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不純な動機でサークルへ(?)

 大学祭実行委員会。なんか大学サークルの中でも一番「ウェイよー」な気がしません?自分だけかな。こんにちは!宮城県の大学に通う、徳島県在住のたくまです。プロフィールは1本目の記事をぜひ見ていただければ嬉しいです!前の記事で暑くなってきましたねーとか言ったら、なんか異常な気温になっちゃってますね。一人暮らしを始めて、エアコンをガンガンに効かせちゃってます。来月の電気代が気になります...

 さて、書き出し早々なんのことだ、ってなったと思いますが、今回は私が所属していたサークルについて書こうと思います。私は宮城にいるとき2つのサークルで活動していました。ひとつは軟式野球サークル。もうひとつは大学祭実行委員会。前者は「代表」、後者は「部署長」とどちらも名前だけ見たらお偉いさんな役職についていました。決してやりたがりというわけではなく、先輩からお声がけいただいたのでやってみたというわけです。よく就活のネタにされがちなやつですよね。今回はその中でも大学祭実行委員会での経験について書きますね。


友達100人できるかな?的な。

 私の通う大学では、大学祭実行委員会が一番巨大なサークルです。ですので、大学祭実行委員会に入れば友達がたくさんできるんじゃね?と思い、当たり前のように加入しようと決めていました。これは自分が大学に入ってある程度してから気がついたのですが、私の通う大学では、大学祭実行委員会(以降fes)に入っているかいないかである程度友人関係が決まってくる印象があります(コロナで大学祭が中止になったりしてからはそんなこと無くなった気がするけど)。

 fesの中には5個の部署があります。その中でも私はイベント関係を調整する企画部に入りたかったのですが、その年は1番人気だったということもあり、抽選になると先輩に言われました。私はどうしてもこの部署に入りたかったのですが、当時かるーく仲が良くなり始めていた友人たちが「バラバラになるくらいなら、他部署に移動する」と言い、一番人気のない部署に移動していきました。流石に誰も友達がいない中孤で孤独に過ごすのはきついと思い、藁にもすがる思いでそいつらについて行きました(あ、キョロ充とかじゃないよ。とか言わん方いい)。

え?DTP ?なんて読むの? 

 移動した先の部署はもはや後から確認したのですが、名前は「DTP部」というものでした。みなさん、なんて読むと思いますか?「でてぷ」ですよ?意味わからんくないですか?最初はマジで終わったと思いました。しかも、仕事内容はIllustratorを使ったパンフレットやポスター制作という、失礼ながら「オタクの集まりか?」という印象(本当に失礼)。そして、一番不人気という名にそぐわず、人数も全部署の中で一番少ない。他の部署は夏に大規模な飲み会やキャンプをやっているというのに、この部署はキャンプをやっても来るのは数人の先輩だけ。活気も感じません。「あー、これやらかしたわ」私の大学1年生の4月はこんなモチベでスタートしました。
  
 それでも何とか、慣れないIllustratorの操作に戸惑いながらもfesの一員として運営に関わりました。正直、他の部署で楽しそうにやっている見知らぬ同級生にありえないほどの羨望の眼差しを送っていました。「俺もあの部署に入っていたら、もっとパリピしていたのかな?」って(今思えば滑稽も滑稽)。でも、今振り返ればそんな中でも楽しいfes生活を送ってました。友達とパソコンをいじりながらだべって、そいつらと飯食って遊んで。夏キャンプもめちゃくちゃ楽しかったです。どんちゃん騒ぎして、普段話さない同級生ともたくさん話せました。先輩は男3人しか来なかったんですけどね。でも、その3人は素晴らしく面白い方々でした。

突然変異のはじまり。

 そして少し飛びますが、大学祭の本番をあっという間に迎え、主軸だった2年生が引退し、私たち1年生が来年度の運営を引き継いでいきます。がここで、まさかの転機が訪れます。当時の部署長の先輩から「たくまさ、来年の部署長やってくれない?」と言われます。頭くるくるパーです。これは完全ながら私の偏見であり偏見なのですが、部署長を含む、委員長や会計といった学祭の幹部は完全にウェイの集まりだと思っていました。特に、私たちの一つ上の学年はその色が強く出ており、幹部を筆頭に目立つ人材が集まっていました。しかも、私のいるDTP部は例年デザイン系のコースの人が部署長を担当しています。しかし、私はビジネス系のコースに進んでいます。なので、それは異例中の異例で、Illustratorの知識がない人物がデザインや出版物を担当する部署の長になることは非常にリスキーなのです。印刷会社に入稿したりデータのやり取りをするのに、ソフトの知識が全くないだなんて激ヤバ鬼ヤバ案件ですからね。だからこそ、当時の私には到底務まらないと思っていました。でも、当時の部署長を初め、他の先輩に「たくまが一番最適でしょ。」と言われたのは正直嬉しかったんです。だから、そんな恐怖に怯えながらも私はその大役を引き受けました。

コロナに潰された、個人的華の2年生。

 その後、同学年の幹部と顔合わせをし、引き継ぎをし、私はIllustratorのデザインの仕方はできなくとも、基本的な操作法やルールを覚えることにしました。しかし、みなさんご存知コロナの野郎がやってきます。まあその影響を受けて、大学祭2020は中止に追い込まれます。よりによって、最悪な時期でした。私はなんだかんだfesのことが大好きになっていたので、とても悔しかったです。華の大学2年生が訳のわからんウイルスに殺されました。交友関係が1年生の頃から何倍にも広がり、大学に行くのが楽しくなっていた私にとってはかなりショックな出来事でした。当然、幹部でこれからの大学祭について話し合います。来年の運営をどうするのか。私たちがこのまま引退しても、来年のfesを運営するのは大学祭を全く経験していない当時の1年生たち。私たちが引退せず、来年も同じ体制で行ったとしても、就活と重なる3年生の負担が増え、1.2.3年生と人数が増えて運営が難しくなります。結局、私たちは後者を選択し、来年度も大学祭の運営をしていくこととなります。 

 そしたらまあ大変。3年生って忙しいんですね笑。笑い事ではなくて。よりによって私はくそ多忙ゼミ(いつかの記事にする)に所属してしまったので、課題と大学祭運営が重なり、重傷を負います。あ、精神的疲労ね。毎日死にそうな顔をしながらこの強大な2つの敵と戦います。まあ色々あり、色々あり、何とか大学祭本番が近づきます。この年もコロナは収まらず、ですがオンライン開催という最後の手段で開催にこじつけます(学内者、学外者問わずみんなでできたらもっと楽しめたのにな、って今でも頻繁に悔やんでいるけど)。

 そしていよいよ大学祭当日を迎えます。会場には来場客も学生もいません。いるのは運営関係者のみ。YouTubeに配信されるカメラに向かって当日のスケジュールがたんたんと進んでいきます。あっという間に時は過ぎ、大学祭のフィナーレを迎えます。毎年そこで花火が打ち上げられるんですが、その光景を見て静かに大涙が溢れていたんですね。さらにさらに、幹部みんなで控室に戻るとサプライズプレゼントとたくさんの同級生が待っていました。他の部署はまあまあな人数が集結する中、私の部署は3人だけでしたが、いただいた色紙には同級生全員からのマジで泣けるメッセージ(ちょくちょくいじりまくられたけど)が書かれていました。

 1年生の頃から3年生秋まで、まさかこんなことになると思っていませんでした。いやいや意味のわからない部署にやってきて、あれよあれよと部署長という大役を任され、泣く泣くコロナに中止に追い込まれ、開催できると思ったら鬼畜課題が降り注ぎ、思いもよらずがたくさん重なりました。でも、あの時、企画部からDTP部に移っていなかったら、こんな経験はしていませんでした。あの時に感じていたネガティブな感情はどこかに消え去っていました。なんならこの大役を任されて、経験できて誇らしいぐらいです。あの時、この選択をしていなかったら、この感動と達成感は得られませんでした。この選択をしたからこそ、たくさんの出会いがありました。この選択で、誇張を抜きにして、交友関係が10倍以上に広がりました。この選択をしていなかったら、私の大学生活は全く違っていたものになっていたかもしれません。いや、確実になっていました。この話を同級生にしたら、恐らく軽く笑われると思います。でも、自分にとってはかけがえのない思い出と経験です。私がいずれこうなるとももちろん知らずに部署を移動しようと決めた友達と、私を部署長に指名してくれた先輩方に心から感謝です。

まさか、休学中にこの経験が生きるんかい。

 そして、この話はここでは終わりません。今やらせていただいているインターン先で、たまにIllustratorを使うんですよ。と、下書きで書いていたら今ではもう「たまに」ではなく「結構な頻度で」になっていました笑。ほんの触りしか操作できませんが、少しずつ操作にも慣れてきて、いろんな作業をお願いされるようになってました。本当にわからないもんですよね。だって、あのときDTP部に入っていなかったらIllustratorなんて、ましてやAdobe製品の名前すら知らないまま現在に至っていたと思います。棚ぼたもいいところですよねほんと。こうなると自分の性格的にIllustratorのスキルもっと上げたいとか思っちゃうんですよね。それよりお前は営業をやれ、って感じでしょうが。

 ちょうどこの記事を書いているときに、2つ下の後輩ちゃんからLINEがありました。そう、その子は今年のfesのDTP部署長です。離れた地に私がいるのでなかなか直接話すことはできませんが、わからないことがあればなんでも聞いてと、疑問点にはめちゃくちゃ丁寧に答えているつもりです、私も先輩に優しくしていただいたので。今年は対面で開催するらしいので、対面でのfesを経験したことない後輩たちにとっては分からないことだらけでしょうからね。

 今年の部署長してくれている後輩ちゃんは立候補してこの職についてくれました。例年は任命制なのですが、2つ下の学年ということで私も後輩の性格などをわかりきれていなかったので、立候補してもらうことにしていたんです。そしたら案の定やりたいという人はおらず(私がしんどそうにしているのが悪く伝わったかもですね笑)、やべえなってときに勇気を持ってその子は手を上げてくれました。私はたまに自分の経験を後輩に話していたりしていたのですが、それを聞いてか「私も何かにチャレンジしなきゃと思ってやろうと決めました!」と言って立候補してくれました。これほど嬉しいことはないですよね。だから、その後輩ちゃんにも私が経験したこと以上のことをこの1年間で体感してほしいです。

 ふと、今年のDTP部のGoogle Driveを見てみるとめちゃくちゃ完成度の高い作品がどんどん仕上がっていました。また少し、感動です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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