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Amazon上で会社が倒産するまでのニュースを見て【30分チャレンジ】

皆さんこんばんは、福田達也です。

Amazonのレビューが信頼できないという話について、以前に記事を書きました。

世界的に問題になっているサクラレビューについて、また一つ気になるニュースを読んだので共有したいと思います。今回の記事はこちら。

ベストセラーメーカーが1年で倒産?

該当の記事では、「マッサージガン」のジャンルでベストセラーとなった会社が、後発のB社から様々な攻撃を受け、最終的には倒産に至るまでの経緯が書かれています。

1つ目の攻撃は、虚偽の著作権侵害申告による製品のASIN停止です。これにより、製品の販売をできなくすることで目立たなくします。

2021年12月、David氏らは虚偽の「著作権に関する申し立て」を受けて製品のASINを停止されてしまい、復活までに3週間を要したためベストセラー入りを逃しました。代わりにランクインしたのがB社でした。

2つ目の攻撃は、サクラレビューを駆使した人気の偽装です。これにより、最終的には、フルフィルメント by Amazonの権利を獲得します。すなわち、Amazonのお墨付きを得るわけです。

David氏の調べによれば、B社のAmazonベストセラーランクのスコアは「健康」「家庭」カテゴリーで2万超えと、ありえない数字だったとのこと。その手法は、ダミーの販売者アカウントで商品を出品し、Facebookグループで95%引きにするというもので、1週間で5000件から6000件の取引を行いました。

3つ目の攻撃は、競合他社による直接攻撃です。安定した売上をたてに、競合他社に脅迫メールやポリシー違反警告などを送りつけて出品停止措置などを取らせます。

2022年8月にはアカウントマネージャーに連絡すると、ようやく調査が始まりましたが、今度はDavid氏のもとにB社から直接脅迫メールが届くようになり、ポリシー違反警告も毎日15件から20件届くようになりました。Amazonはこのことには一切対応を行わず、ケースクローズとしたそうです。

これらの結果、最終的に700万ドルの損失を受けた会社は倒産したそうです。

プラットフォームに最適化する/依存する

google検索を最適化するSEO(Search Engine Optiomization)という領域がありますが、同じようにAmazonの検索や出品停止攻撃などを最適化するようなノウハウがあり、それは世の中にはほとんど公開されていません。

このようにプラットフォームが巨大化するにつれて、悪質な商売をする人も増えてくるように思います。そしてその結果として、ユーザーがプラットフォームから逃げていったり、全体が不利益を被る、まさに「共有地の悲劇」になりがちです。

一方で、この会社の課題の一つは一つのプラットフォームに頼りすぎたということです。Amazonという一つのプラットフォームでのし上がると、プラットフォーム上で攻撃を受けたり、プラットフォーム自体が崩れた場合に対応ができません。

個人でも企業でも、総合的なブランディング力をつけていくのが大事だと感じました。

終わりに

今回はAmazon上での攻撃によって倒産した例を見てみました。

商売の基本は三方良しだと学んでいますが、短期間や寡占のプラットフォームでは悪質な商売が蔓延るということもあります。ですが、それは共倒れの道でもあります。

自分が関わるものや取り扱うものについては、「自分良し」、「相手良し」、「世間良し」でやっていきたいものです。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています。


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