見出し画像

2023/12/10 現代の高校生の思春期の悩み

長男が通う高校の卒業プロジェクトの発表会に参加して来ました。
できるだけ個人の名前などは伏せながら、感じたことをシェアしてみたいと思います。

コロナ禍、SNS時代に思春期を迎える若者たちの悩み

特に、女子の発表に多かったのは、自分の容姿に対する悩みでした。これはいつの時代も共通だなと思いましたが、実はそうだけではなくて、SNSの時代だからゆえに、余計に可愛いとかに注意が向くような時代になっているのだということです。故に、自分に対する意識が内側に向かいやすいのかもしれないと感じました。
それでも、卒業プロジェクトに足掛け2年向き合うことで、それぞれに答えと言えるようなことをちゃんと見つけて、それぞれの形でアウトプットしているのが素晴らしいなと思いました。音楽だったり、服飾だったり、アウトプットのクオリティも、完成形のものを自らの力で生み出せるスキルを身につけているのが本当に素晴らしいなと思いました。

0から1を創るコトに向き合うコト

0から1を創るというのは簡単ですが、それにちゃんと向き合って、それを創るということは、とても尊いなと思いました。それも単にスキルがあるから作れるというものではなく、そこに自分自身の内面も載せて表現するということは、ほとんどアート活動と言って過言ではないと思います。
それを単に学校のカリキュラムとして仕方なく向き合うのではなく、自分の人生の羅針盤になるようになれると良いのではないかと感じました。

将来のなりたい姿をイメージできていると発表に説得力がある

特に、将来自分がなりたい職業を決めている人の発表は具体的だし、説得力のあるものだと思いました。その業界の抱えている課題、問題点についての考察、そしてどうすればよいかまでは荒削り感はありますが、我々の世代が背を向けてしまい放置した結果が、現在の社会課題として顕在化していることを考えると、そこに対して向き合おうとしている若者の姿は、心を打つものがあります。

コミュニケーションに対する問い

いくつかの発表に共通していたのは、コミュニケーションに対する問いでした。言語だったり、音楽だったり、服飾やアートと言ったものは、誰かと対峙する時に自分自身を表現するコミュニケーションツールであり、それらをうまく使いこなすことで、ナイーブな自信のない自分の心を覆ってくれる鎧のような存在となり、自信を持って対峙してくれるということでした。
大人になるとそれは様々な場面で自分のアイデンティティを使い分けれるようになり、時に自分自身の心に蓋をしてしまうことになりかねないこともありますが、悪く言えば鈍感力がついてくるのですが、10代のセンシティブな心の成長過程に置いて、それらに向き合うということができているのが素晴らしいところでした。
強いて言えば、コミュニケーションは内なるものではなく、相手という存在があって初めて成立するものなので、相手と自分という関係性まで語れるようになるとよりよかったのではないかと感じました。
これらはコーチングの理論の中で、ビジネスの分野でも既に使われている話ではありますが、改めて若い人たちの言葉として聞けたことが新鮮でした。
結局のところ、それは、最後は経験値の問題でしか、解決できないもので、理屈とかではなく、どれだけ多くの失敗を重ねたかの上でしか、成功を探し出すことはできないので、その修行を若い時にできるかどうかは、その後の人生を大きく変えることになるのではないかと感じました。

名もなき若者たちの未来に期待

今はまだ、世間から見たら名もなき若者たちが、こうやって着実に成長して大人になろうとしている姿を見れるのは、おじさんになった自分たちにとっても、非常に励みになるし、心が洗われるなと感じました。
作詞作曲そしてMVまで作って披露した子がいましたが、今の時代それが自分たちだけでできてしまうことのテクノロジーの進歩もすごいのですが、彼女が言っていたのが、歌というものは、時間を越える力があると言っていましたが、まさにそのとおりで、自分が生み出した時は今という時間のものですが、それが歌であれば、未来において、知らない人が聞いた時に、時間を超えてつながることと言っていました。逆に過去の歌を、今の自分が聞けばそれは過去とつながったことになるということです。素晴らしいですね。

これから10年20年後の未来で活躍してほしい

これからさらに大学へ進学したり、様々な道を歩んでいくことになると思います。一方で、これから出ていく社会は決して明るい未来だとは言えない部分が多いですが、ちゃんとその中を航海していく術を身につけたこの若者たちが活躍する未来に期待したいと思うし、自分もそれに負けないように、人生の先を歩んでいきたいと思う1日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?