【東北の雄対決】 軍配は仙台育英に上がる -野球大好き 福島県民の率直な感想-
ただの野球ファンの戯言で申し訳ありません…。
聖光学院の皆様、お疲れ様でした。
そして今年も甲子園を盛り上げていただきありがとうございます。
まさに東北の雄同士の対決。見応え抜群でした。
昨年王者の仙台育英学園高校。強かったです。
今回の試合に関しては、「あと一本、一瞬の判断、タイミング」次第では、試合がどちらに転んでもおかしくなかった展開だったと思います。
毎年練習試合をしている高校同士、本当に見応えがありました。
個人的には「2017年 プロ野球 日本シリーズ 福岡ソフトバンクホークス vs 横浜DeNAベイスターズ 」で感じた緊張感がありましたね。
聖光学院 小室朱生投手のピッチングは野球少年の希望
ここまで緊迫した試合になったのも、両校の鍛え上げられた守備とメンタルがあるのは間違いありません。
そして、聖光学院 小室朱生(しゅう)投手のピッチング。
身長166cmと投手としては小柄で、ストレートも120km後半ながら、ほどよい荒れ球でまとまっているピッチング、そして何よりランナーを背負ってからのピッチング、マウンド度胸が素晴らしかったです。
一般的に凄い投手としてイメージされる、"直球が150kmを超える豪速球、キレっキレの変化球で相手打者をキリキリ舞にする"とは真逆の投手です。
投手の目的は最小失点で帰ってくること、スコアボードに0を刻むこと。
小室投手は、1球、1球、各場面、場面で自分がやること、自分のピッチングにおける特徴を理解し、鋼のメンタルと、常人では考えられない練習量で培った投球術を淡々とマウンドで実行する。
「柔よく剛を制す」では無いかもしれませんが、まさにピッチングの醍醐味であり、野球の醍醐味。
昨年王者で今大会の優勝候補である仙台育英に対して、ピッチング醍醐味を存分に見せてくれた小室投手。
全国、そして福島県の野球少年の希望となるピッチングでした。
仙台育英の抜群のチーム力と圧倒的引き出し
仙台育英はチーム力が本当に高かったです。
仙台育英は、須江監督の思考、やりたいこと、勝つためにやるべきことを選手全員が理解し、イメージして、一人ひとりが実行に移しているという特徴があり、チーム力に長けている学校だと私は感じました。
試合中の引き出しの多さは、選手層の厚さがあるからという声があります。
これは間違いないですし、私もそう思います。
しかし、「選手層が厚い=引き出しが多くなる」という式は単純には成り立たないと思っていて、引き出しを使えるようにするための圧倒的練習量と試合数をこなし、監督と選手全員が、思考、やりたいこと、勝つためにやるべきことが明確にイメージできる状態を作った上で初めて成り立つものだと考えています。
もちろん、甲子園に出場するような高校全てのチーム力は高いのですが、仙台育英に関しては特に高いと感じました。
まとめ
結果だけ見ると、「仙台育英 8 - 2 聖光学院」と大差ですが、試合終盤までどちらが勝つか分からない白熱した試合でした。
聖光学院が負けてしまったことは福島県民として悔しいけれども、最高のコンディションで、最善の選択で、普段の実力を存分に発揮した選手、そして監督に感謝です。
仙台育英と聖光学院。
優勝旗を持って白河の関を超えるぞと、毎年練習試合を繰り返し、昨年、仙台育英が東北の悲願を達成。
昨年の甲子園優勝後のインタビューにて、仙台育英の須江監督がおっしゃった一言。
両校は、これまで幾度も甲子園を盛り上げてくれる高校であり、昨年、そして今年に至っては、「甲子園の主役」と言ってよいくらい躍動しています。
また、青森、秋田、岩手、山形も毎年甲子園を沸かせてくれます。
つい数年前までは考えられなかったことが、巻き起こりまくっている。
東北一丸となって今年も戦います。
残る東北勢は、八戸学院光星、花巻東、仙台育英の3校。
今年も東北の強さを示してくれ。
以上です。
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