１．まずは基礎自治体の皆様、お疲れ様でした！

４年に１度の統一地方選挙がいよいよ終わりますね。
平成の大合併で選挙時期がずれたとはいえ、この時期に多くの自治体で選挙が実施されています。

まずは、選挙事務に従事された基礎自治体の皆様。大変お疲れ様でした！
県議会議員選挙でも、県庁職員はほんのごく一部の者しか、直接選挙事務にかかわることありませんもんね。

その半面、基礎自治体の職員の方々は期日前投票も含めると、多くの職員の方々が選挙事務に従事されています。本来業務もあるのにお疲れ様です。
このあとの開票事務。夜遅くまで本当にお疲れ様です。
かくいう私も市役所は派遣時代に国政選挙の投票・開票事務を経験済みです。大変さはほんの少し承知しているつもりです。

さて、見出しのとおり、どっちが偉いのでしょうか。

以前、「県も市町村も法律上は対等です。」と言ったことがあります。

この一方で、「県議会議員と市町村議会議員は対等である。」なんて一切聞いたことがありません。まあ、そもそも所属する機関が違うから対等であるかどうかわからない。比較不可能。ということなのでしょうけど、自治体にはあなた方の団体はそれぞれ対等ですと法律で謳っておいて、その議員の身分についての法整備が一切ないのはなんででしょうか？

みなさまの感覚はどうでしょうか？なんとなく、「県議会議員＞市町村議会議員」っていうイメージありませんか？
この選挙で市町村議会議員を辞職して、県議会議員に挑戦なさる立候補者が多数いました。その逆パターンはあまり見たことがありませんね。そうなると、「県議会議員の方が、市町村議会議員より偉いの？」って思うのが自然と思います。

２．それぞれの議員報酬について

まず、そもそもどんだけお金をもらってんの？って話になります。
ここでは徳島県を事例に見ていきましょう。まず県議会議員。

どうでしょうか。結構もらっていると思いませんか。なんたって県民の代表です。重責です。県民からの負託を受けているので、金額の多寡ではないとおもいます！次に県庁所在地の徳島市議会議員。

単純比較すると、議員の月額報酬は月で約20万円違います。この他に費用弁償（いわゆる旅費など）や期末・勤勉手当があるので、単純比較は難しいのですが、県議会議員の方が圧倒的に多くの報酬を受け取ることができます！

ところで、お住まいの自治体から選出されている県議会議員ってスラスラいえますか？各選挙区で１名～４・５名選出されている自治体が多いと思います。顔と名前、思い浮かびますか？どうですか？
その一方で市町村議会議員ってどうですか？なんとなく、１名や２名ぐらいうっすら思い浮かびませんか？そんなに政治に興味なくても、あ、って思いませんか？地元の会合とかに顔をよく出してくれる偉い人、それって市議会議員だったりしませんか？

３．ぶっちゃけどっちが仕事しているの？

結構前、こんなネット記事がでていましたね。

なんと、「都道府県議会はいらない」なんて言っているではありませんか！「いや、小規模議会のほうがいらない」よりも意見が多いって、市町村議会議員の方が絶対数多いと言っても、なかなか無視できないことと思います。

個人的な見解ですが、私はより住民に近い「市町村議会議員」の方々のほうがとても地元に密着していると思います。きめ細かい地元要望を汲み取り、市役所によく要望を出している姿をお見かけします。（まあそれで仕事が増えるんだが。っていうのは置いといて・・・）
「県議会議員」はどうでしょうか。選挙区も広く、なかなか要望を集めて、県当局に要望というのはなかなか大変と思います。しかし、どっちかというと、住民の方をしっかり見ているの？と思うときがあります。
「県議会議員」というその職制もありますが、「国側しかみていなんじゃないか」と思うときがあります。お前がいうな。と言われそうですが。

私の知り合いの市議会議員が、「本当に県議会議員って何しているわかんねーな。地元会合にも顔出さないし。本当になにやってんの？」と言っていました。

「県議会議員」は上記のとおり、「市町村議会議員」よりも多くの報酬をもらっています。県庁所在地の議員よりもこんなに多いのですから、もっと小さい自治体よりももっともらっていることになります。
選挙区が広く、多くの住民の意向を汲み取って、政策を要求しないと行けない立場であることは理解しています。

その顔や姿が、住民から遠く感じるのは、なんでなのでしょうか？