8月に入ってからは、ここ最近で一番自分を甘やかしていた。ずっと楽しみにしていた友人との遊びの約束、欲しいものを考えなしに買うこと、家に一人なのを良いことにだらだらすること。

6、7月を過ごしていた時、夏休みはあまり楽しみではなかった。予定はどんどんなくなっていったし、「今のうちにやるべきこと」みたいなのだけがずしりずしりと残っていった。そんな様子に現実逃避をするように、夏休みが来ると思わなくなっていた。

なんだかんだ、夏休みは来ていたみたいだ。そしてもう、終わりに向かって突き進んでいるみたいだ。

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少し先の楽しみな予定が、来ないんじゃないかと思う時がふとある。私が進んでいくにつれ、同じスピードで先に進んでいくかのような。

でも、実際予定はどんどんと到来している。楽しい予定も、楽しみじゃない予定も、緊張する予定も、全部なに食わぬ顔をして到来してくる。

そうすると、なんだか今度はこっちから逃げたくなってくる。
ちょっと待ってよ。まだ来ると思ってなかったよ。もうちょっと待っててよ。

そんな風に考える自分は情けない。何かに追われていないと何もできなかったりするのに、いざ追われると逃げたくなる。逃げて、でも結局向き合って。そんな応酬、もうやめなよ、と。

予定のすかすかだった8月前半はあっという間にすぎて、これからは勝負どころの後半がやってくる。不安で仕方がないけれど、やるしかない。緊張を通り越して、腹をくくるしかない、と言ったところ。

楽しみじゃないけれど、追われているけれど。今はそれでもいいから、少しでも前向きにならないとだ。たくさん自分を甘やかした分のエネルギー、しっかり使っていくぞ。