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日曜日、恋人ととても久しぶりのランチに行った。
風が強くてせっかく髪の毛を綺麗に整えたのに台無しになった。
会っていない間のことを話して、少し気恥ずかしかったがあけましておめでとうと挨拶をした。

ランチの場所は2年前に友達3人で誕生日ディナーを楽しんだ小洒落たダイニングキッチン。
2人で緊張するねと話した。

お互いの頼んだご飯を小皿に取り分けて相手に差し出したり、デザートのケーキを一口ずつ食べた。
甘いものが苦手な彼は私が少ししか貰わなかったら、もっと食べてと言った。

そのあと少し散歩してハンモックに2人で座って、小さな小さな北欧美術館を見た。
俺もかけそうと鼻を鳴らしていた彼に、何を言っているのと笑った。

そのあと解散した。
次はもっと長くいようね、寂しそうだねと彼は言った。
わたしは寂しくないよと話した。

素直でいられないわたしをどうか嫌わないで。
素直ではないわたしとどうか一緒にいて。

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