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社会人1年生になりました。1000文字くらいのエッセイが置いてあるだけの場所になりつつ…

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社会人1年生になりました。1000文字くらいのエッセイが置いてあるだけの場所になりつつあります。

最近の記事

「入社しなくても幸せになれるこの時代に、私は、」

有名なコピーの一つ、ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」これを時には「恋愛」とも揶揄される就職活動に置き換えるとどうか。 そんな風に思えた面接のことを、忘れないうちにそっと残しておくことにする。 * その会社は再三、「キャリアを描く」というところを主張していた。 人は誰しも夢や目標を持って仕事をすることが大事で、その大きなビジョンのために今の自分はどうあるべきか。それを逆算し、自分がどの場所でどうなりたいかを考えることが

    • できるだけ近くて、前向きな話をしよう

      ーどうやら想像以上に呼吸ができていなかったみたい。まるで海の中で溺れながら必死に手を伸ばしているような、そんな感覚が今も止まりません。 こんな風に自分を表現していた、大学3年生3月の初め。少し前になんとか就職活動を終え、やっとこさ水面から顔を出せたみたいです。 正直、一言で、手放しで、「嬉しい!」とは言えない。将来に対する不安もいまだに止まらない。前々から就職活動を始めていたのに、こんなにも長引いてしまった点でまだまだ、情けないなあとも思う。慎重に下調べをして、地図を入手

      • 呼吸をしにきました

        大学3年生、3月、就職活動、解禁。どうやら想像以上に呼吸ができていなかったみたい。まるで海の中で溺れながら必死に手を伸ばしているような、そんな感覚が今も止まりません。 就活、シンプルに、つらい。 noteからぱったりと足が遠のいたのは、夏の時期。正直その時からかなり就職活動は本格化していて、限界だと思っていました。 頑張ろうと思えば何枚でも出せるエントリーシート 、錯綜する情報たち。「インターンに行かなかった人の末路」という脅し文句投稿は、今まで癒しのアイドルで埋め尽くさ

        • エネルギーチャージ

          8月に入ってからは、ここ最近で一番自分を甘やかしていた。ずっと楽しみにしていた友人との遊びの約束、欲しいものを考えなしに買うこと、家に一人なのを良いことにだらだらすること。 6、7月を過ごしていた時、夏休みはあまり楽しみではなかった。予定はどんどんなくなっていったし、「今のうちにやるべきこと」みたいなのだけがずしりずしりと残っていった。そんな様子に現実逃避をするように、夏休みが来ると思わなくなっていた。 なんだかんだ、夏休みは来ていたみたいだ。そしてもう、終わりに向かって

        「入社しなくても幸せになれるこの時代に、私は、」

          得体の知れないことを知る作業

          初めっから、車の運転がなんとなく向いていないことは分かっていた。びびりな性格がそのまま出てしまって、注意されたことがなかなか実行できない。色んなことをいっぺんに気にしながらハンドルを操作できない。 「視野を広く」「思い切って次の方向を見るんだよ」何度そんな風に言われたことか。 時にはその実践の遅さを教官に困惑され、悲しくなりながら車を降りることもあった。そして時たま、意味もなく悲観的になった。これは車の運転のことではなく、私の生き方そのものにつながっているんじゃないかと。

          得体の知れないことを知る作業

          悪夢

          2日に1日と言ったのに、早々にすっとばしてしまいました。言い訳にはならないのだけれど、久々に頭痛に悩まされていたのです。今は少し元気になりました。 というわけで昨日は一日中寝込んでいたのだけれど、途中ですごく嫌な夢を見ました。本当に、嫌な夢。 * 夢の中では、なぜか私は人を虫や動物に変える力を持っている。そして、マンション内で最近子どもが生まれたという夫婦とお話をするうちに、なぜかその子を一時的に虫にして、人間の状態でまたお返しするという話になる。私はそれを快く引き受け

          耐える夏

          去年の夏から、一年が経ったらしい。早いような遅いような、色んなことがあったようななかったような、色んな気持ちが混沌としている。 一年前、夏が始まる前に、それまでずっと居場所としていたサークルをやめた。 自分の意思で決めたのに、8月はまるでどこかに放り出されて浮遊しているかのような気分だった。色んな知り合いや友人にも、「そういえばサークルはどう?」と聞かれる度に説明をしては億劫な気持ちになっていた。やめる前には、やめたら楽になれる、せいせいすることもあると思っていたのに、それ

          耐える夏

          文体がない

          今思えば浅はかすぎて恥ずかしいのだけれど、文体というのは毎日書いていればふわーっと出来るものだと思っていた。 たしかに、noteのようなエッセイに関してはある程度のくせや語彙のチョイスが良くも悪くも固まってきている。 例えば私は「もちろん~だけれど、~なのだ」とか「でも、~だと思う」みたいなのが知らず知らずのうちに大量発生していたりする。あとから読み直しては、だけどとでものオンパレードに「使いすぎでしょ!」と一人でツッコミを入れていたりする。 でも、本を読むとすぐにその人

          文体がない

          二十歳の心を取り戻したい

          第二のモラトリアム期間、だなんて言ったら大げさかもしれないけれど、最近の生活はまるで仕事を引退した後かのような気持ちになる。まだ二十歳、なんなら第一のモラトリアム期間のはずなのに。 オンライン授業では自分の好きな部分ばかり目に入るけれど、誰も文句は言わない。朝に何時に起きても、何時に寝てもいい。ごはんは規則的に食べ、運動もする。 夜は眠りが浅くなって、犬の鳴き声や親の話し声、暑さ寒さですぐに目覚めるようになった。そして、そんな自分にも無頓着になっていった。だって明日も何時

          二十歳の心を取り戻したい

          第一章あとがきと、第二章

          毎日noteを、これにてストップしようと思います。そして、ちょっとだけ更新頻度を落としつつ、noteを続けていこうと思います。 * 『もがき苦しんででも、文章を書くことだけは諦めたくない。そんな自分を、本当にしてあげたい』 noteを始めた日に、私はこう書いていました。そして、その日からコツコツとnoteを書くようになりました。 もっとすぐに更新は途絶えてしまうと当初は思っていたのだけれど、毎日noteは思いのほか楽しかった。自分が感じたことやその日に起こったことを心

          第一章あとがきと、第二章

          ストレングスファインダー

          『ストレングスファインダー』という代物をご存じでしょうか。一言でいえば、「有料版・自分の強み診断」。無料でいくらでも性格診断ができるこのご時世、「有料か…どうなんだろう」と思っていたのだけれど、とうとう購入に至ってみた。 今さっき、ぽちぽちとアンケートに回答してみたところ、私には共感力や問題回復力があるらしい。全体的に人の立場に立って物事を考えることが得意、人の幸せはあなたの幸せ、そんな風に考えられるあなたは素晴らしい。さすがストレングスファインダーとだけあって、上位5つの

          ストレングスファインダー

          夏が似合う子になりたかった

          にしても、梅雨が長すぎる。もう8月も目前だというのに、こうもしとしとと雨に降られると、まだまだ6月の半ばくらいなんじゃないかと思ってしまう。 かと言って、梅雨が明けた後のあのピカ―ッとした日差しも私はあまり好きじゃない。よくニュースの天気予報の最初に現れる、あのピカ―ッとした日差し。あれを浴びると、「へいへい、もう私は降参ですよ」と家に引きこもってしまいたくなる。汗もかく。日焼けもする。湿度もしんどい。 春と夏がどうやらあまり得意じゃないらしいとは薄々気づいていたのだけれ

          夏が似合う子になりたかった

          妄想会話のはなし

          頭の中で勝手にシチュエーションを作り上げて、妄想の会話をすることがよくある。 シチュエーションにはいとまがない。 例えば、友人と遊びに行ったとき。例えば、アルバイトの面接。例えば、全然親しくないサークルの男の子。例えば、仲の良い数人でのグループ。例えば、前のサークルで仲が良かった子。例えば、居酒屋。例えば、車の中。 こんなのを急に想像しては、相手と勝手に会話をしだす。 妄想の会話と言っても、相手に好きなことをしゃべらせるというよりは、自分がすらすらと話していることが多い。

          妄想会話のはなし

          学校を休む日

          毎年、学校を半年に一日くらいのペースでお休みしていた。本当に熱が出ていた時は二年に一回くらいなので、四分の三くらいは、そう、さぼりだった。 朝起きた時に、「あ、今日かもな」と思う。熱は絶対にないけれど、いつもはあるはずの起き上がる気力がてんでない。頭が枕にくっついてしまっているんじゃないかというくらい。 いつもは目覚まし時計で必ず起きられる私がそんな様子だから、親は大体「どうしたの?体調が悪いの?」そして「休む?」と声をかける。「うーん、そうしようかな…」とかなんとか言っ

          学校を休む日

          大断捨離大会をしたい

          断捨離はとってもとっても好きなのだけれど、実は我流の部分も多い。基本的には「実際に触れてときめいたものは残す」という『こんまり流』でも、細かいところには沿っていない。 例えば、片づけはいっぺんに行うというルール。こんまりさんは確か『片づけはお祭りのようなもの』と言っていたのだけれど、それだとなかなか大変なので。毎回私は「今回は服」「今回は引き出し」というように気まぐれでやっている。 あとは、「衣替えをしなくていいようにする」もなかなか難しくてスルー。2つの棚を行ったり来たり

          大断捨離大会をしたい

          小さな新調

          色んな化粧品を新調している。欲しかった、というよりは、ちょっと不満だな、と思いながら使っていた物たちのことだ。 例えば、割れたまま使っていたアイシャドウやアイブロウ。 開けるたびにちょっと慎重にならなきゃだし、筆につく粉の量を調整しなければだしで絶妙に不便だった。けれどそれさえ我慢すればいくらでも使い続けられたから、今までずっとそのままだった。それを新調するならば、新しい色とかちょっと高めの化粧品に投資していた。 でも、新しいメイクに全然挑戦しない今、慣れ親しんでいたもの

          小さな新調