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Z世代の「病み」とキャンセルカルチャー 価値観を押し付けるな

棺桶に入りたい

よくZ世代(1996-2012年に生まれた若い世代)は結婚しない。恋人もつくらない。車もいらない。ウサギ小屋みたいなマンションで、質素な食事をして毎日暮らしている。気持ちわり〜 向上心無さすぎワロタ ゥチらの時代では有り得ないょ爆笑 はよ金稼いで子供ポンポン作れ爆笑爆笑🤣🤣

みたいな感じのことを「Z世代の問題点!」みたいな感じで偉そうに識者様やら大学教授様やらが仰っていますが、

うるさいわボケー


としか思わない。かくいう私もウサギ小屋在住ですが日々の暮らしにまあまあ満足しています。
私の好きな人も面倒だから将来結婚したくないって言ってるし... 色んな生き方があっていいんじゃない?と思います。今回はこんな感じの生き方をゆる〜いキャンセルカルチャーと仮定してみます。

この頃ネットに流行るもの

SNSを開けば、男女対立、政治イデオロギーの対立、量産型ガリガリ女の自撮り、女を落とすテク(笑)、怪しいタイ産の痩せ薬、面白くないのに人気あると勘違いしてる迷惑系YouTuber、500円脱毛の広告、高校生限定2万でできる二重整形!などなど...
ブロックしてもブロックしても出てきて、まるで価値観を植え付けられてるみたい。
※ちなみに2万円でできる二重整形は多くの場合5倍以上に価格を吊り上げられるらしいです。興味ある方はお近くの大手チェーン美容整形外科のレビューを評価低い順に見てちょ

きっしょ。

別に日本だけがこんな感じという訳ではなく、アメリカなどではフェイクニュースの温床として使われていますし、もっと有害な情報もあるんですけど、(麻薬とか普通に売ってますし)こうやってチクチクチクチクとZ世代のナイーブなハートには将来の不安とコンプレックスが溜まっていきます。

病んで行き着いた場所でも必ずしも安寧が待っているとは限らない

Z世代は男女問わず生きにくさを露わにしている方が多く、私は一時期病み垢というTwitterの界隈(似たアカウントが集まる場所)にいたのですが、

  • 風邪薬のオーバードーズをする中学一年生の女子

  • 『病み垢』を標榜する女子を狙いDMを送り会おうとする成人男性

  • 家族に強制的に工業高校に進学させられ、酔って手を出す父親と何もしない母親と同居している高校生の男子

  • 中一か中二か忘れたけどパパ活をして地雷服を買ってもらっている女子

などなど...たくさんの人に出会いました。3番目の男子には専門機関に相談することを勧めましたが18歳で家を出ることが最善と考えたようで今の状況を変えられないままDMが途絶えてしまっています。

メンタルヘルスの問題や複雑な家庭環境を抱えた子供たちが集まる場所がトー横ですが、大人だけでなくZ世代までも人生終わってるやつが集まる場所、みたいな偏見があるため閉鎖的になりやすくコミニュティの自浄作用は限りなく低そうです。 行ってみた子のツイートを見ても安全そうな場所とは思えません。シェルターなどを頼ることをおすすめします。
(私も実はとあるシェルターにいました。とても落ち着ける環境でしたが次から次へと入居希望者の子が来ます...😭)

自分の顔が嫌い、そんな気持ちを共有

Z世代の韓国に対するイメージは日々変化しています。2017年にTWICEがTTの日本語バージョンで大ヒットすると、当時中一だった私の周りには瞬く間にK-POPブームが巻き起こりました。
K-POPアイドルが使用したりコラボしたコスメは瞬く間に売れ、シースルー前髪やリップティントなどが流行しました。私も当時からK-POPが大好きです。
また、それと因果関係があるのかは分かりませんが美の基準もここ数年で(少なくとも2017年前までよりは)大幅に上がったと思います。
『韓国アイドルみたいな』そんなキャッチフレーズがティーン雑誌に溢れ、高い実力を持つと同時に美しいビジュアル、スリムな体型を持つアイドルは瞬く間にZ世代の憧れとなりました。ぱっちりとした二重まぶた、高くて小鼻が小さい鼻、短い人中、スッキリとした輪郭。『中顔面』といった専門ワードを呟く中学生も...いいのか悪いのか。

さて、そんな美の基準の高まりによって、おそらく私たちの顔の解像度も上がったのでしょうか。自分の顔のコンプレックスを自虐的に呟き、可愛くなりたいという切実な思いを共有するアカウント群が台頭してきます。彼女らはだいたい中学生〜大学生でバリバリZ世代です。その中には、自分の容姿のせいでいじめを受けてしまったり、容姿に対するコンプレックスのあまり精神疾患を発症したり希死念慮を抱いてしまったりと、ルッキズムに対する深い苦しみを抱いている方が多いです。また、彼女らの中にはルッキズムに加え学校や家庭で激しい精神的な苦しみに晒されている方もいます。誰にも言えない思いはネットの海に流して、少数の同じ悩みの仲間たちと共有する。そうやって居場所を得ている女性がたくさんいます。
また、まだまだ学歴をつけて女性にモテるのが正義とされている男性の中では、学歴に異常に固執して精神的に参ってしまったり女性に過度に攻撃的になったりする方もいます。男女とかじゃなくてみんな生きづらいんだから仲良くしてくれよな〜頼むよ〜

クソみたいな時代で病まないために

はてさて、こんなクソ情報が溢れ、ガリガリに痩せてゴリゴリに整形して(男は必死に勉強して金を稼いで女とヤリまくって)生きるのが良しとされるクソみたいなネット社会で得られるものなんてあるんでしょうか。ないよね。
そこでバカな私が一生懸命策を考えました。

  1. Twitter、TikTokに出てくる情報をコントロールする。
    不快な情報を"興味無い"にカテゴライズし視界から消し、怪しいアカウントや攻撃的なアカウント、男女対立を煽るアカウントは目に入った瞬間ブロック。
    頑張れば猫とご飯とネタツイしか流れてこなくなるのでおすすめです。

  2. 好きな人とだけつるむ
    自分を傷つけてくる人とは関わらなくていい。それが親であっても、18歳になったら一生会わなくていい。
    好きな音楽、アニメ、アイドル、テレビ番組、学問から些細な世間話まで、話したいことをそのまま話せる人とつるもう。

  3. 自分の価値観を肯定してくれる人と一緒にいる
    ありのままの自分を見せるのが怖いなら、カウンセリングを使う手もある。カウンセラーの人は基本他人に迷惑をかけさえしなければ肯定してくれるのでカウンセリングに通うのもおすすめ。

  4. 自分にしかない特技を見つける
    マイナーな音楽を聴いてるとか、百人一首を全部暗記したとか、そんなんでおけ。暇と精神的余裕があったら英語の勉強とかギターとか将来に役立つ資格の勉強とかしましょー

さいごに

別に体重100キロ越えようが宇宙人から見たら私たち全員猿に見えるだろうし、中卒でもアフリカ中央部に行けば高学歴です。
テキトーに緩く生きましょう。

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