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『おとこ四人で北海道へ』、旅の思い出!

#旅行 #旅行記 #北海道
#旅の記憶  

大学時代の友人四人で、北海道旅行をした話し。この四人なにかにつけ数年に一度は旅をしている。この北海道への旅行も過去ニ回おこなった。1回目が大学卒業して5年目のこと。私をのぞく三人は、それぞれある国家試験の合格に向け、勉強していたわけだが、私はというと家業を継いで、その一店舗の責任者になったばかりだった。

その友人の一人、O氏は札幌から上京した人物だった。北海道で生まれ育ったため、北海道にはかなり詳しかったようだ。残りのH氏は東京生まれ、K氏は神奈川横浜の出である。仕事に追われていた私は、ほとんどこの計画については知らされておらず、三人で計画を進めていたようだった。

*一度目の北海道旅行
計画では、東京の羽田から空路、千歳までむかい、O氏の車で北海道を半周するというものだった。1日目は、襟裳岬をとおって十勝池田町までゆき、ここで一泊する。2日目が、阿寒湖、摩周湖をみたあと、知床までいく計画。3日目となると、野付半島から網走をはしり、層雲峡で宿泊する。そして最終日の4日目は、旭川を通過して札幌まで戻ってくるという4泊5日の行程だ。

初日はきわめて順調だった。車に乗り慣れているK氏、さすがに運転はうまい。問題は2日目だった。担当したのが私である。普通車にはまったく慣れておらず、いつも乗っているのは軽トラック。北海道は直線の道路がおおく、スピードを出しやすい。だが自分にとっては車に慣れてないせいもあってか、制限速度をまもる運転に終始した。

そのため予定より時間がかかってしまう。途中、車をとめて地図をみると、摩周湖から知床まで、山越えのルートが書かれていた。自分ではこんな良い近道があるじゃないか!そんな思いでその道を進んでいく。すると道幅がすこしずつ狭くなり、砂利道にまでなってしまう。しかし確かに地図にはきちんと掲載されている。そのまま前へ進んでいった。

ところがさらに道は悪くなるばかり。通りかかった作業所の人に聞いてみると、まだこの道はできていないというのだ。これには驚いたが、そんなことも言っていられない。すぐにかなりのスピードで引きかえし、予定していたルートで知床まで向かった。

かなり気負ってスピードを出したせいか!予定通りの時間に斜里の駅前に着いた。ところが車のギアが全くはいらないのだ。これは完全な車の故障である。

そのとき「運が良い」と感じたものだ。駅前ということもあり、探せば修理工場はあるからだ。さっそく徒歩でそこまで向かい、翌朝までに直してもらうよう依頼する。原因はスピードのだしすぎで砂利塩を巻きあげ、オイルパイプがひび割れを起こしたものだった。

当然のこと、つぎの宿泊先にはいけなくなった。宿を予約したH氏にキャンセルの電話をしてもらい、どこに泊まるか!みんなで話し合う。すると1人の客引きがすかさず近寄ってきた。民宿を案内するというのだ。四人は特にあてもないため、その人物についていった。

着いた先は、少々古びた民家だった。名称は「親父の家」、どうも若者のバックパッカー相手に商売しているようだ。結局、ここに泊まることになった。夕食はジンギスカンである。食事を済ましくつろいでいると、これから1時間後に飲み会があるから参加しないかという。1人2000円、全員参加することになる。

不思議だったのは、若い女性が多いことだった。話してみると、静岡の薬科大の学生だと言う。15名はいただろうか?話に花が咲いたのはいいが、昼間の疲れがでていたのだろう。O氏が先に部屋にもどり、つぎにK氏、そして私まで部屋にかえった。当時は未婚で、彼女もいない自分たち四人、いまにして思えば、もう少しコンタクトを取るべきだったのではないか!…。

*ニ度目の北海道旅行
その10数年後、また北海道へ行こうという話になった。なぜか?この計画にも私は参加していない。多分これも仕事が忙しかったことによるものと考えられる。

今回も空路で千歳にゆき、O氏のの車で、洞爺湖から小樽、そして札幌までいき、O氏の家で一泊する。翌日は、函館本線(鉄道)をつかい函館まで行き、ここで宿泊。翌日は、函館観光をして空路で羽田まで戻るという2泊3日の旅だった。

やはり見どころは、函館だったといえる。函館山からの夜景の美しさはいまだに頭に残っている。五稜郭、赤レンガ倉庫群、函館連絡船、そして海鮮市場。これらは見てよし!食べてよし!というところだ。お土産に、市場でイカを買い、自宅まで直送を依頼したが、家族にはたいへん好評だった。

まとめ
北海道といえば、その眺望の良さとその驚きである。摩周湖の真っ青な水面。中標津の6キロにも及ぶミルクロードの景観。野付半島でみたトドワラ。層雲峡や襟裳岬、知床半島の大自然は、一度は目にしておいて損は無い。

食べ物はどれもうまかった。サッポロビール園のジンギスカン料理。函館海鮮市場での「海鮮丼」。札幌で食べたラーメンも一級だった。人によっては、ジンギスカンは臭くて食べれないという人もいるようだが、私にはたいへん美味かったと記憶している。

旅にアクシデントはつきものだ。北海道での車の故障は災難だった。しかし修理会社の人の優しさには救われた思いだ。また偶然とまることになった民宿。こちらも今となっては良い思い出である。

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