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前向きキング 【ステーキの横のクレソン】より 市村正親さん


だいぶ前に「ステーキの横のクレソン」の本を読んだ感想を書いたことがある。

インターネットでクレソンに関する本はないかと探した結果、市村正親さんの本が気になったので買ってみた。あの、俳優の市村正親さんが自宅でクレソン栽培をしていると勝手に思い込んでいた。

ページをめくってみると幼少期から俳優人生のことが書かれたエッセイだった。クレソンに関する内容は栽培方法ではなく、劇団四季の浅利慶太さんから「お前はステーキの横についているクレソンみたいなやつだな」と言われ主役ではないかもしれないけど、そこに欠かせない個性ある存在。それが僕。と前向きにとらえられる市村さんはすごい!

前向きキング

41歳の時に大きな役をおろされ、これがきっかけで劇団四季を辞めたのだが、落ち込むどころかその後の激しい人生を演じることができたと感謝すらしている。う~んポジティブだ。

人生の岐路は、出来事の大小ではなく、受け止め方によって決まるのではないだろうか。最悪だと思った思ったことも、視点を変えてみるとそこにいいヒントが隠されていたり、新たな導きが用意されていることがある。ふりかえってみて思う、まぎれもない実感だ。

さすが前向きキング。

還暦を過ぎてから、僕はますます物事をいいほうにばかり考えている。実を言うと、もう「いいほうにとる」ことがクセになっていて、何かあってもオートマティックに出てくるようになってしまった。それも、昔のように一人で悶々と考えるのではなく、瞬時にアンテナが複数ピンピンと立って、そこで引っかかった一番いいものをポンと出す感じ。
そうした様子を知ってか知らずか、僕に栄養ドリンクのⅭⅯオファーが来た。その名も「前向きキング」。仕事のやり直しを命じらてグチるサラリーマンの前に、僕扮するシェイクスピアの芝居に出てくるような王様が現れて、「素晴らしい。やり直しになったのではない、やり直せるんだ!」と語る。
一生懸命や前向きという言葉にどこか照れてしまう人が多いこの世の中、前向きキングのように前向きなアンテナを立てておくと、かえって肩の力が抜けていい方向にすすむかもしれないよ。

元、後ろ向きキングより

まあ、いいことが起きるのが不思議なことで、自分にとって都合の悪いことが起きることは当たり前だと思った方がいいね。

たぶん、舞台俳優なので劇を演じながらいい言葉をインプットしているのかな。

ゲーテ格言集にも

すべて慰めは卑劣だ。絶望だけが義務だ。(「ファウスト」捕遺から)

という言葉があるし、自分にしか乗り越えられない試練だからさっさと現実を受け入れなさいよって言われているような気がする。


よーし、今日から僕は前向きキングだ!現実よ、ど~んと来い!

元、後ろ向きキングより

読んでいただき、どうも~ありがとうございました☺



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