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DXて、どうやって進めるの? (はじめてDXの仕事をする方向け)



今、ChatGPT を中心にAIが話題になっていますね。

その根底にあるのは、データがどんどん増えていく世の中です。


今日は、AIと兄弟的な関係にある

「DX」

というものについて、その仕事の進め方を、簡単に書かせて頂きたいと思います。


もし、仕事でDX担当になったり、DXに興味があるという方がいらっしゃれば、何かヒントになれば嬉しいです😃





世の中の変化


まずは、この写真をご覧ください。


この大勢の人の奥には、ローマ法王がいます。



ローマ方法を撮る人々(2005, 2013)


(この写真は、以下のサイトから引用させて頂きました。)
 https://www.danshihack.com/2014/06/01/junp/stevejobs-7years.html


いかがでしょうか?

2005年では、ほとんどの人がローマ法王を撮影はしていなかったのですが、2013年には様変わり。

スマートフォンの普及により、皆がどんどん撮影をします。

そして、それをSNS等に投稿する世の中になりました。


つまり、データが莫大に増えてきたのです。

個々人が、手元の端末(スマホ)で、データを生み出すようになりました。


このように、データが蓄積される世の中になってくると、次に議論になるのは

「データの活用」

です。


AIは、蓄積されたビッグデータの活用方法の一つ、と解釈できます。





DXとは?


では、DXとは、どういう意味でしょうか?

デジタルトランスフォーメーションのことを、DXと言います。


DXはかなり広義に使われています。

簡単に言えば、「デジタル化」とも言えます。


が、それだけでは、なさそうです。



ちなみに、経産相は、このように定義をしています。

超要約すると

「デジタル技術の活用で、付加価値を生み出すビジネスや、組織の変革」

とのこと。

経産相によるDXの定義


(この画像は、以下のサイトから引用させて頂きました)
https://www.smartmat.io/column/business_efficiency/8033



かなり広い意味で使われているのが、読み取れます。


では、実際に仕事で

「DXを推進しよう!」

となったら、どのように進めるのでしょうか?



僭越ですが、弊社での経験をもとに、ざっくりと以下にまとめました。


以降では、代表的なDXのプロセスを見ていきたいと思います。



DXとは・・・





DX推進のフロー


基礎的なフローとして、DX推進は以下の通り流れがあります。

A)業務のデータ化、デジタル化

B)データの統合

C)可視化、分析

D)アルゴリズム開発

E)システム化

F)価値の体現(自動化、高効率化、新規価値の創造など)

個別にご説明させて頂きますね。



A)業務のデータ化、デジタル化


まずは、データを蓄積せねばなりません。


ローマ法王を、みんながスマホで撮影するようになったから、つまり画像や動画データとなったから、その活用が出来るようになるのです。

なので、データを蓄積するというのが、DXの最初の一歩と言えます。


例えば、何らかの仕事で、ノートに書いて残していたり、記録にすら残していないというケースがあるとします。

まずはそれから、データにしていきましょう👍

最初はエクセルなどで結構です。

これが最初の第一歩です。



アナログから、デジタルへ




B)データの統合


次に、蓄積したデータを、統合しましょう。

「統合」と言われると、難しく聞こえるかもしれません。


例えば、エクセルならば、顧客のデータと販売データを分けて管理していたとします。

それを、ひとつの表にしてみるイメージです。

統合しさえすれば、次のC)のステップに移れます。


データがバラバラに存在してしまっていると、次のステップには移りづらいのです😭


この統合するという作業も、最初はエクセルで一つのシートにまとめるということでも構いません👌

まとめる




C)可視化、分析


ここから、ちょっと楽しいプロセスです。

どんどん、グラフを作ってみましょう。

「可視化」に当たります。


また、グラフを作ってみると、わかってくることがあるんです。


「このデータって、売上と関係あるな!」

とか、

「このデータが、顧客数の関係すると思ってたが、全然傾向がないな。。」

とか。

このように個別にデータの傾向を見ていくことが、「分析」に当たります。


僕はこのプロセスが大好きです😃


このプロセスで、本当に重要なデータと、そうでないデータが、どんどん明らかになってきます。


グラフ





D)アルゴリズム開発


ここからは、少し上級者のステップに当たるかもしれません。🙏

仕事で本格的に進めるとなると、外部の専門家や企業に依頼することが多くなるかもしれませんね。


C)のプロセスでわかった有益なデータを用いると、数式のような物が作れることが多いです。

例えば、ある商品(アイスクリームとか)の売上と気温が関係するとします。

すると、このような数式が作れることが多いです。


 売上 = X1  +  X2 x 気温

X1やX2は、計算によって導き出す値です。

この計算の仕方は、手法や目的によって様々です。

ごりごりと、専門的な計算をすることが多いです。



難しいことは割愛しますが、大事なことは、

「気温が何度になれば、売上がある程度予想できそう!」

ということなんです。

これが数式で表せるということです。


もっと複雑な数式のケースが多いのが事実です。

このように作った計算式にあたるものを、アルゴリズムと呼びます。



ごりごり計算・・・



E)システム化


アルゴリズムが出来たとします。

でも、「数式」が出来ただけでは、みんなが仕事に活用するのが難しいですよね。


では、これを何らかの誰でも使いやすい形にする必要があります。

そのために、ITシステムを開発するというが一般的です。

ITシステムとは、Webアプリとかスマホアプリが多いでしょう。

クラウドで活用できる形にすることも増えています。


このようなシステムを新規に開発することで、データを分析し、開発したアルゴリズムが、業務の改善に活かされる環境が整ったと言えます。



新システム!




F)価値の体現(自動化、高効率化、新規価値の創造など)


さてさて、E)のようなシステムを開発すると、なんだかDXした気分になります。

でも、一番大切なのはF)のこのプロセスなんです。


システムを作ったのであれば、そもそもですが、何らかの目的があったはずです。

例えば、僕らがやっている仕事であれば、

「パン屋で、廃棄する商品を減らしたい」

などの課題です。


廃棄する商品を減らすために、販売数予測のアルゴリズムを開発したなどの理由ですね。


であれば、本当に廃棄が減ったのか?ということを抜きに、この仕事の成否は語れません。


システムを開発したが、廃棄が減らなかったのであれば、そもそも意味をなしませんよね。。


なので、「価値を体現できたか?」という検証が、とても重要になってきます。


ここまで出来て、初めて、
「 A)データの蓄積から、このF)まででDXを達成できた!」 
と言えると、僕らは考えています。



ハッピーが訪れたか?DXで価値を得れたか?



DXで大切なこと


最後に、まとめとして、強調させて頂きますね。


DXの本懐はA→Fのフローを辿り、しっかりとFを出すこと

つまり、価値をしっかりと出すことです。



F無きAは、単なるデジタル化であり、A無くしてはFに辿り着けない、と言えます。



一方で、Fを確実に最初から見定めることはかなり困難です。

これが悩ましいです。


なので、DXの仕事は、今現在では、誰もが「走りながら考える」とせざるを得ないのは覚悟すべきかと思っています。



このnoteが、少しでも仕事で悩まれている方、DXてどうしたらええの?などとお感じの方のお役立ちになれば、嬉しいです😃







今日も読んで頂いて有難う御座いました😃


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