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TMN個人的10選

 音楽を聴き始めた高校1年で何故か一番最初くらいに手を伸ばしたのが小室哲哉のいたグループTMNでした。シティーハンターの「Get Wild」で有名なあのバンドですね。たぶん、僕もシティーハンターの曲で知っていたからTSUTAYAとかですぐに手を伸ばしたのかもしれないです。そこら辺の記憶がもう随分昔なのではっきりとは覚えていませんが。でも借りてきてCDかけたら大正解なサウンドで一気に大ファンになっていきました。当時1994年は小室哲哉プロデュースのtrfとかが本格的にブレイクし出した頃で、世間的には小室哲哉と言えばそっち、みたいな感じになりつつありましたが、僕個人では断然TMN時代の曲が圧倒的に好きですね。純粋に音楽をバンドとしてやっている小室哲哉の誠実さみたいなのが音楽からにじみ出ている感じがして。僕自身は世代ではないのですが、後から聴いてもその完成度とか格好良さは90年代当時の邦楽勢とかより優れた部分が結構あったんじゃないかな、と思ったりします。まあ、いろいろ言っていても始まらないので、どうぞ。

ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者) (1985年)
この曲は高校生当時知らなくて、随分後になってから高校生の時に借りていたベスト盤とは別に発売されたファン投票のもので第1位になった知る人ぞ知る名曲です。僕もつい数年前にようやく聞いたのですが、初期のプログレッシブロックな雰囲気が凄いですね。尾崎豊とかにも通じる語りというか、メッセージ性、芸術性の高い一曲だと思います。Get Wild みたいな分かりやすい曲やこの曲のような大曲まで幅広くいろいろなジャンルを横断していたのがTMN、この当時の小室哲哉の魅力かなとか思います。


Time Passed Me By (1987年)
TMNは優れたバラードが多いバンドで、この曲は特に好きです。メンバーの木根尚登が作曲していて、木根さんが作るバラードにも小室哲哉に負けないくらいの名曲が多いです。センチメンタルでいながら、懐かしさも同居していて、こういう思い出があったかのような錯覚をこの曲を聴く度にしたりしてました。後世に作られたMVでしょうがこの曲の雰囲気をよく掴んでいると思ったのでこれで。


Get Wild (1987年)
TMNの代表曲でアニメ「シティーハンター」のエンディングテーマで使われていて、アニメのラスト静止画を引きで撮ってこの「Get Wild」に流れていくスタイリッシュな演出が印象深いですね。冴羽涼とかカッコよかったな、80年代のオシャレな雰囲気を纏った名作アニメでしたね。ここまでアニメと楽曲がシンクロ的に融合したケースも珍しいのではないでしょうか。MVはアニメとは関係ないみたいですが、どうぞ。


Human System (1987年)
この曲も高校生の時は知らなかったですが、後に出たベスト盤で「いい曲やな」と思って聞き始めたりしていました。高校の頃は通称「黒」「赤」「青」のそれぞれ小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登セレクションのベスト盤しか持っていなかった、借りることが出来なかったので、オリジナルアルバムにもたくさんいい曲があることを後から知ったり。奥が深いですね、TMN。有村架純が出ているこのMVが良かったので、どうぞ。でも大丈夫なんかな?


BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて) (1988年)
僕が大好きだった「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」の映画の主題歌です。世代的にドンピシャのガンダムでプラモデルでニューガンダム、100分の1のスケールの作って机の上にいろいろ並べたりしていましたね。あの写真どこ行ったんかな。ガンダムのモビルスーツとかはカッコよくて好きだったのですが、話は小学生にはやや難しくてよくわかっていなかったですね。だからSDガンダムシリーズのファミコン(カプセル戦記)とかカードダス、BB戦士のプラモとか単純な見た目のおもちゃやゲームに夢中になっていました。ガンダムの話の内容が分かるようになったのは10代後半とかからですかね。


SEVEN DAYS WAR (1988年)
これも映画の主題歌でしたね。「僕たちの七日間戦争」という当時14歳だった宮沢りえ主演とかで、学校とかの推薦映画で小学校の体育館とかで見た記憶があります。違うかな、忘れた。この少し後に大ブレイクしていく昭和最後のスーパーアイドルとかでしたね、宮沢りえは。何と言ってもあの写真集「サンタフェ」が衝撃でしたね。中学生だった僕はまだうぶでよー買わんかったけど、誰かがこっそり学校持ってきて見させてもらったりしていました。あれからもう30年か、時が経つのは早いですね。この動画自体は宮沢りえとか映画とか関係ないのですが、曲の雰囲気を上手くとらえているので、どうぞ。


STILL LOVE HER(失われた風景) (1989年)
これもアニメ「シティーハンター」のエンディングテーマで、僕は「Get Wild」も好きですが、こっちの方がより好きですね。小室哲哉のメロディーメイカーぶりが遺憾なく発揮されているようで。一時はTMNでも一番好きでした。カラオケでも良く歌ったりした思い出の曲の一つです。このMVも坂口健太郎が出ていたりしていいのですが、大丈夫かな。


THE POINT OF LOVERS' NIGHT (1990年)
この曲は高校生の頃から知っていました。通称「黒」盤に入っていてすぐにお気に入りになったナンバーですね。「夢が見つかるまでは側にいて欲しいから」とかお気に入りの歌詞で。まあそんな思い出も乏しいですが、こんな夢を見ていたりしていた高校生でした。ここらへんからTMNも当時全盛だったハードロックの曲調や雰囲気に寄せたりしていって、それも格好いいですよね。このMVのボーカル宇都宮隆がちょっと全盛期のカッコよすぎた沢田研二に似ているなとか思いました。(ジュリーのファンに怒られるかな)


TIME TO COUNT DOWN (1990年)
バラードが多く並んでいたのでラスト近いですがアッパー系の曲で。この曲もバブル全盛の日本の勢い、あの頃の豊かさとかを映し出しているようで、なんかいいですね。時代を感じさせるけど、いい曲は越えていくみたいな。高校の時に知ってお気に入りの曲の一つでした。アッパー系の曲にもいいのが多いのですが、今回はバラード多めになってしまいました。すいません。こっちの方が前の曲よりハードロックしていていいですね。


Nights of The Knife (1994年)
TMNのラストシングルです。で、僕がTMNで一番好きな曲でもあります。最後を飾るに相応しい曲だなあ、と思います。ユニコーンもラストがあの大名曲「素晴らしい日々」とかでしたね。最後に壮大に名曲を持ってこれるってなかなかあるようでないから、いいですね。現にこの後小室哲哉も、奥田民生もプロデューサーとして90年代を席巻しましたし(奥田民生はソロやPUFFYとかで。知らない世代もいるかも、なので)。あの頃作ったカセットテープには必ずこの曲を最後に持ってくるくらい、重宝しました。カラオケでも18番で今でも時々歌ったりします。誰も知らないことが多いですが…。このMVも情感こもったラストライブでいいですよね。感涙モノです。


ご存知のように小室哲哉はこのすぐ後に日本を代表する音楽プロデューサーとして90年代の音楽シーンの中心となっていきました。売れた枚数もTMN時代とは比較にならないくらいでしたが、時代の要請に応えすぎて才能が擦り減っていっているような感じがして、僕自身はglobeとか浜ちゃんの曲以外はあんまり好きではなかったです。小室哲哉が本当に輝いていたのはやっぱりTMN時代だったんじゃないでしょうか。個人的な意見ですが。でも本当に才能があるミュージシャンでしたね、大好きでした。いい思い出をありがとう。ではまた何かの10選で。

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