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日本人のDNAに抗うという話


私の職場にインターン生(仮名:山田さん)が来た。


メーカーの開発の中では、超マイノリティの女性エンジニアだ。



エントリーシートを見ると、サッカー、ラクロス、ソフトボールの経験があり、
チームの中で中枢を担うポジションをこなしていた。


さぞかしアグレッシブな女性かと想像していた。



しかし、インターン初日、対面すると、私の想定していたキャラクターとは真逆の人物だった。

彼女のインターンのモチベーションは、
「ネガティブな姿勢を克服したい」、「自身の意見を積極的に発言できるようになりたい」、「周りの人と同じように物怖じしない性格になりたい」と言ったものだった。


最近のインターンといえば、採用に直結する1つの採用ルートと言っても過言では無い。


ほとんどの学生は、0次面接のつもりで自己アピールを全力でかましてくる前のめりな人ばかりだった。

その中で今回の山田さんは異質だった。


私は接し方には困らなかった。


なぜなら、私にも同じような一面があったからだ。


私が彼女に2つの事を話した。



①自分と人を比べることは、自分に対して失礼なこと



人と比べて劣っているとか、優れているとか感じてしまうのは、今まで共に生きてきた自分を蔑むこと。


比べる事で得るのは、優越感と劣等感しかない。


その2つは、仕事をする上で全く不要なもの。


大切なのは、昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分と、自身の成長を感じることだけだ。


それ以外に必要な事は何も無い。



②和を以て貴しとなすという日本人のDNAに抗え


日本人の社会的な集団主義は、弥生時代の稲作文化に由来するのではないかと思う。


弥生時代は全体として、稲作を中心とした社会だった。


弥生時代のムラ社会の掟が子孫に受け継がれ、今なお現代人の社会的な行動を律しているのではないだろうか。


この集団主義こそが、現代を生きる日本人にとって、生きづらいと感じる原因ではないかと思う。


自分よりも他人、ひいてはチームを優先してしまうことにより、自分のアイデンティティを押し殺すことになってしまう。


情報化社会の現代において、仕事に於いても生活に於いても選択肢が増えた今、この集団主義を甘んじて受け入れることが、どれだけの苦痛になるだろうか。


私たちは、自分らしい人生を獲得する為に、まずは全力で日本人のDNAに抗う必要があると私は思う。


まとめ


私は今回インターン生の対応を通して、自分を客観視して考えを整理する事ができた。


人と比べる事が容易くなってしまった今、何より大切なのは、周りと比較することなく、集団主義に甘んじることなく、思いのままに生きる事。


それが人生を豊かにし、周囲の人にもいい影響を与え、結果としてみんながハッピーに生きれるという事。

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