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#SF小説
I・F ライフアシスト疑似人格イマジナリー
「とりあえず、撒けたか?」
『近くにはいないね。でも、モードが解除されない……』
夕方の街。暗い路地裏でしゃがみ込むオレに、スタッグは言いにくそうに答えた。
顔を上げると、確かに視界の片隅には、戦闘中を示すウィンドウが残っている。
「ってことは、まだどっかにはいるのか」
『ごめんね、トウマ。何か変なんだ……』
宙に浮いていたスタッグが、俺の隣に降りてくる。
オレより少し低い身長の、クワガ
「とりあえず、撒けたか?」
『近くにはいないね。でも、モードが解除されない……』
夕方の街。暗い路地裏でしゃがみ込むオレに、スタッグは言いにくそうに答えた。
顔を上げると、確かに視界の片隅には、戦闘中を示すウィンドウが残っている。
「ってことは、まだどっかにはいるのか」
『ごめんね、トウマ。何か変なんだ……』
宙に浮いていたスタッグが、俺の隣に降りてくる。
オレより少し低い身長の、クワガ