※以下は落語の冒頭でしゃべるマクラです。ナマモノをお届けしてます。

うー、宇多田照實さんをご存知でしょうかね。日本史がお好きだとか、特に戦国時代に強いよって方ならもうお馴染みだと思うんですけど、宇多田ヒカルのお父さんです。

宇多田ヒカルパパだということは、藤圭子さんの旦那さんだった方なんですが、もう子育てに大成功してますよね。娘がオートマで世に出たのにヒットばっかりですからね。

宇多田ヒカルさんと抜群の音楽センスに、かつてない声の出し方をすることで知られてます。代表曲が『ファーストラブ』ですよ。村下孝蔵とツルゲーネフが泣いて悔しがったという。村下孝蔵さんの『初恋』だと放課後の校庭を走っちゃってますけど、宇多田はオートマティックですから、もっと速いんです。

宇多田ソングが今まさに注目されるのは、やっぱり『光』とか希望のある感じが嬉しいんですが『ディスタンス』っていう、いちばん保たないといけない曲もあるんです。いちばん好きな曲は『トラベリング』。これは駄目だろ！！！　留まって。帰省しないで。

あと有名なのが『Can You Keep A Secret?』です。このタイトルは、もはや我々の英語力を超えていて全然意味わからないんですけど、サビが「近づきたいよぉ～」って、近づかないで！！　小池都知事みたいに「密！」って言っちゃいますね。

こんな人のお父さんですから、もう凄いんです。音楽関係の方なんですけど、経歴には謎が多いんですね。Wikipediaにも「謎が多い」みたいに書いてあるんですよ。まあこれは書いた奴の責任なんですが(笑)　途中で投げるなよ。お前はWikipediaを書いている自覚があるのか！！！　フリーでも、百科事典だぞ！！！

なのですけど、謎に包まれているパパってカッコいいですよね。
キヨシローが、普段は見えない“働くパパ”について歌ってけれたけど、家族ってある意味では一面的にしか理解できないよなあと思うわけでございます。

そうこうして、今夜の落語に入っていくわけですが…