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病院から出てはいけない?!医師がスタートアップで働けるようになるためにやっている本当のこと

こんにちは。Ubieの医師の白石 達也(@dr_white1103)と申します。
現在、AI問診ユビーの開発メンバーをしています。

「IT企業の勤務、興味あります」
と言ってくださる医師の方々とお話していると
「でも実際入社してどうするん??う〜んわからないからいけない!」
みたいな方がすごく多いと感じます。
具体的に入社後にやることのイメージがつかないからなのかも。

正直、自分も実際に入社するまで何が起きるかわからずドキドキで
「本当に転職して大丈夫かな?」っていう気持ちでいっぱいでした。

「でも大丈夫!!」ということで、今日は医師がUbieに入社した後の流れについて書いてみました。なお、現在Ubieでは正社員は5名、業務委託は50名ほど医師が働いています。この記事は正社員の医師について書いています。


要所要所に参照URLを付けていますのであわせてご参照ください。

<こんな人向けです> 
  - Ubieのようなヘルステックの会社への就職を考えている医療従事者
     - スタートアップで働く場合どうなるのか疑問に感じている医療従事者

1) 入社直後編 各種ツール・アカウントのセットアップ

メインの仕事道具となるPCが会社からPCが貸与(購入)されますので、PCのセッティングを行います。基本的には自分の好きなPCを選べますが、メモリや開発に必要なセッティングを踏まえてMacBookProにする場合が多いですよ。

学会発表くらいでしか出番のなかった勤務医時代と違い.....ズバリ仕事道具となるマシンのスペックは作業効率に直結します!!

また、画面拡張のためのディスプレイやリモートミーティング用のヘッドセットなど使用するメンバーも多いです。仕事の生産性を高めるために必要なものは会社に購入してもらえます。

次に仕事上で必要となるツールのアカウントを作成します。

基本的なもの
・会社Gsuite(いわゆる”googleアカウント”)→他のツールログインにも使う
・Slack(チャットツール Slackって何?
・Discord(クイックに通話するときに使う discordって何?
・Notion(各種ドキュメントの置き場 Notionって何?
・Docbase(今トレンドな議事録とか文書の置き場 Docbaseって何?
・SmartHRやMoneyForward(勤怠管理など)
・医師用の開発アプリ

かなり多いな・・・と最初は面食らいますが、いざ使ってみるとどのツールも『何故今まで使っていなかったのか?』と不思議に思うくらい使いやすいです。ミスを恐れずにどんどん使ってみることが早く慣れるコツですね。

メインにはSlack で普段の業務のやりとりを行っています。一方で、数分で済むすぐ聞きたいような話はDiscord、時間をとってMTGしたい場合はgoogleカレンダー上で参加者の予定をおさえ、Google meetで会議をします。


⬇slackの様子。チームやテーマ毎に板がわかれています。

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⬇Discordの様子。VOICE CHANNELSの中で音声通話ができる。

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⬇Googleカレンダーの予定。MTG毎にMeetのアドレスが発行されて便利。

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その他に使うもの
GitHub エンジニアの人が使うものってイメージですが医師も使います
・Holaspirit Ubieが採用している組織形態・ホラクラシーを運用するためのツール

ほかに、会議用のボードとしてMiro、データの抽出や解析にBigQuery / Redash / Tableau、プロトタイピングツールとしてFigmaなども使います。

2) 入社直後編 各テーマでのオンボーディング

会社や各重要なテーマについて3日(!)にわけて、社員からプレゼンがあります。主なテーマは、

・Vision Mission Valueについて(何を会社が目指しているのか)
・組織戦略、カルチャーについて(目標を達成するための組織づくり)
・AI受診相談ユビー(チーム体制や現行の機能と今後の方針についてなど)
・AI問診ユビー(チーム体制や現行の機能と今後の方針についてなど)
・Global(チーム体制や現行の機能と今後の方針についてなど)
・デザイン(デザイン思想、デザイン資料など)
・データサイエンスチーム(UbieのAIについて)
・SREチーム(Ubieを支えるインフラについて)
・病院サクセス(ユーザーになってもらうには、現状の課題など)
・ユーザーサポート(ユーザーの現状の課題、問い合わせ体制など)

などなど。
会社の全体像を全員が理解していることがとても重要です。
HPやドキュメントで入手できる情報は調べた上でオンボーディングに参加して質問したりします。

こちらもかなりのボリュームが・・・と頭から煙が出そうになりますが、と同時にそれだけに厚みのある会社であるのだということを実感します。どの領域も興味深くワクワクさせられるものになっていますよ!また先程のNotionやカルチャーガイドなどにドキュメントが整理されているため理解しやすくなっています。

3)入社0〜3ヶ月 Ubie医師としてベーシックなスキルをつける時期

最初はAI問診ユビーの開発チームの一員として必要な開発に関わり、Ubieのコアとなる症状や疾患データについての理解を深めていきます。ちなみに、Ubieの多くのチームではスクラム開発という手法を使っています。
優先順位がつけられたタスクの中で、医師がやるもので優先度が高い(ユーザーからのニーズが強い)かつ比較的自身の専門科に近いものから手をつけてもらいます。
⬇2020/9入社の白井に精神科関連タスクがアサインされています。

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専用ツールで症状の追加などをします(*画面はイメージです)。このツールは社内のエンジニアが開発してくれたもので、非常に使い勝手がいいんですよ。なかなか面白いデータ構造をしており結構頭を使います。

また業務メンターとカルチャーメンターがつき、業務と会社全体についてそれぞれ聞きやすい相手がいます。もちろんslack上で気軽に聞ける空気の醸成もしていますよ!

これまでの環境との違いを一番感じる時期です。誰かからアドバイスをもらうことはあっても、命令や指示をもらうことはありません。開発にあたってどういう形で取り組むのがいいのか?その設計から頭を使うこともしばしばです。もちろん、一人で思い悩むのでなく、医師をはじめほかのメンバーとコミュニケーションをとって目の前の課題に取り組んでいきます。

4)入社後3ヶ月〜 事業と仕事に理解が深まったのち

 前段で、コアとなるデータの構造や他のチームの動きの理解も深まり、今後の拡張や利用に関する展望が自分の中でなんとなく見えてくる頃合いです。
ここからはそれまで以上に「もっとこうすればもっといい!」というのを積極的に表出し、新たな機能・ツールの発明に携わっていきます。
事業理解×各ツール・道具への理解×自分の想い=医療を変革する発明!
となっていくのを感じることができます。

慣れとともに、自分の背中にかかる期待と責任を心地よく感じるようになってくる時期です!「どうやったら取り組んだらいいのか?」というような不確実なことに、お互いに信頼しあえる同僚とともに取り組んでいきます。

*ちなみに現メンバーでは、先述の白井は国内版ユビーの理解を元にGlobal版の開発に関わっていますよ。(2022年にリリースしました ※2023年3月追記)また、産婦人科の金沢はAI受診相談ユビーの新機能開発やAI問診ユビーの改善に深く関わっています。ほかにも初期メンバーである五十嵐はデータサイエンスチームに属しデータからのアプローチを行っていますし、私白石はAI問診ユビーの中の特に新機能の開発に関わっています。

おわりに

どうでしょう、”IT企業で働く”イメージがつかめたでしょうか??
病院の外にも意義深い仕事はあるので、ぜひ色んな企業の方にさらに話を聞きに行ってみるといいですよ!(ユビーもオンライン説明会カジュアル面談をやってますのでぜひ)
このカルチャーガイドもあわせて熟読頂けますとさらに理解が深まるのでおすすめです!

弊社HP / 求人情報実際働いてみての記事もぜひぜひご参照下さい!
*「手伝いくらいなら」という医師の方は、医師向け業務委託登録フォームにご登録頂けますと嬉しいです。
(求人サイトにしろ、業務委託登録にせよ、最初はカジュアルにお話します)

*ユビーのいろんな情報が届くメルマガもやっています。


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