お外の生活は

夏は茹だるような暑さ
冬は凍てつくような寒さ

ご飯だって
ありつけない日もあった

だけど

この辺りの子たちを
TNRしてるおばちゃんが

ご飯を用意してくれる

ボクは弱いからね

せっかくのご飯を
強い子たちに取られてしまう

喧嘩も負けるし

それが元で
傷だらけになったりする

ある時

お腹が空いて
ふらふらになったボクは

ねずみ取りに張り付いて
悲惨な状態になった

そんなボクを見つけた
おばちゃんが

見るにみかねて

保護して綺麗にして
新しいおうちも探すからって…

おうちの中に入れて
お風呂にまで入れてくれた

すっかり
綺麗になったんだけど

ボクは悪い病気になっていた

それを治そうと

沢山

悩んで悩んで

おばちゃんは
一生懸命してくれた

何度も泣きながらも
頑張ってた

ありがとうね

なのに

なかなか治らない

ごめんね

おばちゃん

ボクは今もここにいる

おばちゃんちに
住んでいる仲間たちと
会ったこともないし

ボクだけ

別の部屋で
過ごしているけれど

ボクね

ホントに幸せなんだよ

だってさ

おばちゃんもおじちゃんも
お兄ちゃんもお姉ちゃんも

ボクに優しくしてくれて

大事にしてくれて

おじちゃんは
ボクに大きなクッションもくれた

今まで
こんな経験なかったし

ボクは

人間の温もりが
嬉しくて嬉しくて

病気は治らないかも知れない

それでも

ここで過ごす猫生は

ボクにとって
かけがえのない
穏やかな大事な時間

だからね

ちょっと思ってる

病気が治ったとしても…

これからずーっと

ここがボクの家…

いいよね？笑