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80年代個人的洋楽10選Ⅳ

少し80年代を離れて90年代や2000年代以降の洋楽や邦楽に気持ちが行きがちになっていましたが、何やかんやで一番好きな音楽ジャンルはこの「80年代洋楽」かなと個人的に思ったりします。まあどの年代も好きっちゃ好きなんですけど、80年代洋楽はノスタルジーも含めて心を温かくしてくれるそんな響きもあるのでやっぱり一番かな、と思ったりします。その当時は小学生でリアルタイムで聴いていたわけではないのですが、僕の人生で一番「自分らしく」生きていた子供時代の感受性にこの年代の洋楽の本物のパワーがジャストフィットして、盛んにノスタルジーを呼び起こすのだと思ったりします。今回は元ビートルズが多めで、それ以外も主にポップ史にその名を刻むレジェンドばかりとなっております。そんな感じですが、早速どうぞ。


Woman / John Lennon (1981年)
どっかで書いたかもしれないですが僕の思春期青年期時代のヒーローです。本当に大好きで、ファンになったのは殺されてからもう15年以上経っていましたが、それでも亡くなったことが本当に残念で悲しくなってしまうくらい、喪失感に襲われたり、それくらい心酔していましたね。本当に素晴らしいミュージシャン、人間で、魅力の塊だったと思います。彼が殺された背景はいろいろ言われているのでここでは詳しくは書かないですが、端的に言ってあの時代の重たい波動には目覚めすぎた天才「ジョンレノン」は早すぎたのかもしれません。今の時代なら何とか生き残ったかもしれないですね。まあそれは分からないですが。それくらいかなりの意識レベルに到達した人類史上まれにみる人物だったと言えます。この曲も5年以上休んで40歳でリリースしたとは思えないくらい完成度の高い上質なポップスに仕上がっていて、本当に40歳からの、80年代をもしジョンレノンが生きていてくれたら、どんな素晴らしい音楽を世界中のファンに届けてくれたかと、想像するとやっぱりいなくなったのは本当に「世界の大きな損失」だったと思います。この動画もジョンのヨーコに対する愛に溢れていていいですね。


Ebony And Ibory / Paul McCartney & Stevie Wonder (1982年)
白人を代表するビートルズのポールマッカートニー、黒人を代表するスティーヴィーワンダー、この二人の大物ミュージシャンがコラボして人種差別に対する考えを示した曲で大ヒットも記録しました。7週連続1位でしたか、ビルボードで。80年代はこういうコラボやデュエット曲でいい曲が多いのも特徴かなと思ったりします。あの時代の人間性の素朴な部分が出ているような温かい感じがいいですね、この動画も。


Say Say Say / Paul McCartney & Michael Jackson (1983年)
ポールマッカートニーがもう一人のさらに時代を代表する黒人ミュージシャン、マイケルジャクソンと共演してこれまた特大の大ヒットを記録したのがこの曲で6週連続でビルボードで1位に輝きました。たぶんマイケルの「スリラー」が出たくらいの時期に発売されて、当時はマイケルジャクソンの人気がえげつないことになっていて、さらにコラボ相手が元ビートルズのポールマッカートニーだったこともあるし、楽曲レベルも高かったのでこれだけ大ヒットしたのかな、とか思ったりします。スティーヴィーワンダーといい、マイケルジャクソンといい豪華ですよね、ポールマッカートニーのコラボ相手は。時代を動かすレベルのコラボだったような気がします。このPVの出だしもあの当時の80年代の名作映画みたいな雰囲気で(すいません、映画はほとんど見てないので適当なこと言ってるかも)いいですね。


Careless Whisper / Wham! featuring George Michael (1985年)
イギリスではジョージマイケルのソロデビュー曲として、アメリカではワム!のシングルとして発売され両国及び世界中で大ヒットした僕もとりわけ大好きな洋楽のひとつです。ロンドンで一番愛されている曲にも選出されたり。80年代を代表する名曲ですね。僕はこの曲がどこか「日本的」な感性にも通じるものがある、と思って歌謡曲にありそうで、でも洋楽の洗練された感じもして、日本人の琴線に触れる、そんな音楽かなとか思ったりします。ジョージマイケルはそれくらい繊細でとらえているものがとんでもなく深いものでその表現レベル、技巧、職人技みたいな感じは音楽の歴史を通して最高級の才能だったと個人的に思ったりします。晩年のゴシップとかで汚されたのはマイケルジャクソン同様、その音楽的な評価を曇らせていて、もっと評価されてもいいんじゃないかっていうくらい、才能あふれるミュージシャンだったと今でもそう思っています。


Saving All My Love For You / Whitney Houston (1985年)
邦題は「すべてをあなたに」です。新しい時代の歌姫が出てきた、そんな感じだったのではないでしょうか、彼女がデビューした80年代の空気は。それくらいそれまでのいわゆる女性歌手の持っていた歌唱力、スター性、すべて規格外だった、そんな感じも受けます。現に彼女はここから10年以上も音楽シーンのトップに立ち続けたミュージシャンの一人になっていきましたから。90年代にはマライアキャリーと双璧でさらに時代を更新していきましたよね。やっぱり時代を映す鏡なんだなあって音楽シーンを振り返ってみると、その時代の転換点に必ずその時代精神を集約したようなスターが音楽に限らず出て来るっていうのも面白いですね。今の野球の大谷翔平とか。


Overjoyed / Stevie Wonder (1985年)
スティーヴィーワンダーの楽曲の中でも一番好きな部類に入る聴きやすくてヒーリング効果も高くて、初めて聞いた時はしばらくこの曲ばかり聴いていたくらい、ハマっていました。神様と戯れていらっしゃるのかな、と俗界の人間は思ってしまうくらい別次元で鳴り響いてますよね。目が不自由なことは彼にとっての日常生活では不幸なことだったかもしれないですが、逆に目が見えないことで、僕らの五感の約90パーセントは目からの刺激らしいですが、それがシャットアウトされて、そして天から授かった音楽の才能が目からの情報を補う形の健常者には届かないレベルの音楽を、黒人ならではのリズム感などもブレンドされて、このポップ史に残る名曲群、アルバムを発表し続けることが出来たのかなと思ったりします。この方もとんでもない才能ですね。だから洋楽探訪はやめられないです。


That's What Friends Are For / Dionne Warwick & Friends (1986年)
邦題は「愛のハーモニー」です。80年代のデュエットソングでも個人的にかなり好きな曲で、最後のスティーヴィーワンダーとかそれぞれのパートが凄くて聞き応えがある曲だと思います。ディオンヌ・ワーウィックはソウル界の大御所で、彼女を慕うエルトンジョン、スティーヴィーワンダー、グラディスナイト、とともに歌い上げた80年代屈指のハーモニーをここで聴くことが出来るかなと思ったりします。グラミー賞の1986年度最優秀ソングにも輝きましたし。アメリカビルボード年間チャートでも1位にもなり大ヒットも記録しました。この動画もめちゃめちゃいい雰囲気の中で大御所たちが気持ち良さそうに仲良く歌っていて、見ていて癒されますね、元気もらえます。


I Just Can't Stop Loving You / Michal Jackson feat. Siedah Garrett (1987年)
マイケルジャクソンが発表したバラード、コラボの中でも一番好きな部類の曲です。80年代全盛期のマイケルジャクソンの神々しさが溢れているように美しいバラードですね。本当に一番いい時代の一番いい音楽みたいな。こういう80年代の純粋さと人間の文明のピークみたいな融合が個人的にはツボで。おそらくここからいろいろとほころびが出てきたのかな、と個人的には思ったりします。音楽の面でもいろいろな方面でも。まあ個人的な感覚なので、すいません。動画はたぶん公式のものとは違うみたいですがどうぞ。


Once Upon A Long Ago / Paul McCartney (1987年)
これはもう完全にノスタルジーでしかないです。ポールも子供時代を振り返ってこの曲を作ったみたいですし。80年代の成熟と豊かな感性が作り出した絶妙なバランスを持った楽曲だと個人的に思ったりします。ポールマッカートニーのソロでもかなり好きな部類の曲です。高校時代にビートルズにハマって一通り聞いてからジョンレノンやポールマッカートニーのソロのベスト盤とかも聞いたりしていたのでその当時のことを思い出させる思い出の曲ですね。これはポールマッカートニーの「オール・ザ・ベスト」という1987年に発売されたベストアルバムに新曲として収録された曲で出来が良かったからシングルとしても発売されたらしいです。


Got My Mind Set On You / George Harrison (1988年)
元ビートルズのジョージハリスンのソロ2曲目に全米1位に輝いたシングルです。意外にもソロになってから初めて全米1位のシングルを出したのはジョンレノンでもポールマッカートニーでもなくジョージハリスンで1970年に「マイ・スイート・ロード」で記録していてこの曲はそれ以来18年ぶりにビルボードで1位に輝いてポップなロックナンバーです。でもこれは彼のオリジナルではなくてカバー曲らしいのですが、ビートルズ時代の繊細な渋い感じじゃなくて、明るい感じで(無理してる?笑)好感持てますね。でもビートルズ解散してもこうやってみんな活躍しているところを見るとファンは嬉しかったんじゃないでしょうか。ジョンレノン生きていたらかなりの確率で80年代にビートルズ再結成とかあったんじゃないかっていうくらいポールもジョージもリンゴも活躍していたから、そこはやっぱり残念ですね。


ちょっとビートルズメンバー多めで選んでみました。でも上で書いたようにジョンレノンが生きていたらビートルズ80年代に再結成して新曲やアルバム出していたんじゃないでしょうか。ジョンレノンがさらに進化して、素晴らしいミュージシャンになっていく、そんな可能性をあの1980年に出したアルバム「ダブル・ファンタジー」で示していたから、聴いてみたかったですね、80年代のビートルズの曲。きっと普通に名盤出して、シングルは全米1位とか何曲も取っていたんじゃないでしょうか。そんなパラレルワールド見てみたいですよね。それくらいジョンレノンはあの80年代に生きていたらものすごく活躍して、年齢を感じさせない「凄み」を我々に見せてくれていたのではないでしょうか。異次元の人だったからきっとそうなっていたと思ったりします。それにつられてポールも、ジョージも、リンゴも化学反応起こしてやっぱりビートルズは特別で何年経っても凄かった、ってみんな思ったかも。まあ「もしも」過ぎてあれなんですけど、ちょっと熱が入ってしまいますね、ジョンレノンが生きていてビートルズがあの時代に再結成されていたら、とか考えると。たぶん世界中の多くのファンはそんな夢を見ていたのだろうな。10億枚もレコードやCDが売れたくらい世界中の人がビートルズを聴いてきたのですから。ビートルズばっかりのあとがきになってしまいましたが、それ以外も80年代を代表する才能を持ったアーティストで、他にもまだまだありますので、80年代洋楽、底知れない沼にまた入って行きたいと思います。ではまた何かの10選で。

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