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指定管理施設の「光」

以前、このようなお話をさせていただきました。

このnoteではお話していなのですが、某指定管理施設の運営に携わりました。そもそも「指定管理施設って何?」というところですが、それはおいおい。

この指定管理施設。年中無休の施設で、営業時間も長くて、勤務が不規則となって、身体的には少々大変でした。

しかし、住民サービスの最前線を経験できました。また、指定管理施設の暗部も垣間見ることができました。これもおいおい。

改めて自己紹介。

今回は、その指定管理施設の「光」と「闇」についてお話します。

1.そもそも「指定管理施設」って何?

「指定管理施設」とは「指定管理者制度」というものに含まれるものです。「指定管理者制度 総務省」で検索すると、こんな感じです。

指定管理者制度は、多様化する住民ニーズにより効果的、効率的に対応するため、公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減等を図ることを目的とした制度である。

地方公共団体における公共施設等運営権制度導入手続調査研究

わかりにくいですね。正確性が欠けますが、ぶっちゃけいうと、「お役所に高いサービス性を求められる公共施設の柔軟な運営は難しいから、ノウハウがあり、やる気のある民間企業にお願いすれば、良いサービスを提供できるだろうし、住民も喜ぶよね!公務員使わなくなるから、経費も安くなるし!(意訳)」という感じです。
はたして、本当にそうなのでしょうか?
ここでいう「公の施設」とは、「住民の福祉を増進する目的をもつてその利用に供するための施設(地方自治法第244条第1項)」ですが、わかりやすい例だと、体育館、文化施設、美術館、博物館、ホールといったように、お役所が作った住民に広く開放されているような施設のことを指します。

2.指定管理施設の「光」(いわゆるメリット)

  • 民間企業等が長期間(概ね5年間)にわたり施設管理を担うことができ、公務員の人事異動に関わらず、サービスを変わらず提供することができる。

  • 役所と違い、民間企業による運営なので、きめ細かいサービスの実現が可能。住民サービスの向上が大きく期待される。

  • 公務員が直接運営せず、民間企業等による施設運営になるので、これまでよりも安価にサービスが提供できる。(←かなり重要。)

主なものを挙げさせていただきました。まあ、先程の総務省様の美辞麗句と同じですね。特に3点目が特に重要です。要は民間企業等にお願いすれば、安くなる。という理論です。
では、なんで民間企業等にお願いすれば、安くなる。という理論なのでしょうか?
これは「闇」の部分にも相通づるものなので、後で記します。
サービスが向上することは、概ね間違いではないと思います。
今では、役所もサービス業。という認識が高まっていますが、かつての役所と言ったら、無愛想で当然。笑顔なし。という時代もありました。
みんなが使う公共施設がそんなんじゃ嫌ですよね。
そこで、サービスの提供が役所よりも遥かに上手な民間企業等にお願いしようとするわけです。
利用者の声もよく届くようになると思いますし、苦情も多ければ、次の指定管理者から外されかねません。指定管理者もある程度、サービス向上のために必死になります。

「光」については以上です。次回は.『指定管理施設の「闇」(いわゆるデメリット)』についてお話したいと思います。

では。


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