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いまなお謎が多い、インカ帝国!その新説に迫る!

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世界文化遺産にして、天空の都市、マチュピチュ。誰もが1度は目にしたいと思っているはず。しかし、行くにはかなりの体力はいるようだ。飛行機を2回乗継ぎ、トータル32時間ほどかかる。費用は30万円ほどで、日程は9日ほどという。

このマチュピチュ遺跡だが、インカ帝国を象徴する都市のようだ。その辺を、NHKで放送された「新説インカ帝国」という番組をもとに見ていこう。

南米では、様々な文化が、1万年にわたり花開いたとされる。15世紀になると、そのうちの一国インカが周辺の国をことごとく征服した。国王は、パチャクテクで、強力な軍隊を組織。南北4000キロメートルという広大な地域を征服する。

しかし、16世紀になると、大航海時代となり、スペインが攻めてきた。スペインは、インカよりも数倍の軍事力をもって制圧する。しかも、ヨーロッパで流行っていた疫病も持ちこんだ。免疫のないインカ人は、ことごとく死滅。その数は9割にも及ぶという。

定説、その1
これまでの定説は、インカ人は文字を持たない人々!そのため今に伝わるインカの歴史は、スペイン人の資料によるものだった。しかし、ここで疑問が出る。文字もなしに、どうやって広大な地域を支配することができたかだ。

人類学者サビン・ハイランド(50歳位の女性研究者)は、『キープ』という伝統織物(すだれ状)に目をつけた。長さが60から70センチ、直径は3ミリほどの毛糸の紐を数十本並べたもの。このキープには、6色でそれぞれに結び目がある。材質も、動物のリャマや鹿の毛など6種類でできていた。

博士が目をつけたのが、その結び目の位置。20センチ間隔で、3カ所にあり、結びの数も大事だという。上から百の位、真中が10の位、下が1の位で、かりに百と10に結び目が2つあり、1の位に3個あれば、223という数字になる。

さらに、別の村にあるキープには、一番端に音節をあらわしている部分が見つかった。一族の名を表すもので、キープの所有者の名前か、債務を与えられた人物名かはわからないが、確かに言語あったようだ。さらにこの研究が進めば、新たな発見となるだろう。

定説、その2
絶対的な軍事力で、インカ帝国は、数百の民族を支配したとされるが本当なのか!

この定説には、どう無理があるという。広大な地域ゆえに、人々をなにか惹きつけるものがなければ、おかしいと言うのだ。

考古学者クリストフ・ドゥラール(30代男)は、ティティカカ湖に水没した遺物を調査した。2015年、石の箱(40 × 25 × 25センチ)が見つかり、直径10センチほどの丸い蓋を開けると、小さな金の腕輪と、骨で作られたミニチュアのラマの像がでる。腕輪は男性、ラマの像は女性をあらわし、それぞれ太陽と月をしめしているという。

この石の箱は、この50年で30個ほど見つかったそうだ。インカ帝国の王は、それぞれの民族の信仰や儀式を守り、自分のなかに取り入れたのではないか!と見ている。文化を共にすることで、周辺の民族はインカの支配を受け入れたようだ。

定説、その3
マチュピチュ遺跡は、インカ帝国の王の避暑地と今まで言われてきた。

マチュピチュは、インカ帝国がスペインにより征服された後も、人知れず400年間眠っていた。見つけたのは、1911年アメリカの探検家だった。この空中都市は、15世紀にパチャプティ王が作らせたという。住んでいた人の数は、750人だったようだ。

生物考古学者のベサニー・ターナー博士(40歳位の女性)は、墓地から出土した人骨を調べた。現在、174体の人骨が見つかっているが、その頭蓋骨を調査する。歯には、エナメル質と象牙質があり、その同位体の内容を明らかにした。

結果は、どの人物も、このインカ帝国4000キロメートルの各地に散らばっていたいうことがわかったようだ。同じ場所にいたものは皆無で、いろいろな地域から連れて来られたと見られている。

とすると、これは何を意味するのか?こういう仮説が考えられる。他民族国家を、この場に作るということ。つまり、象徴としての場が、マチュピチュだったと考えらるのでは…!と。インカ帝国の縮図としてのマチュピチュ。特別な行事、祭礼が行われたと想像できるのだ。

まとめ
マチュピチュ遺跡の建造物は、他のどの町のものより優れているという。石と石との間は、1ミリの隙間もなく作られ、水路も張り巡らされている。国の威信を表しているといって良いだろう。インカ帝国の象徴、それがマチュピチュの都市だった。

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