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クリニカルパス(手術版「旅のしおり」)*

手術版・旅のしおりである「クリニカルパス」。患者用パスとも呼ばれており、入院から退院までの流れ(毎日の目標や検査、食事、処置など)が一覧表になっています。

手術(術式)が決まると、入院直前の外来か入院初日にクリニカルパスが渡されます退院日の大まかな目安も記載されています。

病院によっては、ホームページで公開していることもあるという点で、以前ご紹介しましたがん薬物療法版・旅のしおり「レジメン」と同様です。

事前に退院までの流れが分かっていると、患者さんやご家族にとっては、心の準備にも繋がるかもしれません。

「◯◯病院 クリニカルパス 一覧」で検索されると、公開している場合にはヒットします。

以前、人工股関節置換術を受けるために入院していた知り合いの面会に行く際、チェックしたのは三井記念病院です。総合病院なので、ひととおりの診療科のクリニカルパスがあります。上記術式は、術後のリハビリ期間が長めなので、パスを参照して歩行が安定する頃にお邪魔しました。

また、せっかく保険に加入しているのに、白内障は日帰り手術ばかりで切なくなるというお話をよく聞きます。

そもそも入院できないクリニックでは不可能ですが、そうではない病院の場合にはパスなども参考に、相談してみてください。

https://www.mitsuihosp.or.jp/media/hakunaisyou4133-2haku.pdf
日帰り・入院手術の「どちらも可能です」とご案内しています。より詳しくは、眼科のページからご確認ください。


まとめ
同じ術式でしたらパスの内容も大きく異なることはないと思われますが、年齢や併存疾患、術後の状態、さらに病院側の事情によっても、スケジュールが変更になることはあります。旅のしおり同様、計画どおりになるとは限りませんね。その結果、退院日などが遅くなってしまうことがあっても、あまり気にせずに過ごされると良いのかなと思います。


番外編
昨年投稿する予定の記事でしたので、基本的な内容になりました。。都内ばかりだとつまらないと思いますので、他の地域の病院もご紹介します。

福井赤十字病院は、治療費も記載!しています。やはり治療費は気になりますし、入院前に限度額適用認定証の取得やマイナ保険証に紐付けをしておくことで、(3割負担よりもさらに)窓口負担を軽くする準備も余裕を持ってできそうです。

とても合理的なパスですし、他の病院でも採用したら良いのになあと感じます。



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