にかかる負担を減らしてあげるというのも方法の一つです。
対処法③:歯の神経を取る
これは最終手段です。
神経が過敏な状態になっていて、限界を迎えるとより炎症が強くなります。
そうなると、いくら様子をみても悪くなっていく一方なので、神経をとってあげます。
そうすればしみるという症状は無くなります。
ですが、歯の寿命を縮めることにはなるので、できたらそこまでの事態になる前に歯の予防に力を入れていきたいものです。
以上、詰め物をした後にしみる原因と対処法についてお話ししました。
ここでひとつ補足ですが、今回挙げたものは比較的多いケースなだけで、これで全てではありません。
患者さんによって、その歯の状態によって、原因はさまざまですし、それに対する対処法もさまざまであることを付け加えときます。
不安に思われた方は、自分で判断する前に一度歯科医院行って相談に行ってください。
今日の投稿が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もよろしくお願いします!
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