過敏性腸症候群(仮)の次男が通信制高校3年生になった話  その1  新学期始まる 編

桜もすっかり散って、
もうゴールデンウィーク何する?って雰囲気の世の中、
新入生もそろそろなれてきた頃でしょうか。

ここに次男の話を書いてるうちに、
最終学年になってしまいました。
ようやくなっ!!!
始業式が17日ってどういうこと!??
あー春休み長かった、あーめっちゃ長かった!!!
本当に長かった!!!!

その長さを物語るのが、
大学受験を面倒がって、俺は高卒で働く!
来春から社畜だ社畜!と言っていた次男が、
一転して大学に行きたいと言い出したことだ。

春休み中、昼過ぎまで寝て、
のそのそ起きたら朝食をもそもそ食べ、
ひとしきりネットでゲームやら動画やらで過ごしたあと、
バイトの日は着替えてバイトに行き、
何もなければグダグダと部屋にこもっていた次男、
親をヤキモキさせる天才か!!?


彼は、小学校の高学年から、
全国各地にあるこども劇場という団体にお世話になっている。
子供向けの演劇観賞会、ワークショップ、
クリスマス、ピクニックなどのイベントなど、
もちろん会費ありの参加だ。
この団体が毎年行なっている子ども演劇は、
プロの演出家と子どもたちがワークショップ形式でお話を作って
市内の大きめの公民館で公演するというもの。
今年も3月の公演があり、次男はそれに参加した。

変化があったのは、その時だ。
演劇に参加したOB OGなどが当日見にきてくれて、
なかなかの盛況なのだが、
そこで演劇を演る側、作る側、
総合的に学べる大学に行った先輩の話を聞いてきたのだ。
興奮気味に次男はその報告をし、なんと、2、3日のうちに資料を手に入れ、その後すぐにオープンキャンパスの予約までしてきた。

人生ってこうだよな、と思わされる出来事だった。
親がいくら言ってももう耳には届かないとがっかりしても、
確実に誰かの言葉が体の奥まで入ることがある。

そこから次男が持ち直した。
朝もできるだけ早めに起きるようになり、
食事も3食取るようになった。
散歩に出たり、図書館に行ったり、
バイトの予定も能動的に立てるようになった。
後ろが鬱陶しかった髪も切り、
新学期が始まるからと春夏の服を買いたいと言うし、
水分不足で便秘がちになったりはあったが、
体調もいくらか落ち着いてきた。

人間は、精神的な生き物なのだとあらためて思う。
一つの未来の可能性がここまで前向きにさせるのか。

もちろんいつもの「どうせ〇〇なんでしょ」は健在だ。
私立だから学費高いんだよね、
どうせ一人暮らしはさせてくれないでしょ?
仕送り無理でしょ?
とか。

ここでまたやる気の人質登場ですよ。
払ってくれないと俺またこのやる気無くすよ?
って言外に匂わせるのやめろ!!!
まったく・・・

実際、さすが、こんな楽しそうな学部、
そして就職は大丈夫か!?な学部、
学費高いよ、想像通りだよ
でも、ここ以外行く気出ないんでしょ?
他を調べる気もないんだよね?
あー、一緒一緒、
通信制高校調べた時と一緒、
1箇所知って気に入ったら、もう他と比べる気ないし、
ましてや親に勧められたってチラ見さえしない、
反対されたら全てのやる気を奪われた!って全て手放す。

はいはい、スマイルゼミもそうだった、
通信制高校もそうだった、
同じ同じ。
学費高いしって言うなら、
同じようなところ調べて比較すればいいのにしない、
家を出たいなら寮とかって手もあるのに調べない、
もう、その人に聞いたことだけ鵜呑みにして
あれは嫌これはダメって自分で範囲を狭める。

もしも、通信制と同じ道をたどるとすれば、
入ってみたら自分の希望と違ってやる気を無くすかもしれない。
ゼミ、高校、大学とくれば、こちらの被害額がどんどん膨らむ・・・

うちに有り余るほどのお金があれば、ここまでやきもきしないんだろうか。
まぁ、自分がやる気になるまではとりあえずどっか気になるとこへ進んで
気が済むまでやればいいさ、って腹をくくって、
実際やりたいことが見つかった時には、
専門学校代負担したり、留学資金出してあげたり、
起業支援してあげたりするんだろうか。

何だそれ・・・金あってもしねーわ。

さてさて、とにかく、前を向き始めたので、
今は一応見守るのみ。
とはいえ、今年は週5の通信制高校を頑張るって約束だわよね。
まずは始業式、
うんうん順調。
さて翌日の3年HR、
え、腹痛で行けなかった・・・?

あー、まぁ、始まったばっかだし、
来週から本気だそっか!!

そんな高校3年生の春、
母の就活も混迷を極めていますが、
お互い頑張って参りましょう。

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