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軽度のパニック障害と診断された話

脳腫瘍だと判明する前、私は度重なる体調不良により、電車やバスといった公共交通機関に乗ることが怖くなっていました。
これhは仕事に復帰してからも最大の課題であり、現在もその問題を抱え続けています。
復職したばかりの頃は、朝のラッシュ時の満員電車になるとパニックになってしまい、発車寸前に何度も電車から飛び降りていました
少しでも体調の悪さを感じると、またてんかんの発作が起きるのではないか、倒れてしまうのではないかといった不安ばかりが募り、息が乱れ、動悸がし、頻繁にドアが開く各駅停車にしか乗れない状態が続きました。

こうした乗り物や密閉空間にいると血の気が下がり、息苦しくなるというのは術前、術後も変わらず続いている症状であり、手術により治ることを期待していた身としては残念な結果でした。

当然、先生方へも何度か相談しましたが、MRIの結果を見る限り特に脳に問題はないとのこと。そのやりとりを何度か繰り返していたとき、ある先生からもしかしたらパニック障害という可能性もあるのではないかとの指摘が。
いや、薄々わたしもそうじゃないかと思ってはいたのですが、やはりそう思われますかと。
そこで同病院の心療内科でみてもらったところ、診断結果は、まぁ、軽度のパニック障害といえるでしょう、とのことでした。
どうする?薬飲んでみる?とのことだったので、一番弱い抗うつ剤を服薬することに。
この薬に体が慣れるまでとにかく眠気に悩まされたのですが、この薬が効いたのか、それとも脳の状態に何か変化があったのか、はたまた時が自然とそうさせたのか、当初よりだいぶパニックの症状は落ち着いてきています。
だいたい、あれだけの大病をしておいて何の不安もないなんてことあり得ないよな、とある時点で割り切れたこともよかったのかもしれません。
ここで頑張らなければよくならないんではないかと何事にも必死になっていたのですが、そんなに無理することないじゃん、具合悪いのなんて当たり前じゃん、と自分に言い聞かせることに成功したのは症状改善へのひとつの道筋となったかなと思います。


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