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憧れのアーティストのコンサートに行った話

映画の思い出を書いていたら、音楽の思い出も書きたくなったので、今日は5年越しくらいの憧れのアーティストのコンサートに行った話を。

大学生の頃、アカペラにハマっていた時期があって、その中でもオーストラリア出身のThe Idea of Northというグループが好きでした。
ハモネプなどでよく見るように、6人で1バンドを組むのが一般的だった大学のサークル活動に対し、The Idea of Northは4人編成。
少ない人数でハモるというのがとても魅力的に見えました。

もちろん海外のグループなので、滅多に日本に来ないし、来たとしても学生の身分でそんなほいほいとチケットを買えるわけもなく。
彼らのコンサートに行ったのは、大学を卒業してから2年後、留学先でのことでした。

海外で、初めて一人で行くコンサート。
どきどきしながら電車に乗ったのを覚えています。
場所は、駅から静かな道を歩いて5分ほど、ビルの2階の少し古めのバーでした。
教室ほどのスペースの店内奥に小さなステージがあり、6人ほどかけれる丸テーブルが15個ほど所狭しと並んでいました。

家族連れのテーブルの1席につかせてもらうと、隣に座ったおじいさんが話しかけてくれ、色々と会話をしてくれました。
どこから来たの?とか、どんな曲が好きなの?とか。
Chilli con carneという歌が好き、と答えたら、それは知らないなあ、聞きたいねと言ってくれました。
街でオススメのジャズバーも、何軒か教えてくれたのを覚えています。

ステージが始まると、アーティストとの距離感と、好きな歌ばかりのセットリストで本当に楽しいひと時でした。

コンサートも終盤、リクエストを受け付けるとのことで、メンバーはできるだけ遠くから来た人を探していました。
隣のおじいさんが「日本から来たって、言っちゃいなよ」と私のことをつついてくれたのだけど、もう、憧れのアーティストを目の前にして気持ちがいっぱいで、とても言えませんでした。

しかし、ここでナイスなアシストをしたのが2つ向こうにいたテーブルのお兄さん。
彼のリクエストは、私の大好きな"Chilli con carne"だったのです。
おじいさんも「君の好きな曲だね。いいね、この曲」と、最後に話してくれました。

今振り返っても、とっても素敵な出会いがあった夜でした。
楽しかったなあ。


#毎日note #コンサート #思い出 #出会い #音楽の思い出

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