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あかほりさとる先生と水野良の対談記事を読んで

みなさんこんばんは、福田達也です。

いつも通り、google先生がサジェストしてくれたニュースを見ていると、とても興味深い記事を見つけました。

なんと、『セイバーマリオネット』のあかほりさとる先生と、『ロードス島戦記』の水野良先生のぶっちゃけ話が聞けるとのこと!

どちらの先生も、黎明期のライトノベル直撃世代の自分にとってはとてもクリティカルな話!興味を抱かずにはいられません。なお、取材をされたのはTVアニメ化もされた『りゅうおうのおしごと!』で有名な白鳥士郎先生です。同じライトノベル作家の方ということで、凄く踏み込んだ話が聞けそうです。

思わずクリックして読んでしまったので、その感想など。

自分から見た二人の作家さん

あかほりさとる先生といえば、メディアミックスの走りであり、大家であるという印象があります。自分がライトノベルというメディア(当時はヤングアダルトとかジュブナイル小説などと呼ばれていた)に触れた時には、もう既に『NG騎士ラムネ』や『セイバーマリオネット』など、多数の作品を作り、いずれも小説・漫画・アニメと展開されていた事を覚えています。

自分がライトノベルに触れるようになってからも、『サクラ大戦』や『かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~』など、王道の所謂熱血ハーレム物から、ラブコメディまで、幅広い作品を手掛けながらもいずれも完成度が高く、安定して見れるものという印象があります。

一方水野良先生といえば『ロードス島戦記』で、日本のライトノベルに本格的なファンタジーを広げた方。残念ながら、読むきっかけをつかめずに未読なままなのですが、中学校時代には『ロードス島戦記TRPG』、高校に入る頃には『魔法戦士リウイ』にとても夢中になった事を覚えています。特に、この頃は富士見ファンタジア文庫が全盛期の頃で、学校の友だちと様々な作品の話をして盛り上がりました。

最近になってから読んだ『グランクレスト戦記』もとてもおもしろい作品で、ライトノベルで直球のファンタジーと言えばまず一番最初に思い浮かべる先生です。

記事を読んで感じたこと

まず、自分がまず稼いでいるように見せることで、ライトノベル業界全体が盛り上がるようにすると、あかほり先生が動いてきたことがとても衝撃的でした。

当時は確かにたくさん作品を作っているし、大外れしないなと思いながらも、どこか儲けるためなのかなとネガティブに感じていた部分もありました。しかし、その理由も含めて今知ることで、あかほり先生が改めて築き上げてきた土台の偉大さを感じます。そして、インタビューの明るくカラッとした姿も、凄く印象的です。

続く話からは、ライトノベルというスタイルができあがってくる当時の過程を感じました。今のキャラクターや会話が主体となる文章のスタイルや、ゲームの流行に合わせてファンタジー路線のノベルが増えてきたこと、そして改行や擬音を多用する文章のスタイルなど、当時の作品を読んでいた自分からすると、とても興味深いです。

そして、ライトノベルという分野を切り開いてきた水野先生のセリフ。

「僕が最後にできることは、ラノベ作家として死ぬことだ」

先頭を走ってる方が、こういう思いで今も活動されているのがとても素敵ですね。正統派の水野先生と、邪道派のあかほり先生。彼らが同時期のライバルでありながらも、お互いに凄く仲が良いというのが、同じ時代を切り開いてきた同士という感じが好きでした。

そして最後のプロとして谷間を乗り越えてきたあかほり先生・水野先生と不安を抱えながらそれでも突き進む白鳥先生との等身大の会話。そして、あかほり先生が谷間の時期に周りの人に引き上げてもらった経験を読むにつれ、一つ一つのご縁を大切にしていこうと、改めて感じました。

終わりに

今回は、あかほりさとる先生と、水野良先生という、二人のライトノベル業界のレジェンドの方々の対談を読んで感じたことをつらつらと書きました。

自分もこの分野に触れて随分長くなりますが、本当に昔と今で大きく変わったなと感じます。それもこのように土台を作り上げてきてくれた先人の方がいるからだと、改めてその影響の大きさを感じました。

そして、そんな偉大な方々が、それでも苦悩に立ち向かって行く今の姿に、沢山の勇気をもらいました。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。


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