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最新の携帯型PCゲーム機『Steam Deck』について、その凄さと期待を語りたい

おはようございます、福田達也です。

今日はちょっと趣味の話を。

今月下旬の2月25日にSteam Deckという携帯ゲーム機が海外で発売される予定です。個人的には激アツなデバイスなのですが、何がそんなに凄いのか?などを含めて整理して紹介したいと思います。


Steam Deckとは?~PCゲームを持ち運べる価値~

Steamという世界最大のPCゲーム販売プラットフォームを持つValveが満を持して送る携帯型PCゲーム機です。Steamは2020年時点で、月間アクティブユーザーは1億2040万人,1日のアクティブユーザーは6260万人。2022年1月現在、同時接続ユーザー数を2,800万人を超えるなど、世界全体で見ても非常に巨大なマーケットになっています。

昔で言えばゲームボーイやPSP、最近ではNintendo Switchなど、携帯ゲーム機はこれまでにも沢山発売されていました。そんな現状で新たにPCゲームができる携帯型ゲーム機を販売するメリットはなんなのか。

それは、圧倒的なゲームタイトル数にあります。2021年2月時点で、Steamプラットフォーム上で発売されているゲームタイトル数は5万点を超えたとの発表がありました。Nintendo Switchのタイトル数が、DL専売のものも含めて6700本程度ということを考えると、優に7倍以上の差があります。

最高クラスのゲームからマイナーなゲームまで、何でも選べる土壌

AAAタイトルと呼ばれる、莫大な開発費を投じて作られたゲームは、その必要スペックやユーザー数の関係からPCを中心として展開される傾向があります。AAAタイトルは、日本で言うなら、ファイナルファンタジーや、メタルギアソリッド。海外で言うなら、アサシンクリードや、GTAなどがAAAタイトルと考えて良いです。

一方でインディーズタイトルと呼ばれる、小規模デベロッパーや個人制作の発表の場としての非常に価値の大きな場になっています。UNDERTALEやSlay the Spireなど、Steamが発信源となって世界的に有名になったタイトルは無数に存在します。ごく最近では『Vampire Survivors』というゲームが、2021年12月段階では日間10人程度だったユーザーが、リリースから約2か月間で5万人を超えるなど、いわゆるアメリカン・ドリームを叶えられる場にもなっています。

なお、最近では規約の変更がありエッチなゲームも販売可能になりました。DLsiteやdmmといった、アダルトゲーム配信サイトと同時発売されるタイトルもあり、変態紳士の皆様にも裾野を広げています。(参考文献は貼りません)

従来の携帯型PCゲーム機に比べ、安価でゲーム向き

上記のように非常に魅力的なマーケットであるSteamなだけに、これまでもPCゲームをプレイ可能なポータブルゲーミングPCは一定の需要がありました。

初期のデバイスで言えば、中国のGPD社が発売するGPD Winシリーズ、最近ではONEXPLAYER miniなどが、ポータブルゲーミングPCとして発売されています。

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(参考:GPD Win。キーボードは飾りという振り切ったデザインが素敵)

ただ、従来のデバイスは、ノートPCであるという側面もあるためか、非常に高価であり、またゲーム用なのかPCなのかどっちつかずになる課題がありました。後者のONEXPLAYER miniの場合、安価な構成を選んだとしても、なんと16万円以上もかかります。

これに対してSteam Deckは、64GBモデルが399ドル(約44,000円)とお手頃な価格で入手ができること。その上で、AAAタイトルまでの動作が保証されているスペックと、steam上の多様なゲームに対応した入力仕様を持っていることの2点が非常に魅力的です。これは、SteamのプラットフォーマーであるValve自身が、ハードウェアを作っているという最大のアドバンテージを活かしているからでもあるのでしょう。

海外では2/25発売予定、日本での販売は未定

そんな魅力を持つSteam Deckですが、海外(アメリカ、カナダ、EU、イギリス)では2022年2月25日に発売予定です。元々は2021年の12月を予定していましたが、世界的なサプライチェーンの問題と原材料不足により発売が延期されています。

また、残念ながら日本での販売については未定です。ただ、日本とオーストラリアについては、個別に販売できるよう注力していると発表されるなど、Valveから重要なマーケットと認識はされているようです。個人的な想像ですが、そう遠くないうちに日程が発表されるのでは?と期待しています。

まとめ

今回は趣味の話として、最新のポータブルPCゲーム機であるSteam Deckを紹介しました。軽く書くつもりが、過去最大の分量になってしまった…。

ゲーム機単体の魅力としても、valveというゲームのプラットフォーマーがハード事業に参入するというビジネスモデルとしても、非常に興味深いです。そんなSteam Deckの面白さが、いくらかでも伝われば幸いです。

それでは今日はこの辺で。

参考:トップ画像は以下の公式サイトから引用させていただきました。


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