66.『インビクタス/負けざる者たち』から学ぶリーダー哲学 その1

こんにちは!
宮崎です♪

66日目の投稿です♪

本日のnoteは、Prime Videoで観た『 インビクタス/負けざる者たち 』からの学びについて書いて行きたいと思います!!
※哲学と固いタイトルにしましたが、劇中のセリフでそういう表現があったので、あえて書いています♪♪

映画のストーリーとしては、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーW杯を巡る感動の実話を映画化した作品です。

物語は1990年、アパルトヘイトに反対した罪で、27年間も投獄されていたネルソン・マンデラが釈放される所から始まって行きます!!
そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任しました!!

マンデラ大統領は、アパルトヘイトの象徴的な存在であったラグビー(当時の代表チームには黒人選手が1人しかおらず、残りは白人系の人種だった為)と、国の代表チームである『 スプリングボクス(Springboks) 』を、南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴になると考え、当時低迷期だったチームのキャプテンを茶会に招いて励ましたり、活動を支援することで、同国の代表チームが『 ラグビーW杯で優勝 』するという快挙を成し遂げるという実話に基づいた映画になります!!

この映画では、マンデラ大統領とスプリングボクスの主将フランソワ・ピナールの2人のリーダーの姿が描かれています!!

立場が違う2人のそれぞれの視点でのリーダー哲学が、様々なシーンで描かれており、作中の中でも沢山の心に残る言葉が出て来ます!
そのいくつかを紹介しながら、2人のことを書いて行きたいと思います♪♪

ちなみに、本題に入る前に、当時の南アフリカで行われていたアパルトヘイトについて、まずは書いて行けたらと思います!

アパルトヘイトは、アフリカーンス語で「分離、隔離」を意味する言葉で、特に南アフリカ共和国における白人と非白人(印僑を主とするアジア系住民や、カラードとよばれる混血民──先住民であるコイコイ人のほか、インドネシア・セイロン・マレー半島などから連行されたケープマレーを含む──、そしてネイティヴと呼ばれた黒人)の諸関係を規定する人種隔離政策のことを指します。

作中でも少しだけ描かれていますが、人種差別的立法のあった南アフリカにおいて1948年に法制として確立され、以後強力に推進された政策で、1994年全人種による初の総選挙が行われ、ネルソン・マンデラ大統領が就任したことでこの制度は撤廃されました。

歴史を追って行くと、ボーア戦争という、イギリスとオランダ系アフリカーナー(ボーア人あるいはブール人とも呼ばれる)が南アフリカの植民地化を争った、2回にわたる戦争がきっかけで、勝利したイギリスの植民地政策の流れから、人種差別が根深く根付いた国の情勢になっていたようです。
※詳しい話はWikipediaを参照下さい

長く根付いた植民地制度の悪しき風習が、マンデラ大統領の就任によって、国家の代表が黒人になったことで、当時の南アフリカに住む人たちには、白人と黒人の間で一食触発の緊張感があった時代だったようです!!

また、人口の比率でも、白人1に対して、黒人が9だったこともありますが、それまでの政策によって虐げられていた黒人の方の白人の方に対するネガティブな感情や、数の力で急激に国を変えようとする民衆の思想等、政治的にも難しい中で国を立て直して行くマンデラ大統領は想像もつかないような苦悩があったかと思います!!

また、主将フランソワ・ピナールも、劇中でマンデラ大統領とのお茶会での交流から、只のラグビーチームではなく、国の復興の象徴という重大な責務を担うことになり、当時低迷期だったチームを1年でラグビーW杯の優勝まで導いて行くという、マンデラ大統領とはまた違った過酷な苦悩があったことだろうと思います!!

そんな時代背景の元に描かれている本作で、心に残った言葉をいくつか紹介して行けたらと思います!!!
※長文があるのは、失礼します!

①マンデラ大統領の就任直後に、大統領官邸職員たちが首になると思い、荷造りを進めて居た時に、マンデラ大統領が全職員を集めて伝えた言葉

もしも皆さんここを辞めたいのなら、それは皆さんの自由です!
心の中にわだかまりがあって新政権と仕事をしたくないのであれば、ここを去ってくれてかまいません!

今すぐどうぞ!

だが、荷物をまとめた理由が、私達との言葉や肌の色の違いを恐れるせいであったり、前政権の職員であった為にもう働けないだろうと考えたのであれば、ハッキリ言っておきます!!

怖がらなくていい
恐れる必要はない

過去は過去なのです
未来だけを見ましょう!!

力を貸して下さい!!
皆さんの力が必要です!!

ここに残る方は、祖国に対して大きな貢献を果たすことになります!
私が望むのは、皆さんが自分の仕事に自分の能力を捧げ、心を込めて働くこと

私もそれを誓います!!

私たちが力を尽くせば、この国は世界を導く
希望の光となるでしょう!!!

転換期での、大統領の挨拶にすごく深いものを感じました!!
個人の感情云々ではなく、国を復興するという大義に向かって行く上で、みんなの力を使って立ち向かって行くという強いコミットと、人種差別と言う大きな問題に対する覚悟を感じた言葉でした!

実際に作中では、警護チームに数日前までは自分達を捕まえる側だった旧政府の護衛チームの人達を登用したりと、動揺する元々の護衛チームの黒人リーダーにも、『 すべてはここから始まる! だから、我慢してくれ!! 』と諭す場面もあり、すごく熱くなるものがありました!!

②警護チームのリーダーを諭す場面で、マンデラ大統領が言った言葉

許すこともここから始まる
許しは魂を自由にする
恐れをも取り除いてくれる

人を許す心は最強の武器なのだ!!

想像してみて下さい!!
この言葉を言っているマンデラ大統領は、アパルトヘイトの政策の関係で、30年近くを刑務所で送って来ているのです!

どんな気持ち、どんな覚悟でこの言葉を言えるに至ったか!!
大好きな経営者さん斎藤一人さんの天国言葉でもありますが、『 許す 』っていう言葉は、僕の中でも1つ大きなテーマの言葉です!!

マンデラ大統領の強い信念を感じる一言でした!!!

③ラグビー代表チームのスプリングボクスのチーム名、ロゴ、ユニフォームを変えようという決議をしたスポーツ評議会の黒人の聴衆の前でマンデラ大統領が放った一言

兄弟達、姉妹達、同士達よ

〜〜 一部省略 〜〜

スプリングボクスの名を残すべきだと信じている
チーム名も、エンブレムも、ユニフォームの色も継承すべき

理由を知りたいでしょう?

27年間、看守の白人を勉強した
相手を知る必要があった!!

我らの敵はもはや、アフリカーナじゃない
民主主義におけるパートナー

スプリングボクスは彼らにとっての宝物
我々は敵ではないことを示すべき
よき人達だと

思いやりと自制心を持って、寛大な心で
くだらない復讐に割いている時間などない

手持ちのレンガは全て使うのです
グリーンとゴールドに染まっていたとしても

国を1つにして行く上で、当時 国の要職で力を持っているのは白人の人達でした!
今までがどんなにきつくて、ひどい扱いを受けて来ていようとも、思いやりがなかったのだとしても、それは終わらせないと行けない!

相手の大事なものを大事にすることで、お互いに尊重や敬意が生まれると言った言葉です!!

『 手持ちのレンガを全て使うのです 』っていう言葉にも、限られたリソースを最大限に有効活用して前に進めたい、そうするしかなかった事情があったのだと思います!

目的の為に、全てを前進させる姿勢に胸を打たれました!!


noteを書いている内に、何だだか胸が熱くなって来てしまい、映画をもう一度観てしまいました!!

明日以降も2人のリーダーの言葉について書いて行けたらと思います!

本日はこのあたりで♪♪

宮崎

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