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『警察学』 映画ドラマ小説が好きな人のための……!

#警察 #刑事 #警察庁   
#本庁と所轄 #警視庁  

法人会の勉強会で、担当した講師の話し、「よつもの」は怖いと…。四つの者と書いて「署」。これには警察署、税務署、労働監督署があり、それぞれ逮捕する権限を持っているからだ。確かに市役所のショは「所」、なるほどとも思ったが、あれ!消防署も「四つ者」これ違うんじゃない!とも感じた。

いずれにせよ、役所のやってる事はわかりにくい!テレビや映画などでみる刑事ドラマ。あれはすべて本当のことか?と、最近とくに気にもなる。今回はちょっと警察の仕組みについて覗いてみようとしよう。

*過去の自分との関わり
あれは30代後半のこと、仕事が終わりフィットネスジムで汗をながした。22時ころに車にのり自宅へ向かう。つかった道路は畑のなかにあった裏通り。横道からきゅうに自転車が突っ込んできてぶつかる。私は一瞬死なせたかなとも思った。助かったのは、相手が高校生でラグビーの選手だったこと。とっさに両手で頭を抱えたという。

すぐに警察、110番に電話をする。まず現れたのは地元のお巡わりさん。いろいろと聞かれた。つぎに救急車がやってきて、けが人は病院へ。最後にきたのが交通課の刑事だった。また同じことを色々と聞かれて答えたが、このあと地元警察署に来るように言いのこし帰っていく。結局、自宅に帰れたのは深夜1時を過ぎていた。

*刑事のいる部署はどこ?
地元の所轄警察署のあらゆる部署に刑事はいるようだ。交通事故で出頭したのが交通課。ここの刑事が調書をとった。聞いた話しをみごとに組み立てて文章にまとめていく。さすがに刑事、頭が切れると思ったものだ。

警察署にはいろいろな部署がある。ドラマでよくみる殺人課の刑事のいる刑事部。刑事部のやらない何でも屋の生活安全部。道路でよく見かけるお巡りさんのいる地域部。それと車両関係をあつかう交通部。刑事部は4つの課に分かれており、第一課が殺人・傷害事件を担当する。第二課は、選挙違反や企業犯罪などの知能犯。第三課が盗犯(空き巣や泥棒)。そして第四課が、マル暴(内部では、マルB)暴力団担当の課である。

*警視庁と警察庁の違い?
どうもこれ、いつも間違って考えてしまうが、警視庁は東京都の機関で、警察庁が国の機関だという事。つまり、〇〇県警や○○府警と同じ「東京都警」が警視庁というわけだ。これは明治の初めに創設されたことによると言われている。他のどの官庁よりも先にこの名称が使われたから、警視庁といまだに呼んでいるようだ。

これは警察の仕組みが「自治体警察」によるものだからと言われている。各自治体の〇〇県警の役人は、すべて地方公務員。それに対して、警察庁の役人は、国家公務員である。そしてこの警察庁で働く人々は、キホン事務職で、現場でバリバリ働く刑事はいないということだ。

*警察官募集のポスターが多い?
これは、いつでも求人していると言うことだ。ただ法律で人数が決められているから、不思議な気にもなる。これは辞めていく人間が多いということ。警察官になるもそう簡単でないうえ、なってからも、かなり大変だということのようだ。

まず応募するとしよう。家族はもちろん親族まで調べられるという。これがクリアして採用されたとしても、つぎに待っているのが学校での教育である。ここでかなりの数が落とされるようだ。生活態度から人間性まで見られる。少しでもおかしな点があればすぐ落第とされる。

また学校を出てからも大変なようだ。まず寮に入らなくてはいけない。この寮も警察署内にあるので、夜間でも呼び出しがあればすぐ動かなくてはならないという。すべての生活を見られているし、結婚もそう簡単では無いようだ。相手側の調査を徹底的におこない、問題が見つかれば結婚はできない。

*本庁と所轄、その違いは?
警視庁を例にとってみると、都内には100カ所の所轄署がある。これは9つある方面本部のどこかに入っているものだ。丸の内・麻布・赤坂などは第一方面部。品川・大井・大崎などが第二方面部となる。

かりに殺人事件が発生したとしよう。事件発生した場所が、新宿区新宿だとすると、新宿署のシマとなる。そして「○○殺人事件捜査本部」が新宿署内に設置されるわけだ。ここで出てくるのは本庁の刑事。この事件が解決されるまでは、新宿所内で寝泊まりをすることになる。そして、本庁側の刑事と所轄刑事が2人ペアとなり捜査をするという。

主導権はもちろん、本庁の刑事である。本庁の刑事はキャリア組ではないが、ノンキャリアのエリートである。手柄はすべて本庁側の刑事にいくようだ。この功績も出世とつながるチャンスだけに、所轄には悔しく思うはず。

*まとめ
ドラマでみるのと、実際とはかなり違っているようだ。ただこの警察官という仕事も自分の肌に合っているのなら、おいしい職業とも言えそうだ。30歳でも自宅が持てるという話し。そもそも寮生活のため生活費は楽々。しかも預貯金もしっかり見張られているから、金をつかう事は簡単ではない。

結婚してからも官舎に入らなければいけない。これも格安の金額だ。誰もが憧れるマイホーム。30歳で手に入れられる職業はなかなかないのが今の社会である。その意味では恵まれているとも言えるだろう。

一方、辞めていく人間も多いと聞く。やはり人間関係が原因のようだ。階級社会に馴染めなければ定年までいられるのは無理だろう。周りとの人間関係うまく築くスキルと精神が求められるようだ。

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