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Web制作会社の5年後を予想してみた。

最近、Web制作の仕事を5年、10年と続けていくことにただただ漠然と不安を感じています。
理由はたくさんあるので、少しここで語らせていただきます。

理由1:「受託制作だけ」というビジネスモデルは続けられない

これは5年後というよりも、そもそも論でWeb制作の話に限らないとは思いますが、人ありきのビジネスなので会社の売上を伸ばすには案件を多く取る→人手が必要になる→人件費を払うためにさらに売上を伸ばさなくてはならない、、。というループに永遠に陥るわけです。

つまり、年間の売上が1億で社員10人の会社が成長したところで、
年間売上10億で社員100人の会社になり、多少効率化できた所で一人あたりの売上は変わらず給料が伸びないのが根本的に分かりきっているということです。
今はスマホ対応特需などでWebの高い需要が続いていますが、5年後は厳しそうですね。

おそらく、単純な受託制作を続けているだけでは、利益が跳ね上がる事は期待できないので、受託制作だけではビジネスモデル的にも苦しく、需要が減っていけば稼げなくなりますよ、という話です。

理由2:SNS広告やYoutubeの台頭により、自社コンテンツの効果が出づらくなる

近年、スマートフォンの利用者の動向を見ていて気になっている事が、読み物系のランディングページなどよりも、SNS広告(主にInstagram広告)やYoutubeの方が直接的な購買率が上がりやすいのではないかという点です。

正直、自分自身が商品の購入などを行う際には、ランディングページを読んで購入することはほぼ無く、Youtubeのレビュー動画やSNS広告などを見て決断を行うことが多いです。

それはつまり文字を読む広告よりも、情報としての質がInstagram広告やYoutubeの方が勝っているという事なのだと考えています。

高いお金を払ってWeb制作を行うよりも、SNS広告やYoutubeで商品レビューの依頼を行ったほうがよっぽどコストに見合った広告の効果が出やすく、企業がお金を出す領域が狭くなるという事が予想できます。

理由3:5G時代の到来により、単純なWebサイトの価値が下がる

更に、追い風となるように日本でも5G時代がすぐそこに迫ってきています。これは、間違いなくWeb制作業界に大きな影響をもたらすと思います。

5Gは現在の4Gの通信速度に対して最大で100倍にも達すると言われている為、動画やアプリの視聴やダウンロードに対しての抵抗が現在よりも減り、より身近に使われることが予想されます。

そうなると、理由2で書いた通り、SNSの動画広告やYoutubeでの宣伝、動画を使った宣伝や発信がメインとなる事で、単純にWebサイト自体の予算は減り、動画やSNS系の広告に予算を割く傾向が強くなる未来が想像できます。

まとめ:5年後は「読む時代」から「観る時代」へ変わる。

コーポレートサイトの事業紹介や採用ページなんて動画一つで十分で、
ECサイトやお問い合わせフォームなど直接的にユーザーがアクションを行う部分は今まで通りコンテンツが必要になると予想しています。

いずれにせよ、「読む時代」から「観る時代」へ変わっているはずなので、
時代の流れを意識した制作をしていきたいと思います。

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