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超オススメ、野球ノンフィクション作家「鈴木忠平」さん。野球好きの方はぜひ。


面白すぎて、一気読みしてしまう小説ありますか?


僕はそこまで多くはないのですが、鈴木忠平さんの以下の2作品は、両方とも一気読みしてしまうぐらい面白かったです。


僕の中ではここまでツボに入る作家は珍しく、とても印象に残りました。

2作品とも、めちゃくちゃおもろかったです。





嫌われた監督


もう最初の川崎憲次郎さんの話で、感動して泣いてしまいました。

確かに、あれだけの実績がありながら、なぜか嫌われてしまっている印象がある落合監督。

しかし、その裏にある落合監督ならではの考え、見えている世界、そして人間味。

また、著者ご本人である新米記者の成長物語。

どこを切り取っても、読み応えのある”人間くさい”人間たちのストーリーです。


当時の中日の数あるドラマの裏側に、こんなストーリーがあったとは・・・。




アンビシャス


熱い話です。激アツです。

人口200万人の札幌市を出て、なぜ北海道が人口6万人の北広島市に球場を作ったのか?

そもそもなぜ日本ハムは、新球場を作ったのか?

単なる損得感情ではない、数人が持っていた情熱が新球場設立を実現しました。


新球場設立に関わる全ての人が、当然ながらそれぞれに過去があり、それぞれに新球場に繋がる熱意があります。

それを、ドラマチックに描かれています。





鈴木忠平さんについて


さすが元記者だけあって、まず読みやすい文章が魅力的です。

そして、関係者にしっかり話を聞いておられることが伺える取材力。

きっと、そういった取材をするために、取材対象の方々との信頼関係の構築も必要でしょう。
となると、著者ご本人にも数々の努力があったのかと思います。

そして、頑張って取材された内容を、一本のとても綺麗であり感動的なストーリーに仕立て上げるその構成力。

どれをとっても素晴らしいなと感じます。



僕は野球のノンフィクション系の書籍はいくつも読んできましたが、これまでに出会った本は、どちらかと言えば事実の羅列というか、資料に近い印象でした。
それはそれで、僕にとっては非常におもろいで、全く文句はないのですが、鈴木忠平さんの作品は、事実に基づきつつも、まるで映画を観ているかのような感動的なストーリーに仕立て上げる力を持ってらっしゃいます。

その点が、他の野球に関する作家さんと一線を画す存在だなと思います。


きっと、近い将来に鈴木忠平さんの作品の中からドラマ化や映画化が実現されるだろうと確信しています。



今後の作品がめちゃくちゃ楽しみです。



鈴木忠平さんのロングインタビュー

こちらも読み応えがありました。

以下の文章が非常に印象に残ったので、リンクを貼らせて頂きます。


しかし、落合さんを間近に見ていたことも大きいように思う。

 横一列だった記者クラブの輪から一歩踏み出したことで、ひとりの記者として落合さんに認めてもらえるようになった。また、記者クラブに降りてきた情報ではなく、取材対象が自分にしか話さないことを書けば、オンリー・ワンの情報になった。すると、他の人が認めてくれた。

 組織や集団を抜け、ひとりになることでしか得られないものがある。ひとりの先に何かが待っている。少なくとも、そう信じられる。そのことが、自分にはなんとなくだが分かっていたんじゃないだろうか。だから、ひとりになることを必要以上に怖れなかったのだと思う。

上記リンク記事より






今日も読んで頂いて有難う御座いました😃


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