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2. ゲイ(現夫)と私(ストレート)の形式的な交際期間の話とセックスへのチャレンジ

結婚しても大丈夫な相手なのか、お互いがお互いを知ること

そもそも付き合うという形をとる必要がないと思っていた私にとって、「付き合う」ことの必要性はハテナだった。
お互いに恋愛感情が生まれることがないとわかっていて、なぜ付き合う必要があるのか?そもそも付き合うって何?という感じ。

結論、特にデメリットもなく、付き合っても、付き合わなくても、どちらでもよかったけれど、夫の性格を考えると、形にこだわりたかったのかも?
形式的に付き合うという形はとったものの、ゲイの現夫はゲイ専用のマッチングアプリで出会う人とセックスしていたし、
私も当時、年下のセフレがいたし、形式的に付き合ったものの、お互いそれぞれ自由にしていた。
だから付き合うという形をとっても、とらなくても、何も変わらないという状況。

とはいいつつ、お付き合いすることになった私たちは、とりあえず、お互いのことを知る努力をした。
形式的に結婚をして、協力して子供を育てていける相手なのか。
お互いがその判断をするために、交際期間は以下のことを決行。

  • 基本的に毎日連絡をとる(面倒くさがり屋な私には超大変だった)

  • 最低週1回は一緒に食事をとる

  • 1泊旅行に行って、ある程度の時間一緒にいても大丈夫か確認する

  • 結婚した場合の生活について話し合う

  • どうやって子作りするか

  • 子育てについてお互いの考えを話す

  • 結婚した場合の2人の関係性、生活について話し合う

  • 結婚した場合のお互いの家族との関係性について話し合う

  • 家族や友人にこの関係性をカミングアウトするか話し合う

異性としての恋愛感情が全くない相手と、毎日連絡をとるのは正直に言えば超面倒だった。
何をやっているんだ、私は。と思った日は数えきれないほどある。
それでも、自分で進もうと決めたことを投げ出すわけにはいかず、ミッション感覚で、毎日連絡をとり、
会ったときには、結婚後の生活や子育ての方針、結婚した場合の生活などについての話をした。

最初は、子供が欲しいという気持ちだけしかなかったものの、他愛もない話もたくさんすることで、友情みたいな感情が芽生え始めた。
仲のいい友達みたいな感じだ。

正直、趣味や好きなもの、好きなことは真逆で、休日の過ごし方も共感不可。その辺の価値観も合わない。
でも、私たちにとってはそんなことは大したことではなく。
お互いを信用できるか、信頼できるか、それにつきる。

幸いにも、食の趣味はまあまあで、軽く飲みながら美味しいものを食べることは唯一お互いが楽しめる時間だった。
(ものすごく食の好みが合うわけでもないが、問題ないレベル)

正直なところ、特別に魅力を感じることもなく(悪い意味でもなく、いい意味でもなく。表現が難しい)、絶対にこの人だ!という感情もなく(かと言って、誰でもいいわけでもない)、尊敬!みたいな感情もなく。

そういう素敵な感情、キラキラした感情は皆無だったけれど、
交際期間を通して、パートナーとして尊重し合えるなと思った。
この感情だけかもしれない。

その感覚は今も変わらず、夫婦という感じより、パートナーという方がしっくりくる。
合理的な結婚でありながらも、お互い歩み寄って、協力し合う努力をしていると思う(自分も相手も褒めたたえたい)。

今振り返ってみると、形式的にも付き合うという形をとったことで、お互いを知る努力ができたのかもしれないなと思ったりもする。

ゲイ(現夫)のリクエスト「デートの時に手をつなぐ」に答えてみた

好きでもない異性と手を繋ぎたいと思う人は少ないと思っている。
私は全く理解できない派だが(むしろ嫌)、自分の物差しでしかないので、好きでもない人とも手を繋ぐのに抵抗がない人も一定数いるのかもしれない。

2回目の食事後に付き合う形式をとることになり、その後、少し街をブラブラ散歩していると、突如ゲイの夫から「手つなぐ?」と提案。
「え、そういう感じ?それ必要?笑」と返す私。
そうするとゲイの夫は「手つないで外歩いたことないからやってみたい」と。
予想外の回答に思わず笑ってしまって、「初体験するか!笑」と手をつないで歩いた。
手を繋いだら、「なんかドキドキする」(もちろん異性としての感情ではなく)と言って笑っていたのは今でも思い出す良い思い出になっている。

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