Netflixで配信されている映画”MONDAYS／このタイムループ、上司にきづかせないと終わらない”観ましたよ。邦画でこんなに面白い映画久しぶりに観ました。
一年前に映画館で公開されたようですが、こうしてネット配信されると良い映画と出会える機会があって嬉しいですね。

登場人物は社畜となって徹夜残業も当たり前の小さな広告代理店の社員たち、プライベートも犠牲にしながら目の前の締め切りに追われるだけの日々を過ごしている。しかし、窓にぶつかる鳩をきっかけに何度も繰り返す一週間に気づきはじめ新しい火曜日を迎える為に奔走するのです。

タイムループの映画やドラマは過去にもどって恋人を助けるとか地球を救うとか壮大な物語がありがちなのに、この映画はただ仕事に追われるだけのループを壊すだけの不思議な物語。なんだろう、この感覚は…きっと誰にでもある感覚で当たり前の事…見終わった後、じわじわといろんな事考えさせられます。

日常でよく感じることです。今日何曜日だった？あれ、昨日も同じことしてたよね。そうして一週間が終わり、月曜が来るのがとにかく早い。そしてまた同じ一週間を過ごす。土日の休みはとにかく短い。

上司にループを気づかせるために様々なスキルアップしていく社員たち。とにかく笑えます。広告代理店ならではのプレゼンテーションの上手さ。それぞれの得意分野を持つ社員のキャラもとてもいい。
しかし、タイムループって同じ行動を取るか同じ結果に見舞われるのが鉄則のような気もしますが、この映画では自由に時間を使っているのも愉快。失敗から学びを得て完璧に対策していく。どうせ、また月曜が来るのだからとあきらめるのではなくいつか来る新しい火曜日のために努力を始めるのです。いわば経験こそが一番のスキルアップにつながると教えられます。

マキタスポーツさん、面白いドラマや映画には必ず登場しますね。とぼけた課長役、ぴったりです。

そのループを抜け出したときに見つけたもの。普通の火曜日と数年分？の経験と成長、これまで見えなかった仲間との絆や上司の思い。

なぜか自分もそのループに巻き込まれて抜け出せずにいるような錯覚に陥るジワジワ来る映画です。