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番外編:アオアシを読め!

久しぶりに面白いサッカー漫画だと思う。 これがまた、主人公が息子と同じサイドバックのポジションっていうのがまた良い! 最新刊は36巻(2024年3月29日発売) 今はちょうどユース世代でJ下部組織に所属している主人公がトップチームに昇格するために、バルセロナユースと戦っているシーンになる(内容に関わる話なのでこの辺でやめます)。 何が面白いか、というと、いわゆるキャプテン翼のような必殺技の世界じゃないのです。ブルーロックの世界でもない。現実の世界観の中で現実的なチームが

    • 番外編:リスクを考えたプレーとは?

      サイドバックでプレーする息子を見て最近思うのは、どういう判断基準でリスクと向き合っているのかな、という点です。CBからパスが来ても、自分の近くに敵がいる場合、比較的すぐボールを戻す傾向があります。 もちろん、相手にボールを奪われたら状況が悪化するのでボールを戻すのは正しい選択の一つでしょう。 でも、結構頻繁に戻すなぁって感じる。 CB側からすれば、そっちにパスした方が今の局面考えると前に進めるのではと考えてパスを出しているかもしれないけど、息子の判断基準が違うと言うことに

      • 番外編:早いドリブルになる程繊細なタッチが大事

        よく攻撃の選手がいいところでボールを奪取し、そのままペナルティエリアに侵入したものの、ボールタッチが強くてキーパーに取られてしまう、といったシーンを見た事はないでしょうか? 前に素早く前進するには前足に重心をずらし多少前傾姿勢になって後方に足を蹴り出さないことには前に進むことができませんよね? だけど、その動きの中でボールも前進させるためには足の甲でボールの側面を適度な力で触れ押し出し続ける必要がある。 ものすごく高度な足捌きが必要であり、頭で考えながらやれるものではなく

        • 番外編:背中を取られる時の対応について

          試合中、前線で味方ボールが取られ、攻撃に転じられようとした際に、味方中盤選手が敵ゴールに背中を向けた状態でボールを奪取しに行くシーンはよくあると思います。 そしてボールを奪取した後にどうアクションするかによって、すぐ攻撃に転じられるか、あるいは一旦バックまで下げてビルドアップを仕切り直すかの判断に迫られます。 以前、以下の記事にも述べましたが、攻守が逆転するタイミングこそ新たな攻撃のチャンスと思っています。 どうしても敵ゴールに対し背を向けた状態でボールを持つと、敵の動

        番外編:アオアシを読め!

          番外編:気持ちと声出し

          皆さん、選手は試合で声を出せているでしょうか?息子はジュニア時代は大して声を出せてませんでしたが、マルバに通うようになって、半強制的に声を出すことが求められるようになり、いつの間にか試合中に声を出すようになっていきました。 特にジュニアユースに進んでから、2年目が終わろうとしたタイミングになると、かなり試合で声出しが目立つようになりました。 今回は、声出しの重要性について語ろうと思います。 プレー中に声を出す理由としては、 ・味方に危険を知らせる ・味方に次のプレーを指

          番外編:気持ちと声出し

          番外編:プレイヤーの思考を疲労させるには?

          昨日のヴェルディ vs マリノス戦、盛り上がりましたね!奇しくも31年前と同じスコアでの決着。 そんな中、ある選手は1試合中に4回もポジションチェンジがあったのをご存知でしょうか。 マリノスの山根選手の記事がアップされていて、それを読んで知りましたが、1選手が試合中に4つのポジションをこなすというのは、かなり大変だろうなと。それでも、選手にとって頭を鍛えるには最高の状況と言えます。 これまで、自分の記事で「理想のポジションについて」と「ポリバレントな能力」について考えを

          番外編:プレイヤーの思考を疲労させるには?

          番外編:切り替え時のタイムロスをいかに少なく出来るか?

          息子の試合を何度も観ていると、せっかく良い流れでビルドアップしても、様々な要因で突如として流れが変わってしまう状況を目の当たりにしてきた。その流れの変化が大きいほど、失点に結びつきやすいことも肌感覚ではあるが、分かってきた。 特にボールを保持しつつ良い流れで攻撃を組み立てていたにも関わらず、少しのミスでボールを奪われた後の、いわゆる「トランジション(切り替え)」が出遅れる事で、チームが一気に危険な状況に陥ってしまう事が多いのだ。 選手の心理面からすると、良い攻撃を組み立て

          番外編:切り替え時のタイムロスをいかに少なく出来るか?

          番外編:テクニックの時代は終わったのか?

          最近、何かの記事でトッティと中田英寿さんの対談で、中田さんがもうサッカーは観ていないと。その理由としてファンタジスタが活躍できない時代になってしまったので面白みが無くなった(表現は違ったかもしれません)といったコメントを言われてて。 確かにテクニックで切り抜けるというよりは、特にスピードとフィジカルで圧倒的にパフォーマンスを発揮してる選手が目立つ機会が増えている気がします。 でも、それをもってテクニックの時代は終わってしまったのでしょうか? 以下の記事にも同じような視点

          番外編:テクニックの時代は終わったのか?

          番外編:際立つプレーができる選手とは?

          「バイアス」の話を前回の記事で話ししましたが、ある選手が他の選手と違う動きが出来るという事は、つまりその選手を見てる周りの人達(他の選手や観客なども含む)にとって、想定したのと違った動きが出来るという事で、それは見てる人達が勝手に思い描く、その選手はこう動くだろうという思い込み、つまり「バイアス」が入ってるから起こるものであり、その「バイアス」と離れた動きをするほど「際立つプレー」に繋がっていくと考える。 自分の中にある、サッカーとはこういうものだという「バイアス」を常に壊

          番外編:際立つプレーができる選手とは?

          番外編:サッカーの世界観を広げるには?

          前回の記事で、Jユースの選手にはもっとサッカーに対する世界観が変わる経験をさせた方がいいのではないかと、提案しています。 そもそも、世界観ってなんだ?ってところかもしれませんが、誰しも自分の知識や体験などに基づいてあらゆる物事に対し、ある種の世界観を作っていると思います。 言い方を変えると「既成概念」みたいなものでしょうか。「バイアス」といってもいいかもしれません。 「百聞は一見にしかず」という言葉を作った人凄いなぁって改めて思いますが、まさにそういう事なんでしょう。 人

          番外編:サッカーの世界観を広げるには?

          番外編:J下部ユースがある意味とは?その2

          改めて思う。 日本におけるJユースが存在する意味ってなんだろうなぁ トップチームのフィロソフィーはユースでも継承されるべきと思う。そうでなければ、それこそ何故存在するのかってなってしまうと思う。 なので、トップチームのフィロソフィーを持ち、かつトップチームよりも新しい概念をいち早く取り入れていくべきなのかなぁ というのも、体力や技術の熟練度はトップチームの選手に及ばないのはある意味当然の話だよね。もちろん、それを飛び越えてしまうモンスターはすぐプロに昇格するとは思うが。多く

          番外編:J下部ユースがある意味とは?その2

          番外編:J下部ユースがある意味とは?

          ここ数年思うこととして、ユースまで辿り着いてもそこからトップチームに上がりやすいところとそうでないところがあるなと。 特にJ1で戦うチームのアカデミーからそのままトップに昇格するケースが年々減っているように感じています。 どういう事かというと、やはりトップチームとしてはどうしても即戦力が欲しいんだなという事。 実際、ユース世代のうちにトップチームの練習に参加する機会はあるが、参加した選手のコメントや周りから見た印象だと全然筋肉量が足りてないなという感じ。 この筋肉量を上げ

          番外編:J下部ユースがある意味とは?

          番外編:アジアカップの準々決勝を終えて

          悔しいですが、後半の劣勢を考えると負けるべくして負けた感じですね。 明らかに右サイド側の裏を攻められていました。 板倉選手が早い段階でイエローもらった事もあるのかもしれませんが、それにしてもロングボールが出てして選手に裏を取られる機会が多かったように感じます。 久保、前田選手を交代する前にディフェンス陣の交代か何らかの作戦変更があればなと。 GKからの声がけがどれだけあったのかはわからないけど、今回もペナルティエリア内でのコミュニケーション不足が見えたのかな。 ボール

          番外編:アジアカップの準々決勝を終えて

          番外編:ポリバレントな能力

          今後ますますこの能力が求められてくるのは間違いない。 特にハーランドみたいに馬鹿げた身体能力を持った選手は日本からはなかなか出てこないと思うので、そうなると身体能力以外のところで強みをいかんなく発揮していく必要がある。 もちろん、様々な部分で日本人の良さを発揮できると思っているが、一つ言いたいのは、ポジションフリーな選手の育成だと思う。 以前の記事で、「理想のポジションについて」でも記載しているが、役割別の選手育成よりもポリバレントな選手育成が大事になってくるんだろうな

          番外編:ポリバレントな能力

          番外編:ジュニア時代に凄かった選手のその後

          なぜこのお題で書こうと思ったかというと、言いたいのはジュニア時代に凄かった子でユースでも凄い選手と、どこに行ったか分からなくなった選手の違いは結局何だったんだろうってふと思ったからです。 (ただし、だからと言って分からなくなった選手でも高校サッカーでまた表舞台に出てきた子もいます) ジュニア時代に身体の成長が早い子は、当然フィジカルもスピードも周りの子より上回る事が多いので、嫌でも目立ちます。 ただ、こういう選手はジュニユースの時代に何故か怪我が多い印象です。 ここからは

          番外編:ジュニア時代に凄かった選手のその後

          番外編:こんなサッカー育成システムあったらな

          ジュニアの中でも技術が伸びる小4〜6の時代の時、個人フットサルとかで、上手い同世代の子たちとサッカー出来たらいいのになぁとよく思ってました。 そこで、本日は「こんなサッカー育成システムあったらな」というお題で語ろうと思います。 冒頭の理由により、前提条件はジュニア世代に限定してみようと思います。気持ちとしてはジュニアユース世代も入れたかったですが、J下部あるいは街クラブも中学生になるとかなりハードな練習になりますので、怪我のリスクも一気に高まるのかなと。 どういうシステ

          番外編:こんなサッカー育成システムあったらな