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書籍レビュー『オヤジも目覚める Chat GPT革命』竹内薫著


サイエンスライターで、理学博士の竹内薫氏の書かれた著書「親父も目覚めるチャットGP T革命  生成AIで何が変わる?何が問題?』を読んで、そこから考えたことを綴っていこうと思う。

Amazonレビューで4.3。徳間書房から2023年8月に刊行されたもの。評価が高いので買ってみた。平易な文章で、全体像が掴みやすい。入門書としては最適とかんじた。

このチャットGPT、第4次産業革命であることに間違いない。今後10年余りで社会が激変するであろうことは、容易に想像できる。 学ばないと、社会の変化には対応できなくなるはずだ。

チャットGP Tは、文章で問いかけると、それなりの答えが返ってくる。しかし、この問いかけが上手くないと、求める答えが出ない。警察の取調べドラマで、刑事と容疑者のやりとりなようなものとも言える。プロンプトエンジニアが今後活躍するであろうと、筆者は言っている。英語で、プロンプトとは促すという意味。その促し方によって、答えがまるで違ってくると言うから技術者でなくても身に付けておく技能だろう。多分、今後このプロンプト関係の解説本や講座は多くなるはずだ。

プレジャリズム問題!
このチャットGP Tは、ウェブ上の膨大な情報を読み込んで、我々が求めた答えを出力する。しかし、これは所詮ヒトの書いたもの。盗用になる可能性があるのだ。学生が、担当教授から問題を出され、それをチャットGP Tを見てそのまま写したものを提出したとしよう。これが、すでに違反になると言う。剽窃チェッカーと言うツールで調べられるのだ。本書では4つほど紹介されていた。(P125〜)
このツールを使えば、論文の何%が盗用したかもわかると言う。ただし、引用として「 」でくくり、その出展を明らかにすれば、問題はない。今後は、「チャットGP T+剽窃チェッカー」という組み合わせで使いなさいと、著者の竹内氏は強調している。

今後10年から20年でなくなる仕事はかなりあるようだ。早めに使い始め、身に付けておきたい技能と言うことになると思う。
無くなる仕事の特徴は、
①単純な繰り返し作業
②機械でやることの多い仕事
③簡単に身に付く知識でできるもの
販売店でのレジ打ち、車両車両の運転に関わる仕事、会社の事務作業等だが、かなり知識の要するプログラマー、薬剤師、税理士も要らなくなるようだ。
誰しもが、うかうかできない状況になりつつあると言えよう。

この本の面白いところは、まだまだあります。ぜひ、買って読むことをおすすめします。

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