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はじめて手にした音楽

あの出会いは衝撃だった。
今でも鮮明に覚えている。

Mステにて。
ドラマ「歌のおにいさん」主題歌
矢野健太 starring Satoshi Ohno “曇りのち、快晴”

「え、え、すごい!だれ!」

その歌声に痺れたのだ。
当時、12歳、小学6年生。
これが私と嵐との出会いである。

その時の嵐は既にデビューから10年が経っており、相当の人気があっただろう。それでも私はアイドルに全く興味がなく、もっと言うとドラマも映画もほとんど見たことがなかった。「野ブタ」も「プロポーズ大作戦」も見たことがなかったというと驚かれるが、男性アイドル全盛期を本当に私は知らなかったのだ。
それでも母が好きで見ていた「SMAP×SMAP」は毎週楽しみにしていた。SMAPのことは知っていたが、彼らがアイドルだと知ったのは嵐を認識してしばらく経ってからだ。

そこから嵐の過去曲を聞きまくり、どんどん沼にハマっていくのだ。はじめての推し、はじめてのオタク体験。レンタルショップでCDを借りてiPodに入れ、音楽番組に出るとなると片っ端から見た。ドラマもバラエティもチェックを。
そして、嵐を好きな人ならばもうピンときているかもしれないが、この年に出たアルバムが私のはじめて買ったCDとなる。

“5×10 All the BEST! 1999-2009”

自分へのクリスマスプレゼントとして購入した。
私の知らない嵐の歴史がこのCDに詰まっていると思うと本当にワクワクした。すぐにでもファンクラブに入りたかったのだが、母から許しが出ずに入会したのは大学生になってから。CDを買ったりライブに行ったり、私の青春のほとんどを共に過ごしてきた訳で、本当にほんとうにかけがえのない存在だ。

今でこそ配信で音楽を楽しむことが増えてきたが、たくさんのCDを持っていて、中でも嵐はやはり多い。何度も取り出して聴くというような使い方ではないが、手元に形が残ることも悪くはない。忘れた頃に取り出して、あの頃はなんて話をする日がくるのだろう。

#はじめて買ったCD

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