妻がマスクを作って販売した結果と、いま起こっている現象
こんにちは。
今回は、手作りマスクを販売している妻の話を基に書きました。
この記事を読めば手作りマスク業界は現在どういう状況で、どういった現象が起こっているのかがわかります。
妻がマスクを作って販売した結果と、いま起こっている現象
2020年3月現在、中国の武漢から発症したコロナウイルスによって世界は大混乱となっていますよね。
その影響はわたしたち家族にも降りかかり、息子が通っている幼稚園は4月まで休園となりました。
世の中からマスクやトイレットペーパーは消え、あのオイルショックを彷彿とさせる状況に驚愕しています。
トイレットペーパーはまだまだ在庫があり配送さえ追いつけば何とかなりますが、マスクは供給不足が否めません。
そこで、妻が立ち上がりました。
妻がマスクを作ったきっかけ
妻は元々裁縫が趣味で、子供たちの衣類を作成していました。
その趣味が高じて赤ちゃん用のスタイを作成し、販売するようになります。
とある日のこと、幼稚園の行事関係で子供用の手作りマスクを作成することになりました。
ここでマスク作成のノウハウを学びます。
その数か月後、世界はコロナウイルスの脅威に怯え、販売店からは市販のマスクが消えました。
その時、マスク作成のノウハウがある妻は「よし!マスクを作ろう!」と立ち上がったのです。
マスクの販売
早速、大人用のマスクを作成し、楽天のラクマを利用して販売しました。
はじめは2枚セット800円前後で販売していましたが、出した瞬間売れます。
今まで出していたスタイとは明らかに売れ方が違う・・・。
子育てもしているので1日の生産量は3セットが限界なのですが、即売れるらしいです。
小さな封筒にも入るので送料も安く、買いやすいんだと思います。
ただ、ここで問題が発生します。
それは、材料費の値上がりです。
材料費の値上がり
この原因は転売ヤーです。
もともと、市販のマスクが品薄になったのは転売ヤーが高値で販売するために買い占めをしたことも要因の一つです。
まあ今では転売規制がかかっていますが・・・。
その転売ヤーが次に目を付けたのが、耳にかけるゴムや布などの素材です。
今度はこの素材を買い占め、高値で転売するようになりました。
素材に手を出すとは転売ヤーもなかなか嗅覚が鋭い・・・。
材料費が値上がりしてしまったため、販売価格も上げざるを得ません。
販売期間と枚数
はじめてマスクが売れた日から今まで1週間が経ちました。
ここまでで売れた枚数はなんと・・・!
50枚!
1週間で50枚とはかなりのペースです。
売上金(仮)
値上げしてからの金額は送料込みの2枚で1,000円なので、売上金は22,000円前後という結果でした。
途中で値上げをしたのでだいたいこれくらいですね。
これを1か月続けると88,000円。
(まあ、捕らぬ狸の皮算用ですが・・・)
原価
価格が安い時期の素材費計算で、価格の1/4がおおよその原価です。
おおよそと言ったのは、スタイに使用している素材を流用している箇所もあるのではっきりとした金額がわかりません。
そして2枚セットの送料が94円。
ザックリ計算をすると88,000円売り上げた場合の収益は56,000円です。
作業時間、時給
子供たちを寝かしつけた後に3時間ほどでやっている作業としてはいい副業になっているのではないでしょうか。
時給に換算すると620円ほどですが、子供たちを預けてどこかでバイトをするより確実に良いです。
今後の見通し
ただ、これは一種のブームなので、数年後も同じように売れ続けることは無いと思います。
そして、今は良心的な価格の材料を購入していますが、これがもし高値で転売されているものしかなくなったらもうやらないと妻は言っています。
現在、安くていい素材はほぼ売り切れています。
ゴム紐に関しては価格が安くて代用できるものが、マスクを作成している人たちの間で流行っているみたいですね。
なので今から参戦しようとしている方はあまりおすすめしません。
まとめ
✅手作りマスクはめっちゃ売れる
✅転売ヤーのおかげで素材が値上がりしている
✅時給に換算すると620円ほど。
✅このブームは長くは続かない
✅今からの参戦はおすすめできない
儲けてやろう!ビジネスチャンスだ!と思って始めたわけではなく、困っている人を助けたい!というのがきっかけでした。
ただ、ボランティアでやっているわけではないので行動に対しての対価は欲しいというのが素直な気持ち。
そしてこの状況はわたしたちにとってもデメリットな部分の方が大きいので、早く事態が収束することを祈っています。
作れるものはマスクだけではないので、売れなくなってもまた別のことをするだけ。
マスクなんてつけずに、ウイルスなんて気にすることなく、家族みんなで遊びに出かけたいです。
追記
マスク転売禁止法が3月15日に施行されました。
それに伴い、各フリマサイトも規制に入ったわけですが、その中に手作りマスクも対象に入っていました。
つまり・・・もう手作りマスクは販売できない!ということです。
驚きですよね~
なんで手作りマスクまで?と思いましたが、これに関しては明記されていなかったみたいです。
ただ、滅菌ガーゼを使用した手作りマスクが問題視されたのも原因の一つなのかも。
ちなみに、妻は滅菌ガーゼを使っていません。
売上(最終)
そんなこんなでもう販売することができなくなったので、全て公開することにします。
・枚数:100枚
・期間:3週間弱
・売上:45,000円
・収益:約34,000円
このような結果となりました。
印象に残ったこと
今回、印象的だったのが、全ての取引が高評価であったこと。
そして、感謝のメッセージがいくつも送られてきたこと。
便乗商法だ!と言われれば確かにそうかもしれませんが、誰かの役に立てばと善意で動いていた部分も確かにあって、それが購入してくれた方々にもちゃんと伝わったんだなあと思うと胸が熱くなりました。
法規制が入る前の数日間、妻は徹夜しながら頑張って作っていました。
それが終わった今、感謝のメッセージを肴にお酒を飲んでいます。
人に感謝されるってやっぱりいいね。
わたしも妻に負けじと誰かの役に立てるような行いをしていこうと改めて思いました。
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