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「オバマの政策失敗を受けてトランプが米国を回復する」(翻訳)

ワシントン・タイムズが配信した7年前のこの論説記事を、当時まるごと翻訳してフェイスブックに投稿しました。その翻訳した文章を少し修正して、改めてnote に投稿します。ワシントン・タイムズの設立にかかわった方々の涙ぐましい努力があったことを、当時は知りませんでした。この記事を翻訳した後、ワシントン・タイムズを読まなくなってしまいました。この貴重な報道機関の設立のために献身した方々に対して、敬意を表したいと思います。
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オバマの政策失敗を受けてトランプが米国を回復する

--- 前進への道を示すトランプ大統領の政治革命---

ーージェイムズ・A・ライオンズーー2017年2月5日、ワシントン・タイムズ

2016年11月8日、米国において政治革命が起きたということに疑問の余地はありません。6,300万人以上の米国人は、オバマによる米国の「原理主義的な変革」に飽き飽きしたのです。マルクス主義に起源を持ち、私たちのユダヤ・キリスト教文化の上にイスラム教を拡大させることを強制する取り組みと結び合わされた進歩的な社会主義の行動計画を彼が擁護したことは、単に国内政策における失敗をもたらしただけでなく、外交政策における災いをもたらしました。彼の行動は中東を全面的な混沌の中に取り残し、加えて第2次世界大戦以来最大の戦略的な不安定を世界全体に生み出しました。

選挙中の約束を実行しているトランプ大統領を傷つけるために、進歩的左翼の陰謀によって見せつけられ、主流派のメディアによって支持されている混乱は、偽物にほかなりません。それはジョージ・ソロスのような反政府的な扇動者によって資金提供されています。ソロスの目標は私たちの憲法を破壊することだけでなく、私たちの生活様式をも破壊することです。この問題をさらに悪化させているのは、進歩的左翼の陰謀組織がムスリム同胞団と協力しているという事実です。私たちが忘れるべきではないのは、ムスリム同胞団が、反政府的な「文明化したジハード」戦術によって米国を内部から破壊することと、憲法を7世紀の過酷なイスラム教のシャーリーア法に置き換えることを信条にしているということです。

これは2008年における聖地財団ハマス・テロリスト資金提供裁判で証明された自明の事実です。ムスリム同胞団はテロ組織として登録されるべきであり、治安妨害罪で起訴されるべきです。私たちの知っている通り、ムスリム同胞団が私たちの政府の機関に浸透し始めたのは1960年代ですが、その浸透はオバマ政権の時期に著しく加速されました。

私たちの政府の機関に外国のスパイが浸透したことは何年も前にさかのぼります。その起源は1933年にルーズベルト大統領によって私たちがソビエト連邦を承認したことで始まりました。この承認は、共産主義者のスパイが、そして共産主義の宣伝活動を信奉する仲間の旅行者たちが、私たちの中に浸透することを許すことになりました。彼らは、いわゆる「労働者たちのパラダイス」を生み出すためにスターリンが関与した残虐行為と大量殺人を無視しました。共産主義のスパイたちによって採用された陰謀という戦術は、私たちが第2次世界大戦に突入することにも影響を与えたばかりか、作戦の指揮や第2次世界大戦後の再建にも影響を与えました。例えば、国連や国際通貨基金などです。まったく見事なものでした。

私たちが画策されて大英帝国を救うために第2次世界大戦に突入したことは、ハーバート・フーバーの回想録『裏切られた自由』によく記録されています。中国における攻撃的行動に関して、私たちのジョー・グルー大使によって支持された日本の近衛文麿との停戦協定は、東京とワシントンと重慶 (中国の一時的な首都) の共産主義のスパイによって横柄にも妨害されました。ソビエトの目標を促進するために、同じような戦術が、中国の蒋介石やユーゴスラビアのドリア・ミハイロビッチのような有力な反共産主義の指導者たちを倒すために用いられました。

1943年11月27日から12月1日までのテヘラン会議で大西洋憲章の4ヶ条の自由を台無しにしたことで、チャーチルとルーズベルトはポーランド、フィンランド、バルト海沿岸諸国、東欧を裏切りました。破壊工作のスパイたちがこの裏切りを巧妙に支援していました。ヤルタ会議の前の1945年2月6日付のルーズベルトによって書かれたスターリンへの手紙によって、この裏切りは強固にされました。「私はあなたの関心に敵対するポーランドのいかなる一時的な政府に対しても、合衆国がいかなる援助もしないということをあなたに保証するべきでしょうか」とルーズベルトは記しました。裏切りは完了しました。

フーバーの回想録に詳しく記された太平洋戦区の記録によれば、広島と長崎へのふたつの核兵器の投下は必要ありませんでした。なぜなら、日本は降伏する準備ができていただけでなく、バチカンとモスクワを通して5つの単独講和の取り組みを実行していたからです。(日本とロシアは不可侵条約に署名していました。) このことは、ルーズベルトの高官だったウィリアム・D・リーハイ大将や、合衆国の太平洋艦隊の司令官だったチェスター・ニミツ大将、そして海軍情報部長官エリス・M・ザカリアス少将によって立証されました。

さらに言えば、災いをもたらすヤルタ会議の2日前、マッカーサー元帥はルーズベルトに日本が提案した降伏条件を送りましたが、ルーズベルトはこれを拒絶しました。それらの条件は、1945年8月にトルーマンが受け入れたのと基本的にまったく同じ条件でした。ふたつの核兵器を投下したことは、戦略的な誤りであっただけでなく、人道的な災いでもありました。その上、ルーズベルトが日本の降伏を拒絶したことは、硫黄島と沖縄の攻撃で何千人ものアメリカ人の命を失うという代価を支払わせました。これらの喪失のすべては避けることのできるものでした。M・スタントン・エバンスとハーバート・ロマースタインが『スターリンのスパイたち』の中で書いた通り、スターリンは彼の戦後アジアの権利主張を支援することを目的とした彼の軍隊の東への移動のために、日本の降伏を遅らせることを必要としていました。要するに、スターリンがアジアで支配的な地位に到達することができるようにするために、私たちは私たち国民の宝を費やしたのです。

残念ながら、共産主義者のスパイたちは大きな成功を収めました。多くの者は後に暴かれました。例えば、国務省のアルジャー・ヒス、財務省のハリー・デクスター・ホワイト、ホワイトハウスのラフリン・カリー。似たような考えの後継スパイたちがプログレッシブ (進歩的)の秘密組織に形を変えているところを、私たちは今、見ています。彼らは私たちの政策に影響を与えるために、いまだに効力を発揮しています。例えば、イランの神権政治が1979年11月3日にテヘランの私たちの大使館を占拠した時、1983年10月23日のベイルート海軍兵舎爆破事件の時と同様、イラン・ワシントン・ロビーグループが軍事的応答を妨げるために大きな効力を発揮しました。

オバマ政権の下での軍に災いをもたらす交戦規定には、ムスリム同胞団の影響を見いだすことかできます。この交戦規定には、私たちの軍隊が直面した脅威を特定することの拒絶が含まれています。歴史は、歴代の政権が私たちの政府の機関に浸透した外国のスパイたちによって操作されてきたことを示しています。米国の安全と品位と世界への指導力を回復するというトランプ大統領の宣言に対する応答として今日の私たちが目撃している混乱と無秩序の背後にいる個人やグループは、最大限の法律によって暴露され、起訴されなければなりません。米国を傷つけることは、阻止されなければならないのです。

* ジェイムズ・A・ライオンズ:米国海軍大将を引退、元米国太平洋艦隊司令長官、元米国軍国連上級代表。

資料:http://m.washingtontimes.com/news/2017/feb/5/trump-restoring-america-after-obamas-failed-polici/

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